もうヒト花
- 2016/05/03
- 20:59
日本ではあまり知っている人はいませんが、画家のアンナ・メアリー・モーゼス、通称グランマ・モーゼス(モーゼスおばあちゃん)と言って知らないアメリカ人はいないそうです。1961年に亡くなった時の年齢が101才ですから、長生きな人の多い画家の中でも、ひときわ長命ですね。
この人は75才までは貧しい一介の農家の主婦でした。70すぎてリュウマチを患い、リハビリで油絵を描き始めたのが75才。そして80才で一流画家となり、89でトルーマン大統領から功労賞を授与されています。
描いた絵は1600点、明るく牧歌的な風景の中で楽しそうに働く人々が描かれています。
絵画では似た様な例として、ゴーギャンとかアンリ・ルソーとか思いつきますが、75まで全然絵筆を握っていなくて、こんなことって有るのでしょうか?
小説では62才で森敦が、75才で黒田夏子が芥川賞を受賞していますが、ご両人とも素人ではありません。
人間って幾つまで可能性にチャレンジする(出来るでなくて)ものなのでしょうか?私と同年で、東大のクラブで尺八を吹いていた斯波四郎さん、それまでの仕事を止めて48歳で医師の国家試験に通り医者になりました。私の周りでも珍しい例です。「東大だから秀才なんだろう」ですって、でも彼は川村泰山さんや倉橋容堂と同じで落第の常習生ですぜ。。
私の父は76で死にましたが、その1年ほど前に、好きなボクシング、辰吉丈一郎の試合をテレビで見ていましたので、「そんなに好きならボクシングでもうヒト花咲かせたらどうよ。日がな1日ゴロゴロしてるばかりが能じゃねえぞ」とからかうと、「バカ言え、この年で出来るもんか」という返事。こういうからかいにもマジで反応するのが父という人間なのです。
「そんな根性じゃノシ上れねえぞ」と追い打ちをかけると、「もう20年前だったらな・・・」。これもマジです。父は私と同じくチビでしたが、すばしこく強悍で、若い時に二人組の強盗を素手でブチノメシテ、危うく過剰防衛に問われるとこだったのですがね。年、年・・・。気力を喪失していましたわ。
ともかく誰によらず年齢に限界を設定しますな、確かに定年後に事業を起こして失敗すると、それは大事です。でも経済的に失敗しない範囲でのチャレンジはいくらでも有ると思うのです。
尺八ですよ、尺八。今から6年前に出した拙著(拙著と言うのはお約束)『60才から出来る尺八でメシを喰う方法』。まだ残っていますぜ。
「そんなにウマくいくもんか」という意見は少数意見として尊重しましょう。ですがね、私は、実行して、その通りにならない本なんて書いた事が無いですよ。本当です。
その前の『岐路に立つ尺八』は短期間で完売したのですが、この本がまだ6年経って残っているのは、人が60過ぎると、もう「ノウハウ本」に興味が無くなる事を示していますな。
でもまあ尺八は現在新しく入門してくる人の大部分が60過ぎですから、ここでチャレンジしているとも言えます。
この人は75才までは貧しい一介の農家の主婦でした。70すぎてリュウマチを患い、リハビリで油絵を描き始めたのが75才。そして80才で一流画家となり、89でトルーマン大統領から功労賞を授与されています。
描いた絵は1600点、明るく牧歌的な風景の中で楽しそうに働く人々が描かれています。
絵画では似た様な例として、ゴーギャンとかアンリ・ルソーとか思いつきますが、75まで全然絵筆を握っていなくて、こんなことって有るのでしょうか?
小説では62才で森敦が、75才で黒田夏子が芥川賞を受賞していますが、ご両人とも素人ではありません。
人間って幾つまで可能性にチャレンジする(出来るでなくて)ものなのでしょうか?私と同年で、東大のクラブで尺八を吹いていた斯波四郎さん、それまでの仕事を止めて48歳で医師の国家試験に通り医者になりました。私の周りでも珍しい例です。「東大だから秀才なんだろう」ですって、でも彼は川村泰山さんや倉橋容堂と同じで落第の常習生ですぜ。。
私の父は76で死にましたが、その1年ほど前に、好きなボクシング、辰吉丈一郎の試合をテレビで見ていましたので、「そんなに好きならボクシングでもうヒト花咲かせたらどうよ。日がな1日ゴロゴロしてるばかりが能じゃねえぞ」とからかうと、「バカ言え、この年で出来るもんか」という返事。こういうからかいにもマジで反応するのが父という人間なのです。
「そんな根性じゃノシ上れねえぞ」と追い打ちをかけると、「もう20年前だったらな・・・」。これもマジです。父は私と同じくチビでしたが、すばしこく強悍で、若い時に二人組の強盗を素手でブチノメシテ、危うく過剰防衛に問われるとこだったのですがね。年、年・・・。気力を喪失していましたわ。
ともかく誰によらず年齢に限界を設定しますな、確かに定年後に事業を起こして失敗すると、それは大事です。でも経済的に失敗しない範囲でのチャレンジはいくらでも有ると思うのです。
尺八ですよ、尺八。今から6年前に出した拙著(拙著と言うのはお約束)『60才から出来る尺八でメシを喰う方法』。まだ残っていますぜ。
「そんなにウマくいくもんか」という意見は少数意見として尊重しましょう。ですがね、私は、実行して、その通りにならない本なんて書いた事が無いですよ。本当です。
その前の『岐路に立つ尺八』は短期間で完売したのですが、この本がまだ6年経って残っているのは、人が60過ぎると、もう「ノウハウ本」に興味が無くなる事を示していますな。
でもまあ尺八は現在新しく入門してくる人の大部分が60過ぎですから、ここでチャレンジしているとも言えます。
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