尺八の収入情報
- 2016/11/01
- 09:25
私はプロの尺八家の実際の収入の推定値を持っています。これまでの40年間で、何十人という尺八家と何千回も会話した記憶の断片の集積です。
別に私は税務署とは関係有りませんし、どころか自営業の常として、税務署には恩義は一切なく恨みなら少々有りますから、知り得た事も実名の個人ではケッシテ税務署には言いません。
よく給与生活者は言うんですよ、「オレ達は全額把握されて給与天引きだぞ。オマエラはトーゴーサンピンのゴで所得の半額しか把握されないじゃねえか。ふざけた事を言うな」。
一見マトモですがね、アンタさん、それほどに税法に無知でも生きていけるのが一般の給与所得者というものです。私等は知恵と労力の範囲で節税をしているんです。高い金を出して税理士を依頼するのは当然。だけでなく、然るべき会に節税相談の会費も払っています。
同様の事はアンタさん達の場合、代わりに会社がやっていて、その結果が「全額把握されている」とか言う中身ですよ。
税法を知れば、この日本では給与生活者が最も優遇されている事が分かります。理屈は簡単。世の九割近い給与所得者を敵にまわせない政治家の思惑です。
脱線しましたな。でも伊達や酔狂で他人の収入を知りたいわけではないのです。尺八のプロは自分の収入を言いません。「税務署がコワイから」ではなくプライドが邪魔するからです。
貴方がある程度の会社の課長だったとしましょうよ。尺八の演奏家で、尺八だけで貴方と同じ収入の有る人って20人いないんですわ。でも皆が生活している。そこが大切なんですよ。
今年も年末に東京で尺八のプロが一堂に会して演奏会が行われます。菅原久仁義さんの提唱で始まった会で、チケット収入は忘年会経費で消えますが、ここに毎年50人くらい出演します。
プロを目指す方はここに行って聴くと、今の尺八家のあまりの演奏力に衝撃を受けるでしょう。私達の学生の頃は名の有るプロの演奏を聴いて、「こんな程度でやれるんならオレでもいける」と自信持ったものですが、今は反対に「これだけ上手い人がいて、それでいて半分以上の人が尺八では食えていないのだから、もう自分の余地は無い」と受け止めると思います。しかも同レベルの吹奏力を持った人が、あと2~3倍います。
「尺八だけで生活する」と思えば、若い人は諦めるでしょう。そうではなくて、プロだって複数収入の経路、または奥さんとの収入合算で生活している実情を知れば、終身雇用や年功序列が崩れた今、尺八のプロはきわめて有利な収入経路の一つと捉えられるでしょう。
「本物を追及していれば必ず分かってくれる人がいる」ではなく、力量とともに隙間を探す努力が大切で、なおかつプロは専業者と同義語ではないと受け止めれば、まだまだ余地が転がっている事が分かります。それで本当に「本物を分かってくれる人」が現れたら、それはそれでメッケモンでしょうが。
スキマも生活の仕方も尺八プロの収入の実態を研究すれば分かりますよ。
別に私は税務署とは関係有りませんし、どころか自営業の常として、税務署には恩義は一切なく恨みなら少々有りますから、知り得た事も実名の個人ではケッシテ税務署には言いません。
よく給与生活者は言うんですよ、「オレ達は全額把握されて給与天引きだぞ。オマエラはトーゴーサンピンのゴで所得の半額しか把握されないじゃねえか。ふざけた事を言うな」。
一見マトモですがね、アンタさん、それほどに税法に無知でも生きていけるのが一般の給与所得者というものです。私等は知恵と労力の範囲で節税をしているんです。高い金を出して税理士を依頼するのは当然。だけでなく、然るべき会に節税相談の会費も払っています。
同様の事はアンタさん達の場合、代わりに会社がやっていて、その結果が「全額把握されている」とか言う中身ですよ。
税法を知れば、この日本では給与生活者が最も優遇されている事が分かります。理屈は簡単。世の九割近い給与所得者を敵にまわせない政治家の思惑です。
脱線しましたな。でも伊達や酔狂で他人の収入を知りたいわけではないのです。尺八のプロは自分の収入を言いません。「税務署がコワイから」ではなくプライドが邪魔するからです。
貴方がある程度の会社の課長だったとしましょうよ。尺八の演奏家で、尺八だけで貴方と同じ収入の有る人って20人いないんですわ。でも皆が生活している。そこが大切なんですよ。
今年も年末に東京で尺八のプロが一堂に会して演奏会が行われます。菅原久仁義さんの提唱で始まった会で、チケット収入は忘年会経費で消えますが、ここに毎年50人くらい出演します。
プロを目指す方はここに行って聴くと、今の尺八家のあまりの演奏力に衝撃を受けるでしょう。私達の学生の頃は名の有るプロの演奏を聴いて、「こんな程度でやれるんならオレでもいける」と自信持ったものですが、今は反対に「これだけ上手い人がいて、それでいて半分以上の人が尺八では食えていないのだから、もう自分の余地は無い」と受け止めると思います。しかも同レベルの吹奏力を持った人が、あと2~3倍います。
「尺八だけで生活する」と思えば、若い人は諦めるでしょう。そうではなくて、プロだって複数収入の経路、または奥さんとの収入合算で生活している実情を知れば、終身雇用や年功序列が崩れた今、尺八のプロはきわめて有利な収入経路の一つと捉えられるでしょう。
「本物を追及していれば必ず分かってくれる人がいる」ではなく、力量とともに隙間を探す努力が大切で、なおかつプロは専業者と同義語ではないと受け止めれば、まだまだ余地が転がっている事が分かります。それで本当に「本物を分かってくれる人」が現れたら、それはそれでメッケモンでしょうが。
スキマも生活の仕方も尺八プロの収入の実態を研究すれば分かりますよ。
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