嵐は近い
- 2016/07/05
- 23:23
「艱難己を玉にする」とか「若い時の苦労は買ってでもしろ」とか言いますな。この年になって、あらためて思います。その通り。
私って、振り返ってみても、この苦労というやつをしたことないんですよ。だからこんな根性無しなんですわ。
若い時から嫌な事はしまい、楽しいと思う事だけしよう、そう思って過ごして来ました。「学校の勉強」なんてとんでもない。これは今でも心底良かったと思う事です。
でも、若い時にもっと放浪でもして苦労していれば、もっと人生が面白ろかったのではないかと、この頃思ったりします。
20代まで正直もうちょっとムチャをすれば良かったと思います。大学4年の時は卒業したらアメリカに行こうと思っていました。プロレスの本場でイヤというほどプロレスを見て勉強したかった。
「あんなもの、勉強するほどのものか」と言う幼稚なオトナの言う事なんか聞かないの・・・。プロットが有ることなんかマニアが知らないで見てると思う?
貯めていた渡航費用、韓国との闇貿易につぎ込んで、あげくパートナーの韓国人に持ち逃げされてパーですわ。この時も渦中にあっても辛いという感じではなかったですね。ドンゾコを見るとか生命の危険を感じるとかいうのとは違いますもの。
若い時に出来る借金なんて高が知れていますし、わざわざ危険地帯に行くんでもなければゾクゾクする生死の狭間なんて見るなんて事は有り得ないですものね。
戦争で、そういう経験をした私達の父親の代の人間はイザという時はキモの座り具合が違いました。だからって徴兵とかは嫌ですよ。もっと穏健な方法で、若い時代に身を削るような苦労をして、キモを太くしたかったと言うてるんです。
尺八界ってトコトン良い世界ですよ。私は親切にされた記憶は沢山有りますが、虐められた経験ってないですもの。かつての尺八界って演奏家はヒエラルキーがハッキリしていましたから、その中で波風を立てない穏健な生き方が誰にも出来ました。
私ていどの者が立てる波風は、むしろ「面白いヤッチャ」と肯定的に面白ろがられたくらいです。
私ていどの吹奏技量では嫉妬の対象になるわけはないのですが、これはもっと技術が上の人でも同じなのではないですかね。そういう話を聞いた事が無いですから。
尺八製作でも足の引っ張り合いに遭遇したことは私は有りません。
「楽な世界ですよね」って若い時に言ったら、今は大御所となったある人に「トロイ世界ですよ」と言われました。人が「トロイ」のではなく、情報が未発達な為「ニッチ仕事」が無い世界でしたから秩序が有る、そう言うより芸術産業でありながら年功序列が大きな業界なので、あまり人がガツガツしていませんでした。
今は昔は「ニッチ」と思われていた種類の仕事がむしろ主流です。三曲仕事は、頼りの箏の先生が弟子の減少に困惑している現状ですから、もう尺八は指定席です。今後も席が空くことは期待出来ません。
こういう時代には同時に、反感、中傷、妬み等のマイナス感情が表に出て来る、実に人間臭い面白い時代が尺八にも到来すると思います。
日本人と違って感情表現を抑えない外国人の参入も増える一方だし・・・。
楽しみだなあ、この尺八界、ますますエキサイティングな面白い世界になる。
私って、振り返ってみても、この苦労というやつをしたことないんですよ。だからこんな根性無しなんですわ。
若い時から嫌な事はしまい、楽しいと思う事だけしよう、そう思って過ごして来ました。「学校の勉強」なんてとんでもない。これは今でも心底良かったと思う事です。
でも、若い時にもっと放浪でもして苦労していれば、もっと人生が面白ろかったのではないかと、この頃思ったりします。
20代まで正直もうちょっとムチャをすれば良かったと思います。大学4年の時は卒業したらアメリカに行こうと思っていました。プロレスの本場でイヤというほどプロレスを見て勉強したかった。
「あんなもの、勉強するほどのものか」と言う幼稚なオトナの言う事なんか聞かないの・・・。プロットが有ることなんかマニアが知らないで見てると思う?
貯めていた渡航費用、韓国との闇貿易につぎ込んで、あげくパートナーの韓国人に持ち逃げされてパーですわ。この時も渦中にあっても辛いという感じではなかったですね。ドンゾコを見るとか生命の危険を感じるとかいうのとは違いますもの。
若い時に出来る借金なんて高が知れていますし、わざわざ危険地帯に行くんでもなければゾクゾクする生死の狭間なんて見るなんて事は有り得ないですものね。
戦争で、そういう経験をした私達の父親の代の人間はイザという時はキモの座り具合が違いました。だからって徴兵とかは嫌ですよ。もっと穏健な方法で、若い時代に身を削るような苦労をして、キモを太くしたかったと言うてるんです。
尺八界ってトコトン良い世界ですよ。私は親切にされた記憶は沢山有りますが、虐められた経験ってないですもの。かつての尺八界って演奏家はヒエラルキーがハッキリしていましたから、その中で波風を立てない穏健な生き方が誰にも出来ました。
私ていどの者が立てる波風は、むしろ「面白いヤッチャ」と肯定的に面白ろがられたくらいです。
私ていどの吹奏技量では嫉妬の対象になるわけはないのですが、これはもっと技術が上の人でも同じなのではないですかね。そういう話を聞いた事が無いですから。
尺八製作でも足の引っ張り合いに遭遇したことは私は有りません。
「楽な世界ですよね」って若い時に言ったら、今は大御所となったある人に「トロイ世界ですよ」と言われました。人が「トロイ」のではなく、情報が未発達な為「ニッチ仕事」が無い世界でしたから秩序が有る、そう言うより芸術産業でありながら年功序列が大きな業界なので、あまり人がガツガツしていませんでした。
今は昔は「ニッチ」と思われていた種類の仕事がむしろ主流です。三曲仕事は、頼りの箏の先生が弟子の減少に困惑している現状ですから、もう尺八は指定席です。今後も席が空くことは期待出来ません。
こういう時代には同時に、反感、中傷、妬み等のマイナス感情が表に出て来る、実に人間臭い面白い時代が尺八にも到来すると思います。
日本人と違って感情表現を抑えない外国人の参入も増える一方だし・・・。
楽しみだなあ、この尺八界、ますますエキサイティングな面白い世界になる。
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