これ何?
- 2016/04/28
- 21:08
私が学生の頃は現代邦楽が盛んにやられていた時代です。プロでも、自身のリサイタルに現代邦楽の委嘱作品を入れないとカッコがつかないと思っていたようです。その中には「何これ?」って首をひねるのも有りました。
学生でも、邦楽クラブとしては最も先鋭化していた明治大学は「コンポジション」と称して、実験的な曲をよく発表していました。どういうつもりかは分からないまでも、曲が聞くに堪えないシロモノだったことは憶えています。
青木鈴慕の若い頃です。「三味線の何もかもをぶち壊したいんです」と青木先生に訴えた三弦演奏家がいたそうです。「是非聴きに来て欲しい」と言われたので、よせば良いのに律儀な先生は行ったそうですわ。
曲名に「骸骨の踊り」というのが有って、三弦の音合わせだと皆が思っていたところ、そのまま終わりました。青木先生は冗談も大好きな方ですが、流石にこれは寒くなって冗談だと採れなかったそうです。
ジョン・ケージの「4分33秒」。舞台に上がる、舞台の上で4分33秒間じっとしている、舞台を下りる。ぶん殴られなかったのが不思議。
エリック・サテイの「ヴェクサシオン」。1分20秒のフレーズを延々840回繰り返す。聴いていた人っているの?
ジャンルを変えて
史上最低の映画として、その名も高いA・Ⅽ・スチーブンスの「死霊の盆踊り」。オバケが延々と踊るだけのシロモノ。映画でなくて舞台だったら、怒った客に製作者が死霊にされたでしょう。
大藪春彦の『野獣の弾痕』。信じ難い事に、同じ殺人シーンが20数回にわたって続くのよ。根気の鍛練の為に書かれたとは思えません。それにしても書いた人がいて、月刊誌に連載されて、ついでに文庫になっている。少なくとも校正した人だけは壊れていなかったと推測します。ナノにどうして・・・。
尺八編。私の学生時代の無孔尺八。もっと前の四孔尺八。今なら聞いてみたい。曲が?まさか、製作者の意図ですよ。
現代邦楽、それも尺八曲に限って言っても評判がきわめて悪く、と言うより評判にすらならずに「初演イコール最終回」の曲が多かったですね。
作曲した人も依頼した人も真面目に取り組んだのだと思います。でも「これって何?」の一言で終わってしまったのが「現代邦楽」の大方です。新曲のように「社中内専用」で生き延びてもいません。私達の世代が尺八界を去ったら、そのまま「夢のあと」をしのぶよすがも無くなります。
そこで提案。今のうちに「人は悪く言うけど、自分は良かった」と思う曲をユーチューブなどに自身でアップして保存して、次の世代にも価値判断をゆだねませんか。
学生でも、邦楽クラブとしては最も先鋭化していた明治大学は「コンポジション」と称して、実験的な曲をよく発表していました。どういうつもりかは分からないまでも、曲が聞くに堪えないシロモノだったことは憶えています。
青木鈴慕の若い頃です。「三味線の何もかもをぶち壊したいんです」と青木先生に訴えた三弦演奏家がいたそうです。「是非聴きに来て欲しい」と言われたので、よせば良いのに律儀な先生は行ったそうですわ。
曲名に「骸骨の踊り」というのが有って、三弦の音合わせだと皆が思っていたところ、そのまま終わりました。青木先生は冗談も大好きな方ですが、流石にこれは寒くなって冗談だと採れなかったそうです。
ジョン・ケージの「4分33秒」。舞台に上がる、舞台の上で4分33秒間じっとしている、舞台を下りる。ぶん殴られなかったのが不思議。
エリック・サテイの「ヴェクサシオン」。1分20秒のフレーズを延々840回繰り返す。聴いていた人っているの?
ジャンルを変えて
史上最低の映画として、その名も高いA・Ⅽ・スチーブンスの「死霊の盆踊り」。オバケが延々と踊るだけのシロモノ。映画でなくて舞台だったら、怒った客に製作者が死霊にされたでしょう。
大藪春彦の『野獣の弾痕』。信じ難い事に、同じ殺人シーンが20数回にわたって続くのよ。根気の鍛練の為に書かれたとは思えません。それにしても書いた人がいて、月刊誌に連載されて、ついでに文庫になっている。少なくとも校正した人だけは壊れていなかったと推測します。ナノにどうして・・・。
尺八編。私の学生時代の無孔尺八。もっと前の四孔尺八。今なら聞いてみたい。曲が?まさか、製作者の意図ですよ。
現代邦楽、それも尺八曲に限って言っても評判がきわめて悪く、と言うより評判にすらならずに「初演イコール最終回」の曲が多かったですね。
作曲した人も依頼した人も真面目に取り組んだのだと思います。でも「これって何?」の一言で終わってしまったのが「現代邦楽」の大方です。新曲のように「社中内専用」で生き延びてもいません。私達の世代が尺八界を去ったら、そのまま「夢のあと」をしのぶよすがも無くなります。
そこで提案。今のうちに「人は悪く言うけど、自分は良かった」と思う曲をユーチューブなどに自身でアップして保存して、次の世代にも価値判断をゆだねませんか。
スポンサーサイト