黒衣の宰相
- 2016/05/29
- 22:56
私のプロレス時代のボスはマシオ駒です。ジャイアント馬場に次ぐ全日本プロレスのナンバー2で、会社での取締役、道場でのチーフコーチ、選手会会長、一時はマッチメーカーも務めていました。このマッチメーカーというのこそプロレスのキモ役であり、試合の取り組みと勝敗を決めるのです。
この駒さんが若手の時に後援会を創ろうとした人達がいました。発起人は広川弘禅です。もう憶えている人は70以上の人ですが、国会議員30数人を率いた広川派の大将で、吉田茂と鳩山一郎の間を泳ぎ、農林大臣や総務会長を歴任しました。この人はまた曹洞宗の僧侶としても知られています。
僧侶で政治家というと、今東光が有名ですが、総理大臣になってすぐ脳梗塞を発症し辞任した石橋湛山も日蓮宗の権大僧正でした。
古い時代には僧侶は群を抜いた教養人で、様々な分野に大きな業績を残していますが、それが時として政治とか軍事に向かうと、イメージギャップもあって、ことさらに不気味な印象を持たれています。
奈良時代の道鏡は「お話し」の部分が多すぎて実体が良く分かりませんが、今川義元を補佐した太原雪斎とか徳川家康の参謀、金地院崇伝とか天海。あるいは甥の建文帝に反旗を翻した燕王の参謀となり、ついに明の第三代永楽帝とした道衍とかは有名です。
僧侶というのは目に見えない広い人脈を持っている人が多いですね。田舎寺の住職の結婚式に出ていて、総理大臣から祝電が来ていて驚いたことが有ります。「お義理祝電」であれば選挙区の人なら、その気になれば、もらうのは難しくないですが、このケースでは選挙区も違うし、個人情報の入った長文の祝電でした。
個人の後ろには、表面的には見えない教団の権威や人脈が隠れています。実は僧侶は尺八界にとっての大きな部分なのです。弟子が急激に増えたケースでは、定年退職後の教職員、カルチャーを除くと僧職の人は多いです。地域における信用と人脈が一般人とはケタが違うからです。
話し変わって、今、製管師や尺八家の間で、「日本尺八連盟の会長だが、坂田誠山の後は誰がやるんだろう」としばしば話題になります。坂田先生は今年74ですから、まだまだやれる。しかし、その一方でもう74ですから、そろそろポスト坂田が話題に登ります。
今後10年、15年後に、はたして日本尺八連盟が健在なのかという議論はヒトマズ置くとして、社団法人である日本尺八連盟ほど、人事と言いますか、こういう事の分かり難い団体は無いですね。
「外部の人間が余計なお世話だ」と言う骨の有る人がいるかどうかは別として、連盟の前執行部が手掛けた古典本曲への団体としての取り組みが復活、本格化する可能性が有ります。少なくとも、すでにタブーではないですから、この流れは止まりませんね。
すると石井透山の重要性が大きくなりますね。彼は駒澤大学の邦楽クラブ出身で、曹洞宗の僧侶です。前には連盟の技術指導員を担当していましたし、青木鈴慕の弟子でもあります。
石井透山がどういう立場であれ、存在感を強めるという見解を持つ者は、私だけではありませんよ。
ただ、いずれにしろ連盟の三分の一か四分の一を占める広島の人達が動かないと、全体を動かすウエーブにはなりません。島原時代と違って、すでに広島も一枚岩ではありません。
都山流の個人会派として、かつては日本一の強勢を誇った竹帆会ももう有りません。どこでもそうですが連盟も退勢は覆うべくもないです。
この駒さんが若手の時に後援会を創ろうとした人達がいました。発起人は広川弘禅です。もう憶えている人は70以上の人ですが、国会議員30数人を率いた広川派の大将で、吉田茂と鳩山一郎の間を泳ぎ、農林大臣や総務会長を歴任しました。この人はまた曹洞宗の僧侶としても知られています。
僧侶で政治家というと、今東光が有名ですが、総理大臣になってすぐ脳梗塞を発症し辞任した石橋湛山も日蓮宗の権大僧正でした。
古い時代には僧侶は群を抜いた教養人で、様々な分野に大きな業績を残していますが、それが時として政治とか軍事に向かうと、イメージギャップもあって、ことさらに不気味な印象を持たれています。
奈良時代の道鏡は「お話し」の部分が多すぎて実体が良く分かりませんが、今川義元を補佐した太原雪斎とか徳川家康の参謀、金地院崇伝とか天海。あるいは甥の建文帝に反旗を翻した燕王の参謀となり、ついに明の第三代永楽帝とした道衍とかは有名です。
僧侶というのは目に見えない広い人脈を持っている人が多いですね。田舎寺の住職の結婚式に出ていて、総理大臣から祝電が来ていて驚いたことが有ります。「お義理祝電」であれば選挙区の人なら、その気になれば、もらうのは難しくないですが、このケースでは選挙区も違うし、個人情報の入った長文の祝電でした。
個人の後ろには、表面的には見えない教団の権威や人脈が隠れています。実は僧侶は尺八界にとっての大きな部分なのです。弟子が急激に増えたケースでは、定年退職後の教職員、カルチャーを除くと僧職の人は多いです。地域における信用と人脈が一般人とはケタが違うからです。
話し変わって、今、製管師や尺八家の間で、「日本尺八連盟の会長だが、坂田誠山の後は誰がやるんだろう」としばしば話題になります。坂田先生は今年74ですから、まだまだやれる。しかし、その一方でもう74ですから、そろそろポスト坂田が話題に登ります。
今後10年、15年後に、はたして日本尺八連盟が健在なのかという議論はヒトマズ置くとして、社団法人である日本尺八連盟ほど、人事と言いますか、こういう事の分かり難い団体は無いですね。
「外部の人間が余計なお世話だ」と言う骨の有る人がいるかどうかは別として、連盟の前執行部が手掛けた古典本曲への団体としての取り組みが復活、本格化する可能性が有ります。少なくとも、すでにタブーではないですから、この流れは止まりませんね。
すると石井透山の重要性が大きくなりますね。彼は駒澤大学の邦楽クラブ出身で、曹洞宗の僧侶です。前には連盟の技術指導員を担当していましたし、青木鈴慕の弟子でもあります。
石井透山がどういう立場であれ、存在感を強めるという見解を持つ者は、私だけではありませんよ。
ただ、いずれにしろ連盟の三分の一か四分の一を占める広島の人達が動かないと、全体を動かすウエーブにはなりません。島原時代と違って、すでに広島も一枚岩ではありません。
都山流の個人会派として、かつては日本一の強勢を誇った竹帆会ももう有りません。どこでもそうですが連盟も退勢は覆うべくもないです。
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