古希
- 2015/12/21
- 21:00
70才は古希ですが、今70で死んだら「まあ勿体ない、まだ若いのに」と言われると思います。良く知られている事ですが、杜甫の詩が出典です。「酒屋のツケは方々に溜まってるけど構うコッチャねえ、どうせ人間70までなんて生きやしねえんだ」と杜甫先生かなりステバチになっている心境ですな。
たしかに8世紀半ばでは70まで生きるのは至難の技でしたろう。中国2千年、正確な記録が採られてからで3千年ですが、マア固い事は言わずにどちらでも良いことにしましょう、とにかく公式記録に残る中華皇帝でカゾエでも70まで生きた人は6人しかいません。
ですから私は「中国4千年の」と但し書きのつく栄養学、医学、健康法なんかを信用しないのです。イカガワシイ秘法に凝って、かえって寿命を縮めた皇帝なら6人以上いまっせ・・・。なんですと、「杜甫と同時代に、道教(玄教)に凝ったあげく死んでからも玄宗なんて廟号を贈られた皇帝で70越えたオカタがいたじゃないか」そう言いますかい。だけど道士の口車に乗って寿命を縮めた人は民間まで入れたらタブン千万単位ですよ、ひょっとして億の桁かも知れない。酒、タバコ、不摂生、道教、これを「伝統中国の不健康四天王」と言います。1492年以前だとタバコが無い分いくぶん平均寿命が長かったかも知れません。
「だから日本は凄いんだ、なにせ最初の頃の天皇には百を越えたオカタが10人以上いる」ですって、イヤ、もうそういう人は存在してないですね。イヤイヤ、古代日本にはタバコに加えて道教が無かったから十分に有り得るかも知れません。
16世紀に生きた信長が「人間五十年・・・」と謡っていたというのはテレビや漫画でお馴染みです。ただ日本人でも平均寿命が50歳を超えたのは20世紀の中盤ですから、この50というのも言うほど簡単な数字ではないです。
まして、高い幼児死亡率を計算に入れなくても、医療、栄養が相対的に良く、不自然死が無くなった17世紀以降の殿様でも70はナカナカ越えられない壁でした。
やはり何ですな、70はやはり70ですよ。
尺八界の平均年齢は72,3でしょう。年齢構成は60以下が6分の1,60代が3分の1、70代3分の1、80代以上が6分の1です。ただ、これは正確には都山流での数字であって、都山より老齢化の進んでいる琴古や民謡を含めたら事態はもっと深刻です。
今現在の尺八人口を3万として(ダイタイそのくらいです)、5千人が60以下、60,70代がそれぞれ1万ずつ、80以上が5千人ですな。ですから10年経つと楽観的な見通しでも60以下5千、60代5千、70代1万、80以上5千で計2万5千です。悲観的だと2万以下になります。
ここは予測値。ただ破断界は5年くらい前、平均年齢が古希70を越えたあたりで来ました。
人間は70の半ばを越すと、もう尺八活動に急激に意欲を失うようです。演奏会もパスしたがりますし、持っている尺八に少しくらい不満が有っても、余程でなければ新しく買ったりしません。まして免状なんか貰うもんですか。そう今も70は人生の大きな節目です。
たしかに8世紀半ばでは70まで生きるのは至難の技でしたろう。中国2千年、正確な記録が採られてからで3千年ですが、マア固い事は言わずにどちらでも良いことにしましょう、とにかく公式記録に残る中華皇帝でカゾエでも70まで生きた人は6人しかいません。
ですから私は「中国4千年の」と但し書きのつく栄養学、医学、健康法なんかを信用しないのです。イカガワシイ秘法に凝って、かえって寿命を縮めた皇帝なら6人以上いまっせ・・・。なんですと、「杜甫と同時代に、道教(玄教)に凝ったあげく死んでからも玄宗なんて廟号を贈られた皇帝で70越えたオカタがいたじゃないか」そう言いますかい。だけど道士の口車に乗って寿命を縮めた人は民間まで入れたらタブン千万単位ですよ、ひょっとして億の桁かも知れない。酒、タバコ、不摂生、道教、これを「伝統中国の不健康四天王」と言います。1492年以前だとタバコが無い分いくぶん平均寿命が長かったかも知れません。
「だから日本は凄いんだ、なにせ最初の頃の天皇には百を越えたオカタが10人以上いる」ですって、イヤ、もうそういう人は存在してないですね。イヤイヤ、古代日本にはタバコに加えて道教が無かったから十分に有り得るかも知れません。
16世紀に生きた信長が「人間五十年・・・」と謡っていたというのはテレビや漫画でお馴染みです。ただ日本人でも平均寿命が50歳を超えたのは20世紀の中盤ですから、この50というのも言うほど簡単な数字ではないです。
まして、高い幼児死亡率を計算に入れなくても、医療、栄養が相対的に良く、不自然死が無くなった17世紀以降の殿様でも70はナカナカ越えられない壁でした。
やはり何ですな、70はやはり70ですよ。
尺八界の平均年齢は72,3でしょう。年齢構成は60以下が6分の1,60代が3分の1、70代3分の1、80代以上が6分の1です。ただ、これは正確には都山流での数字であって、都山より老齢化の進んでいる琴古や民謡を含めたら事態はもっと深刻です。
今現在の尺八人口を3万として(ダイタイそのくらいです)、5千人が60以下、60,70代がそれぞれ1万ずつ、80以上が5千人ですな。ですから10年経つと楽観的な見通しでも60以下5千、60代5千、70代1万、80以上5千で計2万5千です。悲観的だと2万以下になります。
ここは予測値。ただ破断界は5年くらい前、平均年齢が古希70を越えたあたりで来ました。
人間は70の半ばを越すと、もう尺八活動に急激に意欲を失うようです。演奏会もパスしたがりますし、持っている尺八に少しくらい不満が有っても、余程でなければ新しく買ったりしません。まして免状なんか貰うもんですか。そう今も70は人生の大きな節目です。
スポンサーサイト