まだ分からない。即断は禁物です。でも、去年の9月くらいから、私の所に関しては明らかに何かが動いている気配がします。何より、来客や連絡が多くなったので、雰囲気が明るくなりました。
注文も増えてきています。展示会にも新顔が目立って多くなりました。主体はブログやホームページを見た人達です。
私のこのブログは吹奏楽のジャンルで人気ランキング5位から10位ですが、10位以内に入った去年後半から、他の楽器を演奏している人からの問い合わせが増えています。
これまで尺八を吹いていなかった人達が尺八に目を向け始めてきているとしか思えない兆候が幾つも出ているのです。
もともと私のこのブログは、尺八の人だけでなく、吹奏楽の人達に尺八について知ってもらう意味あいが有りました。吹奏楽の人達で尺八に興味を持っている人が思いの外に多いという事は、これまでの経験から知っていました。フルートやトランペットのプロ奏者、あるいは欧米の著名な楽団で活躍している人達、セミプロやアマチュアの吹奏楽器演奏者、こういう方達にこれまで買っていただいた尺八は百本や二百本ではききません。
日本人全般で言っても、尺八に対する潜在的な興味の大きさは、タブン和楽器の中では一番だと私は思っています。
もうすでに尺八需要の中心は社中稽古ではなくカルチャー講座に移っていますが、ここでの受講者は年配者が多く、リタイア後の趣味という意味合いが強いので、高額尺八を購入してまで習いたいという人達ではないですし、ここから新しいソフトが生まれる可能性も常識的に考えて無いでしょう。
勿論ここでの人達も大切なことは言うまでもありません。ですが、別の方向への開拓も必要なのです。その証拠に私の所以外にカルチャーで売れている所って有りますか?竹の尺八を5万円以内で出せないとチョット無理ですね。
新しいソフト。それは尺八の未知の領域を開くものです。尺八の可能性は、まだまだ広がると思います。古典や現代邦楽のつまらなさは尺八界外部の人達に、尺八に触れる事を躊躇させるに十分なものが有ります。しからば演歌、ポップス。カルチャー講座の人達以外には駄目でしょうね。
新しい時代精神にそったソフトを発見する為には、尺八以外の楽器に堪能な人達に入ってもらうのも一つの方法だと思うのですよ。欠伸の出る古典も「分かってくると良いものですね」とおっしゃる洋楽器ファンは多いですし、尺八界においては思いもしなかった使い方をしている人も現にいます。
「本当に大切だと思うモノ」は人によって違います。ですから、それが古典でも現代邦楽であっても一向に構わない事です。人が増え、いろいろな方向に無原則に出て行けば、必ず尺八という魅力有る楽器は新たな地平を見出します。
その為に、私は吹奏楽とか又は尺八に全く知識に無い音楽ファンに尺八に入って頂きたいのです。
安くて性能の良い尺八を提供すればマダマダ売れる。新しい人を取り込める。皆でそれを実証しましょうよ。「尺八ブーム」、それは違う、「邦星堂ブーム」ですよ、今の所。もっとも「ブーム」と言うのはマダおこがましいけど・・・。
皆でやれば本物の尺八ブームが来ますよ。
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