鯛山の快挙

昨日、１０月９日ですよ、私のこのブログが吹奏楽部門で初めてランキング１位に輝きました。尺八がですよ。いくら称賛してもしたりない。なんせ全吹奏楽で、ですよ。尺八の人口の２００倍と言われる吹奏楽部門全体で、ですよ。凄い、エライ、大したものだ。
私のブログは常に５位から１０位ですが、このところ５位６位が続いていたので、もしかして４位には入るかと思いましたが、上の３つは不動なので、良くて４位まで、それ以上はチョット無理かと思っていました。それが１位の快挙。パチパチパチパチ・・・。

理由は一つ。一般の吹奏楽の人も読んでくれていると言う事です。尺八って洋楽の吹奏楽器の人にも人気が有るんです。ですから、このブログを読んで尺八の注文をくださる吹奏楽の人が多くなりました。
仮にも１位ですから、サイン会の準備をして１日中待ったのですが、結局１人も来ませんでした。「当てが外れて、さぞ気落ちしているだろう」って、さにあらず。
昨日はまた注文の多い日で、１日に７本来ました。それは珍しいけど無い事ではありません。でも、その７本がいずれも外国からだと言えばビックリするでしょう？
本当なんですよ。中国本土と香港からも１本有りました。でも昨日は日本からは１本も注文が来なかった。分かりますでしょ、これが今なんですよ。

はっきり言って外国人の見る目は厳しく、２０年前の日本の平均的尺八吹きの判断力よりも、かなり上ですね。尺八はウンチクの対象ではないので、１世代前までの尺八界にシコタマいた「ウルサイけど本当は何も分かっていない」という人がいません。
その証拠に日本でプロ相手に売れている製管師しか海外市場を持っていないではありませんか。市場ですよ、たまに何かの拍子で売れるのとは違います。

先月、今月だけでフランス、マレーシア、シンガポール、香港、中国本土から注文が有りましたが、フランス以外はいずれも中国人または華僑です。その人達は日本語または英語でコンタクトしてきますが、判で押したように途中から日本語になり、私が英語で返事するという形になります。華僑は複数の言葉を自在に操りますからね。
そして、私のブログも邦星堂のホームページも読んでいるのです。

今にいたるもホームページに英語と中国語の説明が無い所が大半ですね。人の商売に口を出すのも何ですが、アナタ、それじゃ確実にオシマイになりますよ。もうプロ製管師の３分の１は終わっていますが、何度でも繰り返します、需要は有ります。ことに若い層を中心に著しく尺八吹奏の技術向上が顕著な最近は、むしろ信用と共に人気も高まっていますよ。ただ需要の形が変わってしまっただけです。
これからの尺八界がどんな風になるのかはともかく、どんな事態になろうと流や社中がまた盛り返すなんて事は無いんですよ。