天皇
- 2016/07/17
- 23:06
天皇が生前退位の意志を示したとの事です。まだまだ影響力は有るモノだ、もし、そう思う人がいたらお子さんか、もしお孫さんが15歳より上だったら聞いてみてください。たぶん「どうでも良い」と言いますよ。つまり「天皇問題」は将来が無いということです。天皇がいなくなるという事では無く、もう強く意識される存在では無くなるのだと思います。
もともと庶民レベルでは無関心だったものを、強い国家の意志で権威を80年間国民に浸透させた、その残像を見ているのが現在ですから、言ってみれば元の状態に戻るだけとも考えられます。
私の若い頃の天皇は昭和天皇でしたが、その頃の日本人は、おおむね天皇には今よりはるかに強い関心が有ったようです。
天皇とか天皇制に敵意を持っている人。これは戦争で苦労した世代ですから当たり前ですが、穏健な人ばかりではなく、「天チャンは戦犯だ」、「退位させろ」、もっと酷いと「死刑にしろ」という過激な人までいました。
その一方で天皇に熱烈なシンパシーを感じている人達もいました。そして無関心層も多かったのですが、無関心といっても、その時代までは完全な無関心ではなく、自分なりに意見は皆が持っていました。
今はまだ戦前戦後の世代の人がたくさんいますからね、でも10年先20年先には平成生まれの人の比率がどんどん増えていって、それと共に天皇に対する関心は薄れて行きます。
だいいち今すでに現天皇に敵意を持っている人はいたとしても極く少数です。シンパシーを持っていると言うよりは好意的中間層が増えたと思います。でも熱烈な「天皇ファン」も少なくなりました。
「ヨーロッパ王室の様な感じになる」と言う人もいますが、ヨーロッパの人達の王室に対する感情って良く分からないのですよ。どういう気持ちなのか。
たとえばイギリス王室ウインザー朝ですが、もとはドイツ人で、言わば「鉢植え」だということは皆が知っている事ですよ。ドイツと仲が険悪になる前はハノーバー朝と言っていたんですからね。
「鉢植えでも良い」。その心理が日本人とは大きく違うと思うんです。そこが良く理解できない私が言うのも変ですが、そこが決定的な違いで、ヨーロッパの王室みたいにはならないと思います。それよりズット無関心な状態になるという気がします。
日本の皇室は学問的には、どんなに遅くとも6世紀始初めの欽明天皇からは「万世一系」です。推理小説レベルでも7世紀の壬申の乱から後は、系図を曲げられませんが、今の若い人ですでに「そう。で、それが何か?」と言います。
今は、インテリのオイラが象徴天皇制の長所を述べれば一時間でも話せます。でもオイラより利口でも馬鹿でも欠陥もまた一時間でもしゃべれるんですよ。
でも後20年すると余程の利口か馬鹿でもなければ長所も短所も話せなくなると思います。
尺八の流、社中を天皇制と置き換えるのが目的ではないですよ。敵意、反発だって無関心より良いと言っているのとも違います。
深刻な話になりますが、もし日本人の間で急激に天皇への関心が高まるような事態になるとすれば、きっと激動期が姿を見せた時だと思うのですよ。
尺八の流や社中はすでに崩壊期に入っています。終焉期の到来は琴古で15年、都山で30年だと私は予想していますが、少しでも先へ伸ばしたいというのが本音です。社中や流の団体ならではのパワーがまだ必要なのです。
無関心ではあれ、大変動でも無ければ天皇の存在は長く続くと思います。天皇が存続するであろう様な形で、尺八の家元も続けば良いと私は思います。
ですからね、宮内庁なんかを見習って、あまり無理な権威付けをすると元もこうも無くなりますぜ。
もともと庶民レベルでは無関心だったものを、強い国家の意志で権威を80年間国民に浸透させた、その残像を見ているのが現在ですから、言ってみれば元の状態に戻るだけとも考えられます。
私の若い頃の天皇は昭和天皇でしたが、その頃の日本人は、おおむね天皇には今よりはるかに強い関心が有ったようです。
天皇とか天皇制に敵意を持っている人。これは戦争で苦労した世代ですから当たり前ですが、穏健な人ばかりではなく、「天チャンは戦犯だ」、「退位させろ」、もっと酷いと「死刑にしろ」という過激な人までいました。
その一方で天皇に熱烈なシンパシーを感じている人達もいました。そして無関心層も多かったのですが、無関心といっても、その時代までは完全な無関心ではなく、自分なりに意見は皆が持っていました。
今はまだ戦前戦後の世代の人がたくさんいますからね、でも10年先20年先には平成生まれの人の比率がどんどん増えていって、それと共に天皇に対する関心は薄れて行きます。
だいいち今すでに現天皇に敵意を持っている人はいたとしても極く少数です。シンパシーを持っていると言うよりは好意的中間層が増えたと思います。でも熱烈な「天皇ファン」も少なくなりました。
「ヨーロッパ王室の様な感じになる」と言う人もいますが、ヨーロッパの人達の王室に対する感情って良く分からないのですよ。どういう気持ちなのか。
たとえばイギリス王室ウインザー朝ですが、もとはドイツ人で、言わば「鉢植え」だということは皆が知っている事ですよ。ドイツと仲が険悪になる前はハノーバー朝と言っていたんですからね。
「鉢植えでも良い」。その心理が日本人とは大きく違うと思うんです。そこが良く理解できない私が言うのも変ですが、そこが決定的な違いで、ヨーロッパの王室みたいにはならないと思います。それよりズット無関心な状態になるという気がします。
日本の皇室は学問的には、どんなに遅くとも6世紀始初めの欽明天皇からは「万世一系」です。推理小説レベルでも7世紀の壬申の乱から後は、系図を曲げられませんが、今の若い人ですでに「そう。で、それが何か?」と言います。
今は、インテリのオイラが象徴天皇制の長所を述べれば一時間でも話せます。でもオイラより利口でも馬鹿でも欠陥もまた一時間でもしゃべれるんですよ。
でも後20年すると余程の利口か馬鹿でもなければ長所も短所も話せなくなると思います。
尺八の流、社中を天皇制と置き換えるのが目的ではないですよ。敵意、反発だって無関心より良いと言っているのとも違います。
深刻な話になりますが、もし日本人の間で急激に天皇への関心が高まるような事態になるとすれば、きっと激動期が姿を見せた時だと思うのですよ。
尺八の流や社中はすでに崩壊期に入っています。終焉期の到来は琴古で15年、都山で30年だと私は予想していますが、少しでも先へ伸ばしたいというのが本音です。社中や流の団体ならではのパワーがまだ必要なのです。
無関心ではあれ、大変動でも無ければ天皇の存在は長く続くと思います。天皇が存続するであろう様な形で、尺八の家元も続けば良いと私は思います。
ですからね、宮内庁なんかを見習って、あまり無理な権威付けをすると元もこうも無くなりますぜ。
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