守るべき領域
- 2016/05/26
- 22:31
25年ほど前の私の製管の御弟子さんに博士号を持った人がいました。形而上学博士ですから日本では認定されないし通用もしません。アメリカの大学で取得した称号です。その方は製管師としてデビューすることも無く、間もなく亡くなってしまいましたが、その学位論文というのが「古代アトランチスの科学、古代チベットの知恵」だと言うのですから、もうその方面の事は話題にしなかろうと思いました。
また、その数年前ですが神学博士の肩書を持つ人の仕事を阻止したことが有りました。歴史学に幼稚なオカルトを持ちこんで私の友人が経営する大学で研究会を創ろうとしたんですわ。
友人が、大学学長とも思えない軽率さと人の良さで、ゲテモノ人間に騙されるのはいつもの事なので、いつもなら口出しはしませんがね、その時は黙っていたら友人の大学の信用が著しく毀損されると思ったんですよ。友人も内心では変だと思っていたんでしょうよ、1回の会合で白紙撤回になりました。
それにしても、その人の推薦人に竹下登をはじめ有名大学の学長ともあろう者が二人も名を連ねていて呆れました。一人は「東京六大学」の学長です。母校法政でなかったのが救いでした。もっとも、その人は「麻薬追放」でヤクザに利用されたりして、トカクの噂の有る人でもありますが。
大学教授の中に自分の専門外の事で幼稚な発言をして世のワライモノになっている人もいますが、まさか学者にして学内政治家でもある学長までそうだとは思わなかった・・・。
オット脱線脱線。
私は神学や形而上学が不要だと言ってるんじゃ無いですよ。これを学問として認めない日本が正しいのかどうかも私には分かりません。よく「認めるドイツと認めないフランス」を例に出してアレコレ論争されますが、私には判断がつきません。
でも、それを科学に持ちこみなさんな。科学だけが「大切なもの」では無い事はオトナなら誰でも分かっています。だからこそ科学とは一線を引いて欲しいと思います。そういうモノは、それはそれとして存在していれば良い。科学の領域に足を踏み出した瞬間から「下らないオカルト」に成り下がる。
尺八で「硬い竹は音が」どうとかこうとか、今ではまともな論争にもなりませんが、ほんの20年前までは大のオトナが、一流の尺八家が真顔で言っていました。
中学の教室で習った「エネルギー保存の法則」と「熱力学第一法則」をナンダト思っているんですかね、もし「硬い竹が音にどうとか」が証明されたら世紀の大発見、ノーベル賞は間違いないのですぜ。
何を熱くなっているの? 私の御弟子さんから電話が有ったんですよ。「客からクレームが来ました。硬い音の尺八が好みなのに柔らかい竹の尺八が来た、そう言うのですよ。どうすべきかと・・・」
それで柔らかい竹なの? 「イイエ、音だって柔らかいとは思いません」。
では簡単だ。歌口を鋭くしたら硬い音の感じになる。どうせ相手は思いこみだ。それで解決するよ。
気楽に、こうアドヴァイスしましたがね、時間が過ぎると思います、楽器も科学だけが「大切なもの」ではなかったということを。
ですがね、科学の部分は曖昧にして良いわけないでしょう。ですから、正しい対処法は、どう見ても硬い竹で、もう一度尺八を作ることだったでしょうね。
また、その数年前ですが神学博士の肩書を持つ人の仕事を阻止したことが有りました。歴史学に幼稚なオカルトを持ちこんで私の友人が経営する大学で研究会を創ろうとしたんですわ。
友人が、大学学長とも思えない軽率さと人の良さで、ゲテモノ人間に騙されるのはいつもの事なので、いつもなら口出しはしませんがね、その時は黙っていたら友人の大学の信用が著しく毀損されると思ったんですよ。友人も内心では変だと思っていたんでしょうよ、1回の会合で白紙撤回になりました。
それにしても、その人の推薦人に竹下登をはじめ有名大学の学長ともあろう者が二人も名を連ねていて呆れました。一人は「東京六大学」の学長です。母校法政でなかったのが救いでした。もっとも、その人は「麻薬追放」でヤクザに利用されたりして、トカクの噂の有る人でもありますが。
大学教授の中に自分の専門外の事で幼稚な発言をして世のワライモノになっている人もいますが、まさか学者にして学内政治家でもある学長までそうだとは思わなかった・・・。
オット脱線脱線。
私は神学や形而上学が不要だと言ってるんじゃ無いですよ。これを学問として認めない日本が正しいのかどうかも私には分かりません。よく「認めるドイツと認めないフランス」を例に出してアレコレ論争されますが、私には判断がつきません。
でも、それを科学に持ちこみなさんな。科学だけが「大切なもの」では無い事はオトナなら誰でも分かっています。だからこそ科学とは一線を引いて欲しいと思います。そういうモノは、それはそれとして存在していれば良い。科学の領域に足を踏み出した瞬間から「下らないオカルト」に成り下がる。
尺八で「硬い竹は音が」どうとかこうとか、今ではまともな論争にもなりませんが、ほんの20年前までは大のオトナが、一流の尺八家が真顔で言っていました。
中学の教室で習った「エネルギー保存の法則」と「熱力学第一法則」をナンダト思っているんですかね、もし「硬い竹が音にどうとか」が証明されたら世紀の大発見、ノーベル賞は間違いないのですぜ。
何を熱くなっているの? 私の御弟子さんから電話が有ったんですよ。「客からクレームが来ました。硬い音の尺八が好みなのに柔らかい竹の尺八が来た、そう言うのですよ。どうすべきかと・・・」
それで柔らかい竹なの? 「イイエ、音だって柔らかいとは思いません」。
では簡単だ。歌口を鋭くしたら硬い音の感じになる。どうせ相手は思いこみだ。それで解決するよ。
気楽に、こうアドヴァイスしましたがね、時間が過ぎると思います、楽器も科学だけが「大切なもの」ではなかったということを。
ですがね、科学の部分は曖昧にして良いわけないでしょう。ですから、正しい対処法は、どう見ても硬い竹で、もう一度尺八を作ることだったでしょうね。
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