尺八価格の謎
- 2016/02/14
- 21:38
今までで一番高かった尺八っていくらでしたか?こういう質問を受けることも有ります。さあ、良く知りませんね。「本当に払った」と実際に聞いたのでは750万円ですよ。買った本人も半信半疑。でもニガワライで済ませていたのは、私の30倍くらいの収入の有る異常な高額所得者だからです。私だって聞かれもしないのに「あんた、ボラれたんですよ」なんて言いませんわ。
このケースは話を聞くと、単に金持ちからボッタクッタという様な単純な話では無く、義理や人間関係でガンジガラメにして周到に仕組まれた行為だと分かりました。ただ、一方だけの話ですし、別に強制したわけでも無いですから・・・。だけど、この製管師、もう亡くなったけど、私はこういう人を信用しない。
もう30年前になりますか、青木鈴慕先生がご自分の吹いていた尺八、初代鈴慕製作の1尺8寸ですが、それを冗談混じりに「1千万円くらいで売りにだすかな」とおっしゃったところ、「是非売って欲しい」という人が二人いたそうです。一人は群馬トヨペットの社長で他にも複数の会社を経営する大山鈴州さんでしょうが、いま一人は分かりません。
その頃はバブル前夜で景気の良い現役経営者が鈴慕会にも何人もいましたからね。
この構図は分かりますよね。プロの演奏家が自分の商品価値を高める投資行為ではなく、好事家心理ですわ。
それがいけないなんて言ってませんよ。強制が無い、相手は大のオトナ、嘘は言ってない、偽物でもない、それならそういう事で良いのじゃありませんかね。
20年くらい前までは、展示会で初めて私の尺八を見て、「私達の社中では40万円くらいが普通です。だけどアナタの所では10万円だと言う。だから見に来たのに違いすぎる」。そう言った琴古の人達がいましたよ。
「そうでしょうとも」と思ったのですが、そういう意味の逆を言っていると分かって呆れました。それにどうも、高い尺八を買ってしまったので、心の平衡を得る為に強いてそう言ってるんでも無さそうです。
琴古は社中ごとが独立した生活圏です。そして会を主催する人にとって尺八の販売は、月謝、免状と並ぶ重要な収入源ですから、弟子が他から買わない様に、旧共産圏みたいに情報を遮断して自由競争をなるたけ阻んできました。
私も琴古の一員でもありますから、この「囲い込み体質」はやがて琴古社中を滅ぼすと思っていましたが、実社会での経験が豊富な方々が、どうしてこの底の浅い構図に思いがいたらないのか不思議でした。
もう結果が出た事ですから、いまさら四の五の言っても始まりませんが、遅まきながら改善されたと言って良いでしょう。もっとも大半の社中は見る影も無く衰退しましたけどね。
人がどう評価しようと主観ですから別に非難するつもりは有りません。ならば私の主観。琴古の製管師で40万出してオカシクナイ尺八?
小林一城、星梵竹という竹仙系、厳密には琴古の製管師と言えない人以外では、はい、三浦龍畝。それ以外は「寡聞」にして知りません。
このケースは話を聞くと、単に金持ちからボッタクッタという様な単純な話では無く、義理や人間関係でガンジガラメにして周到に仕組まれた行為だと分かりました。ただ、一方だけの話ですし、別に強制したわけでも無いですから・・・。だけど、この製管師、もう亡くなったけど、私はこういう人を信用しない。
もう30年前になりますか、青木鈴慕先生がご自分の吹いていた尺八、初代鈴慕製作の1尺8寸ですが、それを冗談混じりに「1千万円くらいで売りにだすかな」とおっしゃったところ、「是非売って欲しい」という人が二人いたそうです。一人は群馬トヨペットの社長で他にも複数の会社を経営する大山鈴州さんでしょうが、いま一人は分かりません。
その頃はバブル前夜で景気の良い現役経営者が鈴慕会にも何人もいましたからね。
この構図は分かりますよね。プロの演奏家が自分の商品価値を高める投資行為ではなく、好事家心理ですわ。
それがいけないなんて言ってませんよ。強制が無い、相手は大のオトナ、嘘は言ってない、偽物でもない、それならそういう事で良いのじゃありませんかね。
20年くらい前までは、展示会で初めて私の尺八を見て、「私達の社中では40万円くらいが普通です。だけどアナタの所では10万円だと言う。だから見に来たのに違いすぎる」。そう言った琴古の人達がいましたよ。
「そうでしょうとも」と思ったのですが、そういう意味の逆を言っていると分かって呆れました。それにどうも、高い尺八を買ってしまったので、心の平衡を得る為に強いてそう言ってるんでも無さそうです。
琴古は社中ごとが独立した生活圏です。そして会を主催する人にとって尺八の販売は、月謝、免状と並ぶ重要な収入源ですから、弟子が他から買わない様に、旧共産圏みたいに情報を遮断して自由競争をなるたけ阻んできました。
私も琴古の一員でもありますから、この「囲い込み体質」はやがて琴古社中を滅ぼすと思っていましたが、実社会での経験が豊富な方々が、どうしてこの底の浅い構図に思いがいたらないのか不思議でした。
もう結果が出た事ですから、いまさら四の五の言っても始まりませんが、遅まきながら改善されたと言って良いでしょう。もっとも大半の社中は見る影も無く衰退しましたけどね。
人がどう評価しようと主観ですから別に非難するつもりは有りません。ならば私の主観。琴古の製管師で40万出してオカシクナイ尺八?
小林一城、星梵竹という竹仙系、厳密には琴古の製管師と言えない人以外では、はい、三浦龍畝。それ以外は「寡聞」にして知りません。
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