魔法
- 2016/10/21
- 22:37
「ハリーポッター」って凄く話題になりましたな。小説はあまり感心するようなものではなかったですが、映画は特撮技術のおかげも有りましたし、風景ともども素晴らしかった。その相乗効果で小説もバカ売れでした。
「魔法使い」っ、日本でも言葉としては通用してましたが、私の子供時代には妖術使い」とか「幻術使い」という言い方のほうが一般的でした。有名な安倍晴明は今では「陰陽師」と言われますが、私の子供の頃は「幻術使い」でした。昭和30年代には、まだ本当にそういうチカラが存在すると思っていた人も珍しくなかったですね。
明治生まれの人の半分くらいは「そういう事も有るかもしれない」と思っていたような印象が有ります。私も小学1年の頃に担任の若い女性教師に聞いたことが有りました。「センセイ、オバケって本当にいるんですか?」。
私の家では大正人の父と母は否定派。そして、私が周りの大人の誰よりも知性を信用していた(今でもそうですから過去形は正しくない)祖父が肯定派だったので、混乱して学校の先生に訊いたのです。先生はキッパリと「オバケなんかいません」と答えてくれましたが、なお私は半信半疑でした。
幻術とか妖術は手品の一種なのでしょう。中世からカラクリ、クグツ、テズマ、メクラマシなど様々な言い方で大道芸になっていた様ですが、私の子供の頃まではテキヤの商売として残っていました。一時流行った「超能力ショー」で、このテキヤのノウハウの上を行ってたモノなんか無かったですね。
1920年代だったかアメリカで,、ある雑誌が豪邸を一軒買えるほどの,莫大な賞金を出して「超能力者」や「霊能力者」を募集しましたが、真贋判定役として立ちはだかった大奇術師ハリー・フーディニにタネを見破られずに賞金をセシメタ「本物の超能力、霊能力」は、ついに一つも有りませんでした。
奇術師から見てユリ・ゲラーは下手だったそうですが、現在では「上手いなと思う『超能力者』もいる」と言います。だけどタネが分からないケースは一つも無いそうで、全てを復元出来るそうです。
「そんなもの有り得ない」という自明の事を言いたいがために、このような事を書いているのではありません。尺八にも科学的に説明できる不思議な事が有るんです。
今では多くのプロが尺八の全部の孔を塞いでチの音を出す事が出来ます。宮田耕八朗さんが尺八の1孔以外の孔をセロテープで塞いで演奏したのを見た(聴いた)人も多いと思います。
これはネプチューンも出来ますが、なお「面白いけど何の役に立つ」と言う人がいます。息継ぎ無しに長時間吹き続けられる循環奏法も同様です。
「役に立ってますよ」。何によらず新しい発見は楽器や演奏テクニックの向上につながり、ひいては楽器、音楽、演奏者あらゆる手段でステップアップの原動力になります。倍音構造の原理を知らなかった昔は、音程の合っている大甲なんて有りませんでしたぜ。
「伝統」は創るモノ。保存するモノなんかじゃありません。「魔法」にタネが存在しないと思っていたら、どんなに修行を積もうとも永久に習得できませんが、どんなに不思議な現象に見えても科学的に説明できる事は練習で身に付きます。まだまだ尺八にも隠れている魔法的テクニックが有るかも知れませんよ・・・。
「魔法使い」っ、日本でも言葉としては通用してましたが、私の子供時代には妖術使い」とか「幻術使い」という言い方のほうが一般的でした。有名な安倍晴明は今では「陰陽師」と言われますが、私の子供の頃は「幻術使い」でした。昭和30年代には、まだ本当にそういうチカラが存在すると思っていた人も珍しくなかったですね。
明治生まれの人の半分くらいは「そういう事も有るかもしれない」と思っていたような印象が有ります。私も小学1年の頃に担任の若い女性教師に聞いたことが有りました。「センセイ、オバケって本当にいるんですか?」。
私の家では大正人の父と母は否定派。そして、私が周りの大人の誰よりも知性を信用していた(今でもそうですから過去形は正しくない)祖父が肯定派だったので、混乱して学校の先生に訊いたのです。先生はキッパリと「オバケなんかいません」と答えてくれましたが、なお私は半信半疑でした。
幻術とか妖術は手品の一種なのでしょう。中世からカラクリ、クグツ、テズマ、メクラマシなど様々な言い方で大道芸になっていた様ですが、私の子供の頃まではテキヤの商売として残っていました。一時流行った「超能力ショー」で、このテキヤのノウハウの上を行ってたモノなんか無かったですね。
1920年代だったかアメリカで,、ある雑誌が豪邸を一軒買えるほどの,莫大な賞金を出して「超能力者」や「霊能力者」を募集しましたが、真贋判定役として立ちはだかった大奇術師ハリー・フーディニにタネを見破られずに賞金をセシメタ「本物の超能力、霊能力」は、ついに一つも有りませんでした。
奇術師から見てユリ・ゲラーは下手だったそうですが、現在では「上手いなと思う『超能力者』もいる」と言います。だけどタネが分からないケースは一つも無いそうで、全てを復元出来るそうです。
「そんなもの有り得ない」という自明の事を言いたいがために、このような事を書いているのではありません。尺八にも科学的に説明できる不思議な事が有るんです。
今では多くのプロが尺八の全部の孔を塞いでチの音を出す事が出来ます。宮田耕八朗さんが尺八の1孔以外の孔をセロテープで塞いで演奏したのを見た(聴いた)人も多いと思います。
これはネプチューンも出来ますが、なお「面白いけど何の役に立つ」と言う人がいます。息継ぎ無しに長時間吹き続けられる循環奏法も同様です。
「役に立ってますよ」。何によらず新しい発見は楽器や演奏テクニックの向上につながり、ひいては楽器、音楽、演奏者あらゆる手段でステップアップの原動力になります。倍音構造の原理を知らなかった昔は、音程の合っている大甲なんて有りませんでしたぜ。
「伝統」は創るモノ。保存するモノなんかじゃありません。「魔法」にタネが存在しないと思っていたら、どんなに修行を積もうとも永久に習得できませんが、どんなに不思議な現象に見えても科学的に説明できる事は練習で身に付きます。まだまだ尺八にも隠れている魔法的テクニックが有るかも知れませんよ・・・。
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