秘密結社

私が小学校の時、クラスで秘密結社が流行りました。私が結成したのはスペード団。二の腕の内側にマジックでスペードのマークを画くのが団員の印で、別に悪さを計画するわけではなく、マア親睦会ですわ。最盛期はクラスの男６，７人が加わっていたと思います。
そのうち非団員で教師にチクル奴がいて、禁止されて終わりです。どうしてイカンのかは今も理解できません。でも、その頃は小学生ですから、教師の説諭は日本国憲法より権威が有りました。教師がイカンと言うからイカンのだろうと言うくらいのモンで、別にそれで利益が挙がるわけでも無いので、あっさりと解散しました。

数ある秘密結社の中で一番有名なのがコ―サノストラでしょう。映画「ゴッドファーザー」で一躍有名になりましたが、昭和４０年代前半までは、マフィアという言葉は日本人皆が知っていましたが、その一系統コーサノストラという名前はほとんどの人が聞いたことも無かったと思います。
他に、長いマントで顔や体を覆い黒人を時にはリンチにかけるKKK（クー・クラックス・クラン）や石屋の親睦組織で、子供並の幼稚な世界観しか持っていない人達からは、世界征服を計画している集団だとの高い評価で買い被られているフリーメイソン。そして、フリーメイソンと並んで、デマの垂れ流しで生活している「トンデモさん」に印税を稼がせているイルミナティなどが有名ですな。
中国でも青幇とか洪門とか良く名を知られています。

上に挙げた有名な秘密結社は、フリーメイソンやイルミナティを除いて、実際に犯罪を犯している集団ですが、秘密結社は単なる親睦団体、相互扶助の組織である方が多いのです。
それでも人からは何となく不気味なイメージを持たれていますね。「トンデモさん」がデマを広めたからと言うより、そういう印象が有るからこそデマ商売の余地が有ったのだと思います。

尺八の流や会って、外部の人からは秘密結社並のイメージを持たれていますぜ。「免状とか高いんでしょう？」、「破門されたら、もうその世界では活動できないんでしょう？」、「いろいろ制約が厳しいと聞いています」、「一度ついたら先生は変えられないそうですね」。まだ有りマッセ、「おかしいと思っても言えないそうですね」、「幹部以外の人は意見を述べないんですって」。
これって、そんな事は無いですよ、そう言えない部分も有りますよね。確実に言える事は、「そういう所も有ります」の部分は今のこの瞬間にもドンドン瓦解していっているという事です。そして、一時的逆行すら有りません。