バク買い
- 2015/12/31
- 19:55
中国人の「バク買い」は私は経験したことが有りません。ある台湾人が台北展示会で衝動買いで次々と4本買ってくれたことが有りますが、その程度なら日本人相手でもたまに有りますから、音に聞く「中国人のバク買い」とは違います。
今日は大晦日ですが、突然に中国から客が、それも尺八を吹く人なんかいないと思っていた雲南の昆明から尺八を買いに来店しました。いろいろ中国の尺八事情を聞きましたが、私の認識を超えて尺八が広まっているようです。その方もすでに3本尺八を、いずれも中国人の製作した物を昆明で買っていました。しかし、それが品質が悪いので、インターネットの私の中国語ホームページを見て、わざわざ買いに来られたとのことです。
中国人が気楽に日本に尺八を買う目的で来て、高額の買い物をして、それで明後日には帰ると言いますから時代は変わったと痛感します。
その方は24歳ということですが、どうしてそんなに稼げるのか聞きましたとも。本業は会計士だとのことです。日本では公認会計士や弁護士は数が増えすぎて一時のようには儲からないようですが、中国では花形職業だという事でしょう。
段々と外国人のお客が増えてきたので、もうホームページに英語と中国語のページは絶対に必要です。毎日入るメールは外国からの方が日本人からより多いのです。
私はまだメールのやりとりにしか翻訳マシーンを使っていませんが、もう音声翻訳器が実用水準に入りましたので、私も購入するつもりです。
今日いらしたお客は、日本語ペラペラの若い中国人女性を東京で雇って来ましたので、かなり突っ込んだ話も出来ました。音声翻訳器でも最後までヒッカカルのが名詞でしょう。地名の日光がサンシャインになってしまいます。特に中国人と話す時は筆談の補助が必要です。「それ何ですか?」と通訳さんに聞き返される度に字で書きますが、そういう時つくずく日本における中国文化の影響の大きさを感じます。
尺八のルーツが昔の中国に有ることを説明しましたが、「それでは純粋に日本がルーツの楽器は何ですか?」と質問されました。
以下は私の答えです。
アイヌのムックリを含めて日本発生の楽器というモノは無いのでは.・・・。縄文時代に土製の鈴や笛が存在していますが、強いて言えば、それがそうですかね。でも苦しいな。
でも楽器に限らず外来の物を消化してアレンジするのが日本文化の特徴ではないでしょうか。私達の世代はかつて日本人が「オリジナリティの無いモノ真似の上手い民族」と外国人にあざけられていたことを記憶しています。でも外来の刺激を受けて見事に自国の文化文明を創り上げた日本は胸を張って言えます。「外国のモノを頑固に拒否して、その結果植民地になった国が幾つも有るじゃないですか」。そういう意味の事を言いました。
偉大なる「雑種文化」、これは加藤周一の受け売りですが、それが日本文化の本質ですから、文化への外国からの影響を排除するような行為はいただけませんなあ・・・。趣味の事ですから実害が有るわけじゃなし、別に構わないですよ。ただ時代に置いて行かれるのでしょうな。
今日は大晦日ですが、突然に中国から客が、それも尺八を吹く人なんかいないと思っていた雲南の昆明から尺八を買いに来店しました。いろいろ中国の尺八事情を聞きましたが、私の認識を超えて尺八が広まっているようです。その方もすでに3本尺八を、いずれも中国人の製作した物を昆明で買っていました。しかし、それが品質が悪いので、インターネットの私の中国語ホームページを見て、わざわざ買いに来られたとのことです。
中国人が気楽に日本に尺八を買う目的で来て、高額の買い物をして、それで明後日には帰ると言いますから時代は変わったと痛感します。
その方は24歳ということですが、どうしてそんなに稼げるのか聞きましたとも。本業は会計士だとのことです。日本では公認会計士や弁護士は数が増えすぎて一時のようには儲からないようですが、中国では花形職業だという事でしょう。
段々と外国人のお客が増えてきたので、もうホームページに英語と中国語のページは絶対に必要です。毎日入るメールは外国からの方が日本人からより多いのです。
私はまだメールのやりとりにしか翻訳マシーンを使っていませんが、もう音声翻訳器が実用水準に入りましたので、私も購入するつもりです。
今日いらしたお客は、日本語ペラペラの若い中国人女性を東京で雇って来ましたので、かなり突っ込んだ話も出来ました。音声翻訳器でも最後までヒッカカルのが名詞でしょう。地名の日光がサンシャインになってしまいます。特に中国人と話す時は筆談の補助が必要です。「それ何ですか?」と通訳さんに聞き返される度に字で書きますが、そういう時つくずく日本における中国文化の影響の大きさを感じます。
尺八のルーツが昔の中国に有ることを説明しましたが、「それでは純粋に日本がルーツの楽器は何ですか?」と質問されました。
以下は私の答えです。
アイヌのムックリを含めて日本発生の楽器というモノは無いのでは.・・・。縄文時代に土製の鈴や笛が存在していますが、強いて言えば、それがそうですかね。でも苦しいな。
でも楽器に限らず外来の物を消化してアレンジするのが日本文化の特徴ではないでしょうか。私達の世代はかつて日本人が「オリジナリティの無いモノ真似の上手い民族」と外国人にあざけられていたことを記憶しています。でも外来の刺激を受けて見事に自国の文化文明を創り上げた日本は胸を張って言えます。「外国のモノを頑固に拒否して、その結果植民地になった国が幾つも有るじゃないですか」。そういう意味の事を言いました。
偉大なる「雑種文化」、これは加藤周一の受け売りですが、それが日本文化の本質ですから、文化への外国からの影響を排除するような行為はいただけませんなあ・・・。趣味の事ですから実害が有るわけじゃなし、別に構わないですよ。ただ時代に置いて行かれるのでしょうな。
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