根
- 2015/12/14
- 22:32
最初の頃の架空天皇や神話時代人の名前にはヒコ、ネコが多く見られますな。漢字で書けば日子、根子です。植物の生長に欠かせないのが太陽と土。古代人にとっては何とも不思議だったでしょう。
今の人間にとって地底は有限ですが、古代の日本人にとっては地中は宇宙と同じく無限の空間です。どこまで掘っても限り無いですし、その中からは植物を成長させる無限のエネルギーが出て来るし、また、あらゆる物を中で消してしまいます。
2千年前の地中海世界の知識人は、地球が球体であることも凡その大きさも知っていましたから、日本人のようには地中を神秘に感じなかったと思いますが、古代日本人にとっての地中は、「日の国」である宇宙と同等の無限区間「根の国」です。
この地中は冬の間でも種や根を抱え込んで、来たるべき春を待っています。また今は不遇でも、ドブに落ちても根の有るヤツは、いつかは蓮の花と咲く、とか言って慰めになりますわな。
だがね、待って下さいな。その土が問題ですがな。砂や粘土だったら根も種も芽を出しゃしませんぜ。
今の尺八は、どうやら春が近いような。だって日の光や風が少し暖かくなった気がするのですよ。だけど芽が出る雰囲気には遠い。何故って土壌が悪い。土は水も肥料も足りません。
まさか今に至っては、三曲や現代邦楽が多くの日本人が酔いしれる音楽になると本気で思っている人はいないはずです。いくら邦楽振興に外部世界が力を入れてても、そのソフトが人の納得するモノでなければ、そのまま芽ばえることなく消えるでしょう。
ではどうすれば良いのか?若い方、自己主張して下さいよ。「今の尺八の専門家達は全員駄目だ。その証拠に今のテイタラクを招いたではないか」。そのくらいの啖呵をきって良いと思います。
私の学生時代、若者は実に生意気でした。ですから尺八がともかくも今のステージに上がれたんですよ。でも、もう私らも年をとってしまいましてね、時代を突き破る発想が出てこないんです。メチャクチャ、トッピ、現実性が無い、秩序破壊、それらがもっと出てこないものですかね。
「それでは本道が壊れる」と言う人がいますがね、それを全部纏めて肥料にするくらいでないと、トコトン枯れた今の尺八土壌は復活しないでしょう。「本道」?。そんなもの初めから有りませんよ。かろうじてメシのタネになったものを、その都度「本道」と称していただけです。
人が歩いた跡が道になり、たくさんの人が歩けば本道になり、そのまま本当の本道になったり、あるいは歩く人がいなくなり廃道となって残る名前だけの「本道」も有る。もともと、その程度の意味しか有りません。
今の人間にとって地底は有限ですが、古代の日本人にとっては地中は宇宙と同じく無限の空間です。どこまで掘っても限り無いですし、その中からは植物を成長させる無限のエネルギーが出て来るし、また、あらゆる物を中で消してしまいます。
2千年前の地中海世界の知識人は、地球が球体であることも凡その大きさも知っていましたから、日本人のようには地中を神秘に感じなかったと思いますが、古代日本人にとっての地中は、「日の国」である宇宙と同等の無限区間「根の国」です。
この地中は冬の間でも種や根を抱え込んで、来たるべき春を待っています。また今は不遇でも、ドブに落ちても根の有るヤツは、いつかは蓮の花と咲く、とか言って慰めになりますわな。
だがね、待って下さいな。その土が問題ですがな。砂や粘土だったら根も種も芽を出しゃしませんぜ。
今の尺八は、どうやら春が近いような。だって日の光や風が少し暖かくなった気がするのですよ。だけど芽が出る雰囲気には遠い。何故って土壌が悪い。土は水も肥料も足りません。
まさか今に至っては、三曲や現代邦楽が多くの日本人が酔いしれる音楽になると本気で思っている人はいないはずです。いくら邦楽振興に外部世界が力を入れてても、そのソフトが人の納得するモノでなければ、そのまま芽ばえることなく消えるでしょう。
ではどうすれば良いのか?若い方、自己主張して下さいよ。「今の尺八の専門家達は全員駄目だ。その証拠に今のテイタラクを招いたではないか」。そのくらいの啖呵をきって良いと思います。
私の学生時代、若者は実に生意気でした。ですから尺八がともかくも今のステージに上がれたんですよ。でも、もう私らも年をとってしまいましてね、時代を突き破る発想が出てこないんです。メチャクチャ、トッピ、現実性が無い、秩序破壊、それらがもっと出てこないものですかね。
「それでは本道が壊れる」と言う人がいますがね、それを全部纏めて肥料にするくらいでないと、トコトン枯れた今の尺八土壌は復活しないでしょう。「本道」?。そんなもの初めから有りませんよ。かろうじてメシのタネになったものを、その都度「本道」と称していただけです。
人が歩いた跡が道になり、たくさんの人が歩けば本道になり、そのまま本当の本道になったり、あるいは歩く人がいなくなり廃道となって残る名前だけの「本道」も有る。もともと、その程度の意味しか有りません。
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