ロンドン大会も延期
- 2016/11/01
- 21:52
尺八の世界大会(国際フェスティバル)がまた延びた。どう考えても変ですよ。4年前に京都大会が終わった時に、次の開催地として立候補したのがプラハと上海・蘇州でした。プラハに決まって、本当は今年の夏にやるはずだったのが中止。
それで「来年は何としても開催する」という姿勢をヨーロッパ尺八ソサエティが見せ、そしてロンドンに決まりました。それが再延期。その理由が会場の改修工事だと言うのですから、額面通りには受け止められません。
今年もプラハが中止になったので、急遽サマースクールがバルセロナで行なわれましたが、それもゴタつきました。
こう考えると、明らかにこの種のイベントは曲がり角に来ています。運営資金をどうするか?この構図はオリンピックも同様になりました。
もともとオリンピックも赤字が酷く、1984年のロサンゼルスから商業主義を持ちこみ、「儲かるオリンピック」にしましたが、また赤字体質になり、このままだと開催地に立候補する所が無くなる懸念すら出てきました。
尺八の国際フェスティバルも次の開催が危ぶまれる。どうなるのでしょう。
国際尺八研修館(KSK)の北米支部が出来ましたので、少し希望が出てきましたが、まだ実態は良く分かりません。相互に仲が悪いアメリカの尺八界は、それ故にソサエティも出来ませんでした。それがKSKという求心点に部分的にでも協力関係が出来るなら歓迎すべき事です。場合によっては次の大会が期待できます。
でもなあ、いずれにしても金の問題が解決しないと根本的な解決にはならないですわ。尺八の大会を開くといっても、ヨーロッパや去年のオーストラリアにしても会費を払って参加した人はタカダカ50人です。それで日本円換算で百五十万から二百万円を集めたとして、日本からゲスト演奏家をアゴアシギャラで複数員呼ぶと1週間の契約でも予算のかなりの部分をとられます。
古屋さん、真玉さん、柿堺さん等のKSKの人達の場合は尺八普及のボランティア意識が強いので、現地で小さなコンサートを何度か開いて現地主催者に協力していますが、その条件では普通のプロだと生活が有るのでナカナカその真似は出来ません。
原理的に二つしか方法は有りません。経費を削減するか収入の増大を図るか。
そこで私の考え。収入の増大に「知恵の輪の鍵」が有るものなら、とっくに実行されています。素早く対応出来るのは経費削減でしょう。KSKの人の様な低劣な条件でも来て、なおかつ長期滞在でコンサートに協力してくれる実力有る尺八家は、今なら幾らでも探せます。勿論あまり売れていない人ですが、海外ではどっちにしろ知名度にサホドの差は有りませんよ。
オリンピックと同じで、もうコスト意識を持たなくては無理ですね。
ヨーロッパではKSKの影響力が強くなりすぎる事を恐れてか「2年続けて同じ人を呼ばない」という申し合わせが有るようですが、今は有名な尺八家でも弟子を海外に複数同行できる古屋さんの様な人はほとんどいません。ですから、そこは日本からも本当の情報を出さないと駄目ですね。
ほっとけばプラハの様に「日本人尺八プロを呼ぶから埋めようも無い赤字になるのだ。いっそ日本からは招聘を止めよう」とかの意見がまた出ますし、それ以前にやろうという所が無くなる。
それで「来年は何としても開催する」という姿勢をヨーロッパ尺八ソサエティが見せ、そしてロンドンに決まりました。それが再延期。その理由が会場の改修工事だと言うのですから、額面通りには受け止められません。
今年もプラハが中止になったので、急遽サマースクールがバルセロナで行なわれましたが、それもゴタつきました。
こう考えると、明らかにこの種のイベントは曲がり角に来ています。運営資金をどうするか?この構図はオリンピックも同様になりました。
もともとオリンピックも赤字が酷く、1984年のロサンゼルスから商業主義を持ちこみ、「儲かるオリンピック」にしましたが、また赤字体質になり、このままだと開催地に立候補する所が無くなる懸念すら出てきました。
尺八の国際フェスティバルも次の開催が危ぶまれる。どうなるのでしょう。
国際尺八研修館(KSK)の北米支部が出来ましたので、少し希望が出てきましたが、まだ実態は良く分かりません。相互に仲が悪いアメリカの尺八界は、それ故にソサエティも出来ませんでした。それがKSKという求心点に部分的にでも協力関係が出来るなら歓迎すべき事です。場合によっては次の大会が期待できます。
でもなあ、いずれにしても金の問題が解決しないと根本的な解決にはならないですわ。尺八の大会を開くといっても、ヨーロッパや去年のオーストラリアにしても会費を払って参加した人はタカダカ50人です。それで日本円換算で百五十万から二百万円を集めたとして、日本からゲスト演奏家をアゴアシギャラで複数員呼ぶと1週間の契約でも予算のかなりの部分をとられます。
古屋さん、真玉さん、柿堺さん等のKSKの人達の場合は尺八普及のボランティア意識が強いので、現地で小さなコンサートを何度か開いて現地主催者に協力していますが、その条件では普通のプロだと生活が有るのでナカナカその真似は出来ません。
原理的に二つしか方法は有りません。経費を削減するか収入の増大を図るか。
そこで私の考え。収入の増大に「知恵の輪の鍵」が有るものなら、とっくに実行されています。素早く対応出来るのは経費削減でしょう。KSKの人の様な低劣な条件でも来て、なおかつ長期滞在でコンサートに協力してくれる実力有る尺八家は、今なら幾らでも探せます。勿論あまり売れていない人ですが、海外ではどっちにしろ知名度にサホドの差は有りませんよ。
オリンピックと同じで、もうコスト意識を持たなくては無理ですね。
ヨーロッパではKSKの影響力が強くなりすぎる事を恐れてか「2年続けて同じ人を呼ばない」という申し合わせが有るようですが、今は有名な尺八家でも弟子を海外に複数同行できる古屋さんの様な人はほとんどいません。ですから、そこは日本からも本当の情報を出さないと駄目ですね。
ほっとけばプラハの様に「日本人尺八プロを呼ぶから埋めようも無い赤字になるのだ。いっそ日本からは招聘を止めよう」とかの意見がまた出ますし、それ以前にやろうという所が無くなる。
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