オセロ
- 2016/04/18
- 10:46
私の友人で一流企業に勤めていたにもかかわらず、ヘッドハンティングされて保険屋に鞍替えした者が二人いました。有名な家電メーカーの名が冠された保険会社ですが、両名とも今はそこに居ません。
クラス会で聞くと、学校時代に親しかった者、それほどの付き合いのなかった者、トモカクほとんどの人間が連絡を受けていました。
「それで大橋、お前はどうしたんだよ?」。「そりゃ入ったさ、何しろ俺に一番に連絡してきたんだからよ、入らないわけにゃいくめえよ」。
「バカ、誰にもそう言うんだ」。「エッ・・・。そんなことチットも知らなかったよ」。
でも入っておいて正解でした。両方とも必要な事態が起きましたもの。
保険屋を辞めたことは良いとして、両名ともクラス会の幹事が言うには、住所不明で連絡がつかないとの事です。不幸な事になっていなければ良いのですが・・・。
この保険屋という商売は今は言ってみたらオセロゲームですよ。まだ保険に入っていない人なんてそう多くはいないでしょうし、そう言っては何ですが、商品内容にほとんど差が無いですからね。もう沢山入っている人に、さらに重ねて入らせるよりは、何処かの保険を鞍替えさせるケースが多いのです。
それに、その二人の場合は「人脈食いつぶし」の面が有ります。親兄弟、親戚はもとより、長い間に渡って築いてきた友人知人の人間関係を会社がそっくり戴いてしまうのですから。
その自分の人脈を使い切ってからが本当の勝負で、勝敗は、そこで新たな顧客をつかめるかどうかで決まります。ここでオセロは厳しさを増します。
昔の日本は保険に入っていない人が山ほどいましたから、保険屋は早い者勝ちの面が強かったですけどね。
こういうのって昭和40年代の尺八販売や自動車とかのセールスでも一緒でしたね。前は「無人の野を行く」様なもの。ただし自動車は尺八と違って、一度購入した人からは必ず買い替え需要が発生します。
尺八も今はオセロですよ。そりゃ新規の需要も少しは有りマッセ、けど誰かの客をひっくりかえしている御新規さんがそれより多いのですよ。
私は年に二百人近い新規の顧客を獲得していますが、その半分以上がこのケースです。
(ついでにウンチク) オセロゲームはシェイクスピアの『オセロ』にちなんでいます。黒人の将軍オセロと白人のその妻デズデモ―ナ。私は「四代悲劇」の中で、この『オセロ』が一番好きです。他人の陰口、告げ口をあまり信用しない性格は、この『オセロ』の影響かも知れませんね。
オセロが出たのは昭和48年。発案者は日本人で長谷川五郎。余計な事ですがお父さんは長谷川四郎。尺八の山口親子と同じで面白いですね。
オセロは「1分で覚えられ一生かかっても極められない」と言われるように、人間界屈指の複雑なゲームです。
クラス会で聞くと、学校時代に親しかった者、それほどの付き合いのなかった者、トモカクほとんどの人間が連絡を受けていました。
「それで大橋、お前はどうしたんだよ?」。「そりゃ入ったさ、何しろ俺に一番に連絡してきたんだからよ、入らないわけにゃいくめえよ」。
「バカ、誰にもそう言うんだ」。「エッ・・・。そんなことチットも知らなかったよ」。
でも入っておいて正解でした。両方とも必要な事態が起きましたもの。
保険屋を辞めたことは良いとして、両名ともクラス会の幹事が言うには、住所不明で連絡がつかないとの事です。不幸な事になっていなければ良いのですが・・・。
この保険屋という商売は今は言ってみたらオセロゲームですよ。まだ保険に入っていない人なんてそう多くはいないでしょうし、そう言っては何ですが、商品内容にほとんど差が無いですからね。もう沢山入っている人に、さらに重ねて入らせるよりは、何処かの保険を鞍替えさせるケースが多いのです。
それに、その二人の場合は「人脈食いつぶし」の面が有ります。親兄弟、親戚はもとより、長い間に渡って築いてきた友人知人の人間関係を会社がそっくり戴いてしまうのですから。
その自分の人脈を使い切ってからが本当の勝負で、勝敗は、そこで新たな顧客をつかめるかどうかで決まります。ここでオセロは厳しさを増します。
昔の日本は保険に入っていない人が山ほどいましたから、保険屋は早い者勝ちの面が強かったですけどね。
こういうのって昭和40年代の尺八販売や自動車とかのセールスでも一緒でしたね。前は「無人の野を行く」様なもの。ただし自動車は尺八と違って、一度購入した人からは必ず買い替え需要が発生します。
尺八も今はオセロですよ。そりゃ新規の需要も少しは有りマッセ、けど誰かの客をひっくりかえしている御新規さんがそれより多いのですよ。
私は年に二百人近い新規の顧客を獲得していますが、その半分以上がこのケースです。
(ついでにウンチク) オセロゲームはシェイクスピアの『オセロ』にちなんでいます。黒人の将軍オセロと白人のその妻デズデモ―ナ。私は「四代悲劇」の中で、この『オセロ』が一番好きです。他人の陰口、告げ口をあまり信用しない性格は、この『オセロ』の影響かも知れませんね。
オセロが出たのは昭和48年。発案者は日本人で長谷川五郎。余計な事ですがお父さんは長谷川四郎。尺八の山口親子と同じで面白いですね。
オセロは「1分で覚えられ一生かかっても極められない」と言われるように、人間界屈指の複雑なゲームです。
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