大三元
- 2016/08/20
- 23:01
ポーカーでロイヤルストレートフラッシュを一度だけですが出したことが有ります。中学2年の時ですから金も賭けていないし、別に大した感激も有りませんでした。
麻雀でも天好を数回、九連宝燈を1回出しましたが、いずれもイカサマであり、自慢になることではありません。でもロイヤルストレートフラッシュはマジです。こんなのどう考えても偶然以外の何物でもありませんよ。宝クジと同じです。何の道筋も存在しません。
そこへ行くと麻雀の場合は違いますな。天好とかの運のみの役も有りますが、ほとんどの役満は意思で作るモノでしょう。そして運が良ければ役満になりますが、よしんば成らない場合でも途中の役を成立させて上がるチャンスを狙うわけです。
麻雀の役満の中で最も成立の可能性が高いのは、私は大三元だと思います。崩れたにしても役を小さくして上がる事は容易です。最もイカサマが成功するのも大三元です。
ちょいと脱線しますが、この大三元の由来は、東大に合格するより遥かに難しい科挙の三段階、すまわち郷試、会試、殿試で全て首席をとる事を言います。
殿試の首席合格を状元と言いますから、それを含めて三つ。現実には存在しないと思いきや、明の商駱が大三元だそうです。でも現実の政治家としては実績が無いですから、誰でも見当が着くように、「四書五経」なんか現実の政治には何の役にも立たないと言う事ですわ。
それはそれとして、科挙に合格しさえすれば立身出世栄耀栄華が約束されているからこそ、「学校秀才」以外は皆ホンネでは、そんなもの現実には何の役にも立たないと知っていても、少しでも記憶力の良い者は、周りが発狂して無理やり科挙試験に子供を押し込むんですわ。
専門職としてなら、儒教の学者兼詩人ですから、それに政治を任せるのも怖い話です。でも一番上が世襲ですからね、それで通ったんでしょうや。尺八と同じで、それでも何とか回っていたのは下が勝手にやっていたからです。そのかわりトコトンの行き止まりが来れば自己再生は不可能です。
音楽で、この科挙に見られるようなものと言うならコンクールですが、尺八で他の楽器なみに名の通ったコンクールって無いでしょう。まあそれなりにコンクールは有るんですが、いずれも尺八を吹いている人にすら知られていません。
嘆かわしいとか言うとるんやないですぜ。現実がそうだと言う話です。
4年前の賞金百万円の「世界一コンクール」だって、ケチをつけるつもりは無いですが、「本当の実力世界一」の可能性が有る尺八家がほとんど参加していないじゃありませんか。それ以前に、そういうコンクールが有った事を尺八吹きの八割の人は今も知りません。
ついでに内幕をばらすと、費用の一切を出すはずだったスポンサーのОⅯが責任放棄して、結局、梯子を外された邦楽ジャーナルの田中さんが全てを被ったのです。何百万円という被害ですよ。本来ならイニシャルでなく御尊名を出したい所ですが、大人物ではないものの人格者の田中さんが言わない以上、私が言うのもチョットね・・・。
尺八を吹く人を殖やして、「有象無象」大歓迎でとにかく数を増やして、裾野を仮に五倍に広げれば尺八家のレベルが上がり、その数倍の高度な吹奏力を持った人が出る。市場の大きな芸術にはスポンサーも出てきます。
何より生活に希望の持てる世界には若い人が集まり、それにつれて活発な競争が起こり、その選別としてのコンクールにスポンサーも付きます。尺八を普及して活性化した尺八界を実現するのが私の生涯の目標でした。
それで困るのは世襲の既得権を持った人だけ。
(ついでにウンチク) 科挙の首席合格者は状元。2位は傍眼、3位は探花。殿試に合格すると皇帝が宴会を開いてくれます。それが瓊林苑。地名由来ですが、いつしか瓊林=秀才という感じになりました。
明暗寺から遺品を託された善慧院の爾瓊林。「キミは瓊林だよ」と言う様な意味でしょう。
麻雀でも天好を数回、九連宝燈を1回出しましたが、いずれもイカサマであり、自慢になることではありません。でもロイヤルストレートフラッシュはマジです。こんなのどう考えても偶然以外の何物でもありませんよ。宝クジと同じです。何の道筋も存在しません。
そこへ行くと麻雀の場合は違いますな。天好とかの運のみの役も有りますが、ほとんどの役満は意思で作るモノでしょう。そして運が良ければ役満になりますが、よしんば成らない場合でも途中の役を成立させて上がるチャンスを狙うわけです。
麻雀の役満の中で最も成立の可能性が高いのは、私は大三元だと思います。崩れたにしても役を小さくして上がる事は容易です。最もイカサマが成功するのも大三元です。
ちょいと脱線しますが、この大三元の由来は、東大に合格するより遥かに難しい科挙の三段階、すまわち郷試、会試、殿試で全て首席をとる事を言います。
殿試の首席合格を状元と言いますから、それを含めて三つ。現実には存在しないと思いきや、明の商駱が大三元だそうです。でも現実の政治家としては実績が無いですから、誰でも見当が着くように、「四書五経」なんか現実の政治には何の役にも立たないと言う事ですわ。
それはそれとして、科挙に合格しさえすれば立身出世栄耀栄華が約束されているからこそ、「学校秀才」以外は皆ホンネでは、そんなもの現実には何の役にも立たないと知っていても、少しでも記憶力の良い者は、周りが発狂して無理やり科挙試験に子供を押し込むんですわ。
専門職としてなら、儒教の学者兼詩人ですから、それに政治を任せるのも怖い話です。でも一番上が世襲ですからね、それで通ったんでしょうや。尺八と同じで、それでも何とか回っていたのは下が勝手にやっていたからです。そのかわりトコトンの行き止まりが来れば自己再生は不可能です。
音楽で、この科挙に見られるようなものと言うならコンクールですが、尺八で他の楽器なみに名の通ったコンクールって無いでしょう。まあそれなりにコンクールは有るんですが、いずれも尺八を吹いている人にすら知られていません。
嘆かわしいとか言うとるんやないですぜ。現実がそうだと言う話です。
4年前の賞金百万円の「世界一コンクール」だって、ケチをつけるつもりは無いですが、「本当の実力世界一」の可能性が有る尺八家がほとんど参加していないじゃありませんか。それ以前に、そういうコンクールが有った事を尺八吹きの八割の人は今も知りません。
ついでに内幕をばらすと、費用の一切を出すはずだったスポンサーのОⅯが責任放棄して、結局、梯子を外された邦楽ジャーナルの田中さんが全てを被ったのです。何百万円という被害ですよ。本来ならイニシャルでなく御尊名を出したい所ですが、大人物ではないものの人格者の田中さんが言わない以上、私が言うのもチョットね・・・。
尺八を吹く人を殖やして、「有象無象」大歓迎でとにかく数を増やして、裾野を仮に五倍に広げれば尺八家のレベルが上がり、その数倍の高度な吹奏力を持った人が出る。市場の大きな芸術にはスポンサーも出てきます。
何より生活に希望の持てる世界には若い人が集まり、それにつれて活発な競争が起こり、その選別としてのコンクールにスポンサーも付きます。尺八を普及して活性化した尺八界を実現するのが私の生涯の目標でした。
それで困るのは世襲の既得権を持った人だけ。
(ついでにウンチク) 科挙の首席合格者は状元。2位は傍眼、3位は探花。殿試に合格すると皇帝が宴会を開いてくれます。それが瓊林苑。地名由来ですが、いつしか瓊林=秀才という感じになりました。
明暗寺から遺品を託された善慧院の爾瓊林。「キミは瓊林だよ」と言う様な意味でしょう。
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