先祖探し
- 2016/02/05
- 16:04
ダイタイ日本の庶民はひいお爺さん、良くてその一代前までくらいしか知りませんな。先祖の事にあまり興味が無いのでしょうかね。そういう私だって祖父の父までしか名前は分かりません。私の3人の息子達は私の父には可愛がってもらった記憶は有っても、名前は知りませんね。それどころか、次男にいたっては、公式な書類に私の名前を「鯛山」と書いたくらいです。モチロン褒めましたとも。「オレを喜ばそうとして、ワザとやったのか?」。私も息子も家内には叱られましたわ。
日本のお隣の朝鮮や中国では先祖を重視していて、誰の何代目とか分かっていると言います。私は少し、眉に唾をつけて聞きますがね・・・。
朝鮮では高麗時代から族譜というモノが有って・・・。とか韓国人達からかつて再三自慢されました。そこまでで済ませれば、私も韓国人の話を黙って聞くのですがね、あえて彼等のプライドに陰を落としたりしませんわ。
しかるに、その後がいけない、「日本人は姓も無かった、名前だけ、言わば根が無い」。30年前までの韓国の年配のインテリは日本語も喋れたし、日本の歴史も植民地教育を受けた為、ある程度は知っていました。それはそれ、ついでに植民地にされたウップンバラシを戦後生まれのオイラ相手にブツケルのは筋違いと思うんですが。ですから度が過ぎると、一言、言い返します。
日本人にだって正確に千年辿れる人、四百年は分かる家は珍しく無い。庶民にも、おぼろげな先祖説話が有って、事実ではないまでも誰々の子孫というくらいは伝わっていることが多い。19世紀の後半に、金玉均が日本に習って朝鮮でも徴兵制を導入した時の応募名簿は今も残っているが、そこに有る人名の半分は姓が無い。
中国に客家という3千万人くらいの人達がいます。昔、華北の何処かから華南に移住してきた人達で、もし中国人に言うほどしっかりした系図が有るもんなら、学者達が移住してきた時期とか元いた場所について論争したりはしないはずだと思うんですよ。
それより中国人に「アナタの祖先は誰ですか」と聞くと、「知らないよ」、「分からない」という返事が普通ですがね。モットモ私も、この質問をした中国人は台湾と併せて50人くらいですから、強弁はしません。
でもマア、それでも日本人よりは先祖に対して崇拝意識が強いのでしょう。
先祖説話は必要となった時点での願望でしょう。大名・豪家から金を貰って系図造りをした江戸初期の儒学者や僧侶も、まさか「アンタの祖先は有名な謀反人」なんていう偽造系図をデッチ上げるわけは有りませんや。
そう言えば現在の日本でも、金を貰って依頼人の「前世」を見るオチャメサンがいますが、ダイタイが名や身分の有る人が「その人の前世」ですな。私の場合、誰だと言われるのかちら?お金はビタ一文払わないけど、誰か見てくれないかなあ・・・。
それはそれとして、尺八の場合でも、日本人の「先祖無関心」は現れていますな。琴古の人は芸の先祖が黒沢琴古だとは知っているでしょうが、普段は気にしていないですね。嘘だと思うなら鈴慕会の方、初代青木鈴慕の師匠って誰だか教えて下さい。竹心会の人、横山篁邨は誰について尺八を習ったか言ってみて。
それに対して都山や上田は歴史が浅いだけに、流石に流祖は誰だか知っていますが、もうそろそろ親師匠の師匠が分からなくなっています。だから、その上の師匠と流祖との間が継ながらないのですよ。
二代酒井竹保先生は流祖は実父ですが、そもそもの先祖に虚竹禅師を設定していて、毎朝、虚竹の画像に本曲を献奏していました。つまり庶民の先祖感覚と全く同じわけです。毎朝仏壇に手を合わせる人がいますよね。
つまりは「先祖説話」というものは、余程に繰り返して擦りこまないと、たかだか3代数十年で薄れるということです。ですから、尺八のように流祖を「神格化」出来ない組織は分化していくのも当然です。そこへ行くと茶道は良いですな、千利休はテレビや小説で繰り返し偉大だと擦りこんでくれる。
都山流尺八楽会は初代都山のカリスマ化に努力していて、流石に組織論が分かっていますが、方法がね。『楽報』って、あまり会員にも読まれていない。無意味ではないが他にも手段が複数有ると思うんですよ・・・。
日本のお隣の朝鮮や中国では先祖を重視していて、誰の何代目とか分かっていると言います。私は少し、眉に唾をつけて聞きますがね・・・。
朝鮮では高麗時代から族譜というモノが有って・・・。とか韓国人達からかつて再三自慢されました。そこまでで済ませれば、私も韓国人の話を黙って聞くのですがね、あえて彼等のプライドに陰を落としたりしませんわ。
しかるに、その後がいけない、「日本人は姓も無かった、名前だけ、言わば根が無い」。30年前までの韓国の年配のインテリは日本語も喋れたし、日本の歴史も植民地教育を受けた為、ある程度は知っていました。それはそれ、ついでに植民地にされたウップンバラシを戦後生まれのオイラ相手にブツケルのは筋違いと思うんですが。ですから度が過ぎると、一言、言い返します。
日本人にだって正確に千年辿れる人、四百年は分かる家は珍しく無い。庶民にも、おぼろげな先祖説話が有って、事実ではないまでも誰々の子孫というくらいは伝わっていることが多い。19世紀の後半に、金玉均が日本に習って朝鮮でも徴兵制を導入した時の応募名簿は今も残っているが、そこに有る人名の半分は姓が無い。
中国に客家という3千万人くらいの人達がいます。昔、華北の何処かから華南に移住してきた人達で、もし中国人に言うほどしっかりした系図が有るもんなら、学者達が移住してきた時期とか元いた場所について論争したりはしないはずだと思うんですよ。
それより中国人に「アナタの祖先は誰ですか」と聞くと、「知らないよ」、「分からない」という返事が普通ですがね。モットモ私も、この質問をした中国人は台湾と併せて50人くらいですから、強弁はしません。
でもマア、それでも日本人よりは先祖に対して崇拝意識が強いのでしょう。
先祖説話は必要となった時点での願望でしょう。大名・豪家から金を貰って系図造りをした江戸初期の儒学者や僧侶も、まさか「アンタの祖先は有名な謀反人」なんていう偽造系図をデッチ上げるわけは有りませんや。
そう言えば現在の日本でも、金を貰って依頼人の「前世」を見るオチャメサンがいますが、ダイタイが名や身分の有る人が「その人の前世」ですな。私の場合、誰だと言われるのかちら?お金はビタ一文払わないけど、誰か見てくれないかなあ・・・。
それはそれとして、尺八の場合でも、日本人の「先祖無関心」は現れていますな。琴古の人は芸の先祖が黒沢琴古だとは知っているでしょうが、普段は気にしていないですね。嘘だと思うなら鈴慕会の方、初代青木鈴慕の師匠って誰だか教えて下さい。竹心会の人、横山篁邨は誰について尺八を習ったか言ってみて。
それに対して都山や上田は歴史が浅いだけに、流石に流祖は誰だか知っていますが、もうそろそろ親師匠の師匠が分からなくなっています。だから、その上の師匠と流祖との間が継ながらないのですよ。
二代酒井竹保先生は流祖は実父ですが、そもそもの先祖に虚竹禅師を設定していて、毎朝、虚竹の画像に本曲を献奏していました。つまり庶民の先祖感覚と全く同じわけです。毎朝仏壇に手を合わせる人がいますよね。
つまりは「先祖説話」というものは、余程に繰り返して擦りこまないと、たかだか3代数十年で薄れるということです。ですから、尺八のように流祖を「神格化」出来ない組織は分化していくのも当然です。そこへ行くと茶道は良いですな、千利休はテレビや小説で繰り返し偉大だと擦りこんでくれる。
都山流尺八楽会は初代都山のカリスマ化に努力していて、流石に組織論が分かっていますが、方法がね。『楽報』って、あまり会員にも読まれていない。無意味ではないが他にも手段が複数有ると思うんですよ・・・。
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