通信販売
- 2016/08/29
- 21:04
通信販売で物を買った事は当然皆さんも御有りですな。法律が整備された最近の通信販売と違って、昔はそれはヒドイものが有りました。
私はじめ当時の子供は、いくら金をドブに捨てたか分かりません。
子供向けの漫画雑誌は、イカガワシイ広告だとて掲載を拒否したりしませんでした。宛先は郵便局の私書箱。そこへ現金代わりの郵便切手を送るのですから、それはもう文字通りやりたい放題。子供が泣いて抗議しても(当時はマズいなかった)、広告を載せた雑誌の方は知らんぷり、どうせ子供のションベン銭、「騙されたテメエがバカなんだ」という姿勢ですから、泣き寝入りするしか有りません。
私が買ったので憶えているのは。
① 「喰いついた魚を逃がさない浮き」。輪ゴムシカケで下の糸を引くとパチンと上に跳ね上がる。理屈はそうなんですがね。
売る前に1回でも試したの?。
② 「磨くだけで歯が白くなる」。 顔は申し分の無いオイラ。これで芸能人並みに歯が真っ白になれば「鬼に金棒」よ。
ただの消しゴムですわ。30分磨いて消しゴムと同時に私の性善説人間観もスリ減った。
③ 「水中を自在に歩ける呼吸器」。長いホースの付いたシュノーケル(ただの水道管)、岸の土に固定する器具付。
これは本当の殺人未遂。ホースが長いから気圧で息が入らないねえじゃないか。
④ 「声の綺麗になるウガイ薬。芸能人も使ってる」。ホウ、オイラの為に有るようなモンだ。
何の効果もネエじゃねえか。確かに「芸能人が」この薬を使っているとまでは書いて無いですわ。殺すぞ・・・。
⑤ 「サソリの剥製」 紙細工のオモチャ。袋を開くとゴム仕掛けでバタバタして、驚く。
私の祖父に言わせると昔はもっと酷かったそうです。
「川や海で溺れない道具」 赤い糸が2本。膝の上に巻いて、水が糸の上に来たら注意する。
「万能ハンガー」 五寸釘1本
「火災予防器」 荒神除けのお札
「脳卒中予防」 南天の箸
エレエなあ、言葉もネエよ。
尺八は基本的に通信販売でした。自分の住んでいる近くだけで売っていれば、それこそアッと言う間に行き渡ります。それでやっていた人もいましたが、誰でも分かる構図。数が出ない。だから高い。高いだけの事が無いので情報化時代には行き詰まる。そして廃業。現在の例外無き状況です。
でも通信販売はチョット考えると、尺八みたいな物には不向きではないかと誰でも考えるでしょう。上記の様に、通信販売には品物の品質に対する不信感がぬぐえないのです。
これまで尺八の場合は、小売店の代わりを師匠達がしていて、尺八を送ると言っても多くの場合、相手は師匠でした。ですから購入する人は製管師ではなく師匠を信用して買ったのです。
ここに来て、師匠から買う人がいなくなってしまいました。これは師匠にマージンが落ちるからと言うよりも、師匠に入門して尺八を習う人がいなくなったからです。
ではインターネットでの通信で買うとして品質の判定はどうする?。「今までだってキチンと判定できる師匠ばかりではなかった」とかは、とりあえず置いといて、「師匠の判定の方がいくら何でもド素人の鑑定よりマシだろう」との意見も置いといて、ともかく、もう自分で買う人が多くなりました。
しかも流派に属していない人達ですから、通信販売で買う方も怖いでしょうが、今は売る方だって怖いんですよ。
リスク回避の手段としては、買う側は、こういう場合は義務ずけられてはいませんが、所定の期間の返品権の有無は確認した方が良い。
売る側では、流派に入っていない初めての客で、数が多い場合は要注意です。
外国は踏み倒されても回収が困難です。だから私は外国に売る場合は基本的にその国の人とエージェント契約を結びます。エージェントのいない地域では、それは性善説で行くより仕方が無いでしょう。
私はじめ当時の子供は、いくら金をドブに捨てたか分かりません。
子供向けの漫画雑誌は、イカガワシイ広告だとて掲載を拒否したりしませんでした。宛先は郵便局の私書箱。そこへ現金代わりの郵便切手を送るのですから、それはもう文字通りやりたい放題。子供が泣いて抗議しても(当時はマズいなかった)、広告を載せた雑誌の方は知らんぷり、どうせ子供のションベン銭、「騙されたテメエがバカなんだ」という姿勢ですから、泣き寝入りするしか有りません。
私が買ったので憶えているのは。
① 「喰いついた魚を逃がさない浮き」。輪ゴムシカケで下の糸を引くとパチンと上に跳ね上がる。理屈はそうなんですがね。
売る前に1回でも試したの?。
② 「磨くだけで歯が白くなる」。 顔は申し分の無いオイラ。これで芸能人並みに歯が真っ白になれば「鬼に金棒」よ。
ただの消しゴムですわ。30分磨いて消しゴムと同時に私の性善説人間観もスリ減った。
③ 「水中を自在に歩ける呼吸器」。長いホースの付いたシュノーケル(ただの水道管)、岸の土に固定する器具付。
これは本当の殺人未遂。ホースが長いから気圧で息が入らないねえじゃないか。
④ 「声の綺麗になるウガイ薬。芸能人も使ってる」。ホウ、オイラの為に有るようなモンだ。
何の効果もネエじゃねえか。確かに「芸能人が」この薬を使っているとまでは書いて無いですわ。殺すぞ・・・。
⑤ 「サソリの剥製」 紙細工のオモチャ。袋を開くとゴム仕掛けでバタバタして、驚く。
私の祖父に言わせると昔はもっと酷かったそうです。
「川や海で溺れない道具」 赤い糸が2本。膝の上に巻いて、水が糸の上に来たら注意する。
「万能ハンガー」 五寸釘1本
「火災予防器」 荒神除けのお札
「脳卒中予防」 南天の箸
エレエなあ、言葉もネエよ。
尺八は基本的に通信販売でした。自分の住んでいる近くだけで売っていれば、それこそアッと言う間に行き渡ります。それでやっていた人もいましたが、誰でも分かる構図。数が出ない。だから高い。高いだけの事が無いので情報化時代には行き詰まる。そして廃業。現在の例外無き状況です。
でも通信販売はチョット考えると、尺八みたいな物には不向きではないかと誰でも考えるでしょう。上記の様に、通信販売には品物の品質に対する不信感がぬぐえないのです。
これまで尺八の場合は、小売店の代わりを師匠達がしていて、尺八を送ると言っても多くの場合、相手は師匠でした。ですから購入する人は製管師ではなく師匠を信用して買ったのです。
ここに来て、師匠から買う人がいなくなってしまいました。これは師匠にマージンが落ちるからと言うよりも、師匠に入門して尺八を習う人がいなくなったからです。
ではインターネットでの通信で買うとして品質の判定はどうする?。「今までだってキチンと判定できる師匠ばかりではなかった」とかは、とりあえず置いといて、「師匠の判定の方がいくら何でもド素人の鑑定よりマシだろう」との意見も置いといて、ともかく、もう自分で買う人が多くなりました。
しかも流派に属していない人達ですから、通信販売で買う方も怖いでしょうが、今は売る方だって怖いんですよ。
リスク回避の手段としては、買う側は、こういう場合は義務ずけられてはいませんが、所定の期間の返品権の有無は確認した方が良い。
売る側では、流派に入っていない初めての客で、数が多い場合は要注意です。
外国は踏み倒されても回収が困難です。だから私は外国に売る場合は基本的にその国の人とエージェント契約を結びます。エージェントのいない地域では、それは性善説で行くより仕方が無いでしょう。
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