24日に展示会が終ると、そのまま25日から南京に行き、現地の楽器商と代理店契約を結びました。イヤー驚いた。中国尺八界の発展ぶり。それは革めて書きましょう。
そして昨日ですよ、夏休みで飛行機がとりにくく、上海から韓国の仁川空港にまず行き、いったん韓国に入国した後、ソウルの金浦空港に向かい、そして羽田に帰ってきました。その飛行機が大幅に遅れ、羽田到着が今日の午前0時半、通関したら交通機関は無く、仕方が無いので横浜のホテルに泊まりました。
旅行中や飛行機の中では皆が親切にしてくれて快適でした。機内食でも体の不自由な私が袋を開けにくそうにしていると、隣席の中国のオバちゃん、韓国のオネエサン、日本人のマダム等が面倒をみてくれました。
美男子に生まれて良かった。この点では両親に感謝しています。
南京は暑いですね。連日40度越えです。成都、長沙と並んで「中国三大火炉」と言われている地域だけの事はあります。現地の中国人に聞くと、今は重慶が加わって「四大火炉」と言うそうです。
それを聞いて私はハタと膝を打ちました。重慶では尺八吹きが増える一方なのです。代表的な「炭酸ガス排出業界」の尺八界のトップを走る者として、肩身が狭いですが、それでも温暖化を引き起こすほどに尺八吹きが増えた事は、やはり嬉しいですね。
南京に行ったからには是非とも行ってみたい所が幾つか有りました。孫文の陵、南京大虐殺記念館、閲江楼、夫子廟。そして明の太祖・朱元璋の孝陵もその一つです。
孝陵に行くと説明が有りましたが、そこでは朱元璋は三代目となってるんですよ。日本の学校では、どうせ誰も憶えていないけど、「朱元璋に始まる明は17代16人」と教えています。中国をコケをするつもりはコレッポチも有りませんがね、中国史で日中間に異見解が生じた場合はダイタイ日本の見解が正しいですよ。中国史に関しては、中国の歴史学者は研究者兼プロパガンターですけど日本の学者はオタクですもの・・・。根性の入り方が違います。
南京で大学院生が仕事の通訳に入ってくれたので、事のついでに聞きましたよ。そうしたら朱元璋は自分の父と祖父を皇帝として追加しているそうですよ。朱元璋の父って農民ですぜ。これって有りなの?無しでしょう・・・。
日本の天皇では本当の初代は? 「神武」と答えるのはバカモノだけでしょうが、「崇神」と言う人は多いです。崇神の前に9人追加して先祖供養にしているのかも知れませんな。
もともと大勢力とまではいかなくとも土豪程度ではあったんでしょうから、ここまでは苦しいけど「有り」だとしませんかね。『金史』なんかアナタ、いきなり太祖・阿骨打の前に10人追加してまっせ。
「徳川系図」では家康は初代では無く17代目。でも秀吉では無理、「無し」でしょう。オタクが「萩大納言?」と言うくらいなもんでしょう。
童門会では、かつては納富治彦さんを「寿童」とはしていませんでした。今は二代寿童と認定しています。モチロン寿童を名乗った事なんか有りません。
古童会に限らず荒木達也さんは五世古童です。しかし四代目荒木古童って名乗った形跡が無いんですよ。
中尾美都子さんってどうなんですかしら。新都山の初代としてではなく、初代都山との繋がりをどう表現するかです。
私の見解は、流というものは法律上は「自称」ですから、その自称する範囲の中では、その流の認定が一番正しいと思います。その人達は重要だと思っているのですもの。
朱元璋と違って、学校の試験に出る事もないでしょうから。
訂正荒木古童の四代目は昭和12年の資料で確認できます。石川守童先生に御指摘いただきました。お詫びと御礼を申し上げます。
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