残るはソフト
- 2016/04/19
- 22:19
今の尺八界って楽器や演奏家の質的向上ぶりは目を見張るものが有ります。あとはソフトです。多くのカルチャーでは60過ぎた人達が演歌、ポップスあるいは民謡等を吹いていますし、また少数ながら古典に特化していて、なお人数を確保できている処すら存在しています。ただ、現代邦楽に主体をおいたカルチャーというのは、私は聞いたことが有りません。つまり、良いとか悪いとかは別にして、尺八をこれからやろうと考えている人には、この順番で受け入れられるのだと思います。
それでは、ある程度の長期に渡って尺八を吹いている人の場合にはどうでしょうか?古典、現代曲、好きな人はいますよ、でも広範な支持を得ているわけではありませんな。
私のお客様は、私がしばしば「古典(現代曲)を吹いていて楽しいですか?」とお聞きすることを知っています。2割くらいの方が肯定しますかね。
「優れた芸術というものは必ずしも大衆性を持たない」という意見は正しいでしょうが、大衆性を持つもので高度の芸術性を持ったものの方が多いと思いますが・・・。
ともかく尺八には、広い層に「聴いて面白い」、「吹いて楽しい」と受け入れられるソフトが今は必要です。
これって言うのは簡単ですが、生み出すのは大変ですね。
尺八についてだけ言えば、シャクハチというハードは、ソフトの何十倍あるいは何百倍も有名です。「鹿の遠音」を知らない人は日本においてさえ珍しくないですが、日本人で尺八という物を知らない成人は30パーセント以下だと思います。「尺八をやってみたい」と思われる人の多くは、「シャクハチという音の出る物」をやってみたいと表現するのが正しいと思います。
ですから日本ではハードから、外国ではソフトから入るのです。
今の段階での尺八の最強ソフトは古典本曲だと私は思っていますが、それでも古典本曲を押し立てての普及は無理だとは、本音では誰でも分かっていると思います。
もう尺八は日本だけの楽器ではなく、国際的な広がりを見せ始めています。でも、そろそろ限界ラインも見えてきました。次の段階に繋ぐ為のソフト、その発見に望をかけて、私は「ハード屋」としてのやれることを探します。
それでは、ある程度の長期に渡って尺八を吹いている人の場合にはどうでしょうか?古典、現代曲、好きな人はいますよ、でも広範な支持を得ているわけではありませんな。
私のお客様は、私がしばしば「古典(現代曲)を吹いていて楽しいですか?」とお聞きすることを知っています。2割くらいの方が肯定しますかね。
「優れた芸術というものは必ずしも大衆性を持たない」という意見は正しいでしょうが、大衆性を持つもので高度の芸術性を持ったものの方が多いと思いますが・・・。
ともかく尺八には、広い層に「聴いて面白い」、「吹いて楽しい」と受け入れられるソフトが今は必要です。
これって言うのは簡単ですが、生み出すのは大変ですね。
尺八についてだけ言えば、シャクハチというハードは、ソフトの何十倍あるいは何百倍も有名です。「鹿の遠音」を知らない人は日本においてさえ珍しくないですが、日本人で尺八という物を知らない成人は30パーセント以下だと思います。「尺八をやってみたい」と思われる人の多くは、「シャクハチという音の出る物」をやってみたいと表現するのが正しいと思います。
ですから日本ではハードから、外国ではソフトから入るのです。
今の段階での尺八の最強ソフトは古典本曲だと私は思っていますが、それでも古典本曲を押し立てての普及は無理だとは、本音では誰でも分かっていると思います。
もう尺八は日本だけの楽器ではなく、国際的な広がりを見せ始めています。でも、そろそろ限界ラインも見えてきました。次の段階に繋ぐ為のソフト、その発見に望をかけて、私は「ハード屋」としてのやれることを探します。
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