ブレイクするぜ
- 2016/03/22
- 18:13
和楽器バンドの「千本桜」がユーチューブの再生回数3700万回でしょう、そして続く「暁の糸」がもう340万回。武道館も満杯。今や尺八家以外の日本の音楽ファンは皆知っています。これで和楽器ブームにならないわけがないでしょう。
私が去年の夏に考えた「筋」はこうです。
和楽器バンドがこれほどに売れている以上、エイベックス以外にも類似のバンドを作って「売り」に出てくる所が必ず有る。仮に「セールス」が和楽器バンドの数パーセントしか無いとしても、それだって莫大です。必ず幾つも出てくる。
そこへもってきて「オリンピックまでは伝統文化を押す」という日本政府の大方針が有り、テレビなどが協力している事が追い風になります。
これが刺激になって、数あるアマチュアバンドや外国で音楽をやってる人達にも和楽器は採りあげられる。面白い、変わった事をしてみたい、他との差別化をはかりたい等、目的は様々でも和楽器、とりわけ尺八が使われないわけがない。
新しく尺八を始める層は、もはや、尺八は難しいとか、ジイサマ趣味とか、男の楽器、音程が合って無いとかの偏見を持っていないので気楽に普通の楽器として始める。
こういった具合に考えて去年の秋以来、尺八の増産に踏み込みました。案の定、今年に入ってからは作っても作っても尺八が足らない状態になり、ついに竹材の在庫がパンクしました。
ただ私は何度でも何十度でも繰り返します。今ここで起きている事態は、これまでの尺八界と全く関係無い別の要因で起きている事であり、邦楽界がそれで潤うなどという事は金輪際有りません。
余禄で既成の流に入門する人が増えたり、崩壊迄の時間が先延ばしされるなどの事もありません。
この予兆は冷静に観察すれば誰にも見えたはずです。プラスチック尺八の悠は40年前に短期間に3万とも5万とも言われる数を売って、その後冬眠状態になりました。その頃は日本だけの需要ですから、それ以上は宣伝費に売りあげが追い付かないという判断です。
それが20年ほど前からインターネットに乗って、世界中で以前にも増す売れ行きを示しています。尺八そのものに魅力や潜在需要が無いなら40年前も15年前も売れていたはずがありません。
私はこれから先の尺八は需要が急拡大する分、いまだかつて見たことのない難しい事態になると思います。一つは外国人製作の本格化、そして工業化。ここまでは見当が付きますが、その後はなって見なければ分からない。
今、尺八界全体を見回しても良い所は極く極く一部でしかありません。たぶん、作れば作っただけ売れているのは、私以外には2,3人だけだと思います。でも、あと5年で良い所は間違いなく増えるし、また潰れる所も有卦に入った者と同数以上に出ると思います。
そう、今は新時代の幕が開いて、時代の傾向がはっきりした段階なのです。旧来の志向に固執する所は自己責任ですから潰れても仕方がないでしょうよ。
ブレークしたって難問ヤマズミ。もう竹堀人がいない。品質が良く価格が安くなければ外国産に太刀打ち出来ない。外国語や外国からの注文管理は大丈夫か。性能はモチロン、いろいろのバリエーションに対応できるか。売上がアップしても利益はダウンするかも知れない。生産管理は出来るのか。外国へのアフターケアは対応可能か。
もっともっと有りマッセ。後から後から問題は出てきますぜ。そして、これらの諸問題を全部でないまでも解決しない所には将来は100パーセント有りません。
でもねえ、これらの事は日本の他の産業では当たり前なんですよ・・・。
私が去年の夏に考えた「筋」はこうです。
和楽器バンドがこれほどに売れている以上、エイベックス以外にも類似のバンドを作って「売り」に出てくる所が必ず有る。仮に「セールス」が和楽器バンドの数パーセントしか無いとしても、それだって莫大です。必ず幾つも出てくる。
そこへもってきて「オリンピックまでは伝統文化を押す」という日本政府の大方針が有り、テレビなどが協力している事が追い風になります。
これが刺激になって、数あるアマチュアバンドや外国で音楽をやってる人達にも和楽器は採りあげられる。面白い、変わった事をしてみたい、他との差別化をはかりたい等、目的は様々でも和楽器、とりわけ尺八が使われないわけがない。
新しく尺八を始める層は、もはや、尺八は難しいとか、ジイサマ趣味とか、男の楽器、音程が合って無いとかの偏見を持っていないので気楽に普通の楽器として始める。
こういった具合に考えて去年の秋以来、尺八の増産に踏み込みました。案の定、今年に入ってからは作っても作っても尺八が足らない状態になり、ついに竹材の在庫がパンクしました。
ただ私は何度でも何十度でも繰り返します。今ここで起きている事態は、これまでの尺八界と全く関係無い別の要因で起きている事であり、邦楽界がそれで潤うなどという事は金輪際有りません。
余禄で既成の流に入門する人が増えたり、崩壊迄の時間が先延ばしされるなどの事もありません。
この予兆は冷静に観察すれば誰にも見えたはずです。プラスチック尺八の悠は40年前に短期間に3万とも5万とも言われる数を売って、その後冬眠状態になりました。その頃は日本だけの需要ですから、それ以上は宣伝費に売りあげが追い付かないという判断です。
それが20年ほど前からインターネットに乗って、世界中で以前にも増す売れ行きを示しています。尺八そのものに魅力や潜在需要が無いなら40年前も15年前も売れていたはずがありません。
私はこれから先の尺八は需要が急拡大する分、いまだかつて見たことのない難しい事態になると思います。一つは外国人製作の本格化、そして工業化。ここまでは見当が付きますが、その後はなって見なければ分からない。
今、尺八界全体を見回しても良い所は極く極く一部でしかありません。たぶん、作れば作っただけ売れているのは、私以外には2,3人だけだと思います。でも、あと5年で良い所は間違いなく増えるし、また潰れる所も有卦に入った者と同数以上に出ると思います。
そう、今は新時代の幕が開いて、時代の傾向がはっきりした段階なのです。旧来の志向に固執する所は自己責任ですから潰れても仕方がないでしょうよ。
ブレークしたって難問ヤマズミ。もう竹堀人がいない。品質が良く価格が安くなければ外国産に太刀打ち出来ない。外国語や外国からの注文管理は大丈夫か。性能はモチロン、いろいろのバリエーションに対応できるか。売上がアップしても利益はダウンするかも知れない。生産管理は出来るのか。外国へのアフターケアは対応可能か。
もっともっと有りマッセ。後から後から問題は出てきますぜ。そして、これらの諸問題を全部でないまでも解決しない所には将来は100パーセント有りません。
でもねえ、これらの事は日本の他の産業では当たり前なんですよ・・・。
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