神隠し

北海道で行方不明になった男の子が無事見つかりました。ともかく良かった。
大規模な捜索でも見つからなかったので、３日くらい前から、皆が密かに思っていた事、狂言。今朝くらいから、そういう方向に警察関係やマスコミを舵を切り始めて、それとなく示唆しはじめた矢先に発見されました。
警察やマスコミもホッとしたでしょう。もし今日見つからなければ、報道や見解もますます思わせぶりが強まり、危うく赤っ恥をかくところでした。

私の子供の頃までは「神隠し」という言葉が使われていました。突如として子供が行方不明になったら今は大問題になりますが、昔は時代を遡るほど問題の重要性は稀薄になり、八方手を尽くしても分からないと親の嘆きをヨソに「神隠し」でオシマイになったみたいです。
事故か誘拐、それと家出が考えられますね。
グリム童話などで有名な「ハーメルンの笛吹き男」。ネズミの駆除を請け負った男に約束の報酬を払わなかったので、魔法の笛を吹いて町中の子供を連れて行ってしまったという話ですよ。これって１２８４年に実際に起きた事だと言います。
「笛で魔法にかけた」とは誰も信じていませんが、密かに子供達と打ち合わせて、笛が出発の合図。東方移民として連れ出したというのが、一番有力な説らしいのです。

今、中国では１年間に行方不明になる幼児が２０万人だと言います。「一人っ子政策」で子供が不足している為だと説明されますが、事実ならヒドイ話ですね。これはウワサではなく、ある程度の信憑性が有るそうです。
仮にも重犯罪ですから、これは余程に幼い子供、自分で逃げる能力が無いし、成長しても自分の幼児期の記憶が無い程度の年齢でなくては犯罪として成立しませんね。

日本では「神隠し」の有った時代にも子供はむしろ余っていました。その為、浮浪児が何処にでもいましたので、あえて無理な誘拐をすることもなかったでしょう。
子供がどうしても必要なビジネス。虚無僧の前身とも言われるボロボロもそうですよ。子供を抱いた女がいるのがボロボロの定型です。自分の子でなければ浮浪児を拾ったかしたのでしょう。生活の為の職業は長いですから、そうそう都合良くは自分の幼児を持てませんわ。
次の時代の虚無僧は子供を商売道具には使いません。でも子供を持っている者もいました。家庭を持っていたか、親とはぐれた子を養ったのかは不明ですが、私の周りにも何人もいますよ、昔、キチガイみたいに尺八を熱心に吹いていて、その後、行方知れずになったのが。まさか「神隠し」に有ったんじゃネエだろうな・・・。