変身
- 2016/06/06
- 23:03
今月に入ってからだけでも、フルートをやっている人に尺八を1本買って頂き、ボリビアのケーナ奏者から2本の注文をいただきました。先々月にも、これは日本人ですがケーナ奏者から2本注文を頂いておりますし、先月は笛の方から多数のお買い上げが有って、本当このところ尺八奏者の範囲が拡がりました。
ブログを吹奏楽のカテゴリーに入れた事で明らかに注文が増えています。
この事から見ても尺八が楽器として、人の興味をひいている存在であることは確かでしょう。
「美しい伝統の中にこそ尺八の真髄が有る」という所が一方の端だとすれば、「尺八で最先端の音楽をやろう」までの間に、今では無数の段階レベルが存在しています。
昭和までの尺八は、その持てる可能性をきわめて狭く限定されており、生き物であれば気の毒と言う様な境遇にいました。
趣味の世界ですから、狭く限定する事も立派な事、全ての約束事を無視する事も立派です。但し、強制を伴わない個人の嗜好の範囲にどどまっていて欲しい。
こういう事では、お互いの好みを批判しても無意味ですから、すでに強制は効力の無いものになっています。全くの自由な状態に尺八は刻々と近ずいていますな。それで淘汰を受ける状態が最高です。
孔の数とか位置だけとっても、もう数々の有りようが存在していて、例えばケーナだと7孔ですが、七孔尺八だと1孔は筒音の半音上ですが、ケーナ奏者の求める尺八は1音上です。ついでに言うと6孔は七孔の半音下なんですよ。
もう5孔派と七孔派とが、それぞれ互いをコケにする様な未熟な議論は少なくなりましたが、私の若い頃だと、マジで5孔(7孔)の尺八が相手に優越していると主張する人が多かった。
二つ孔が多くて何か悪い事が有るか?そういう論の立て方だと、モグラの目が退化して視力を失ったことすら説明できませんね。「地中にいたって目が見えて何か悪い事って有るか?」。
飛べない鳥。「天敵がいなくて、餌が地上に豊富に有ったにしろ、飛べるに越したことはないはずだ」。一見もっともですね。
私は古代の6孔の尺八が、日本の旋律を演奏するうちに、不必要な第2孔が無くなって5孔になったと思っています。「使わなくたって孔が有って何か悪いか?」。 ホホホ・・・。ハーモニカにも有りますな、使わない音の孔が初めから無い物が。
有って悪い良いではないのですよ。不必要は無くなる傾向にある。ほんの僅かな利便性の差でも無い方が便利なら無くなりますし、無くても支障が無ければ退化して行くんです。
ですから、ソフトが違えばハードも別の有りようがあるんですわ。古典本曲?現在存在している尺八ソフトでは最強だと私も思います。でも未来永劫では無いですし、ソフトですから嫌いな人は嫌いで済みますって・・・。
「最良最強のモノが生き残るのではなく、変われたモノが生き残れる」。今さら言うまでもないけど、遺伝学の大法則です。棲息環境が違ってきている以上、変身出来なければ、その結果は自己責任ですから、たとえどうなろうと納得がいくでしょう。
ブログを吹奏楽のカテゴリーに入れた事で明らかに注文が増えています。
この事から見ても尺八が楽器として、人の興味をひいている存在であることは確かでしょう。
「美しい伝統の中にこそ尺八の真髄が有る」という所が一方の端だとすれば、「尺八で最先端の音楽をやろう」までの間に、今では無数の段階レベルが存在しています。
昭和までの尺八は、その持てる可能性をきわめて狭く限定されており、生き物であれば気の毒と言う様な境遇にいました。
趣味の世界ですから、狭く限定する事も立派な事、全ての約束事を無視する事も立派です。但し、強制を伴わない個人の嗜好の範囲にどどまっていて欲しい。
こういう事では、お互いの好みを批判しても無意味ですから、すでに強制は効力の無いものになっています。全くの自由な状態に尺八は刻々と近ずいていますな。それで淘汰を受ける状態が最高です。
孔の数とか位置だけとっても、もう数々の有りようが存在していて、例えばケーナだと7孔ですが、七孔尺八だと1孔は筒音の半音上ですが、ケーナ奏者の求める尺八は1音上です。ついでに言うと6孔は七孔の半音下なんですよ。
もう5孔派と七孔派とが、それぞれ互いをコケにする様な未熟な議論は少なくなりましたが、私の若い頃だと、マジで5孔(7孔)の尺八が相手に優越していると主張する人が多かった。
二つ孔が多くて何か悪い事が有るか?そういう論の立て方だと、モグラの目が退化して視力を失ったことすら説明できませんね。「地中にいたって目が見えて何か悪い事って有るか?」。
飛べない鳥。「天敵がいなくて、餌が地上に豊富に有ったにしろ、飛べるに越したことはないはずだ」。一見もっともですね。
私は古代の6孔の尺八が、日本の旋律を演奏するうちに、不必要な第2孔が無くなって5孔になったと思っています。「使わなくたって孔が有って何か悪いか?」。 ホホホ・・・。ハーモニカにも有りますな、使わない音の孔が初めから無い物が。
有って悪い良いではないのですよ。不必要は無くなる傾向にある。ほんの僅かな利便性の差でも無い方が便利なら無くなりますし、無くても支障が無ければ退化して行くんです。
ですから、ソフトが違えばハードも別の有りようがあるんですわ。古典本曲?現在存在している尺八ソフトでは最強だと私も思います。でも未来永劫では無いですし、ソフトですから嫌いな人は嫌いで済みますって・・・。
「最良最強のモノが生き残るのではなく、変われたモノが生き残れる」。今さら言うまでもないけど、遺伝学の大法則です。棲息環境が違ってきている以上、変身出来なければ、その結果は自己責任ですから、たとえどうなろうと納得がいくでしょう。
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