大統領
- 2016/11/05
- 22:35
もう間もなくアメリカの大統領選です。私が物心ついた時の大統領はアイゼンハワーでした。第二次世界大戦の英雄で、「史上最大の作戦」と言われたノルマンディー上陸作戦の時の連合軍総司令官です。百五十万もの大軍がドーバー海峡を押し渡ってナチスドイツを打ち破りました。
次のケネディは暗殺されたので、その後5年くらい日本では異常に人気が高かったですね。日本で有名なアメリカ大統領と言うと、ワシントン、リンカーン、ケネディですが、アメリカ人に聞くとケネディはサホドの評価では有りません。訊いた時期にもよりましょうが、歴代の中で意外ですがレーガンが人気が有りましたね。
アメリカみたいに4年に1度政治で盛り上がるのは良いですね。日本ではいつの間にか、すっかり政治に無関心になってしまいました。「どうせ誰がやっても同じだよ」と言うことでしょう。私の若い頃みたいに、資本主義か社会主義かの選択で、選挙の結果が体制のチェンジではないですからね。
「若い者が選挙に行かない」と政権与党の代議士すら嘆くポーズを採りますが、本当に若い者が大挙して選挙に行く事態になったら、困るのはアンタ達だってミンナが知ってまっせ。
アタシはねえ、間もなくそういう時代が来ると思ってんですよ。トランプみたいなのが出て、一部の若者の熱狂的支持を集めますぜ。
インターネットで様子を見ながら、少しずつ主張を極端な方向に誘導する利口者が出て来て、選挙に行かない若者の10パーセントにでも熱狂的に支持されたら大きな流れになります。
主張は簡単明瞭。「老人達の為に何でオレが苦しまなくてはならないんだ。年金、医療費、福祉をギリギリまで落とせ。今の赤字を垂れ流したのはオマエラ老人だ。自業自得だ」。
そして、こういう主張は必ず対外的にも強い態度を示して、イノセントな人達の喝采を浴びようとします。歴史の、と言うより政治手法のイロハですよ。
アタシはそれよりも「ハの字忘れてイロばかり」の方が余程良いですがね・・・。
尺八の世界には、もうこういう強い主張はないですね。「自分で良いと思った事を勝手にやる」という方向で、他を巻き込んだ「運動」にはしないし、また、ならないですね。
前は尺八界にも大きな影響力を発揮できる人がいました。初代都山が尺八史上で最も大きな権力を持った人でしょう。私の若い頃でも、青木鈴慕、山口五郎、山本邦山、横山勝也、宮田耕八朗の5人は、トコトン怒らせたら、ある程度の影響力は行使出来ました。だって、ほとんどの尺八のプロは、この5人の人の弟子ですし、仲が良いかは別にして、相互に話が出来る関係の人がいましたからね。
それに青木先生を除く人達(特に山口先生)が本気で怒ろうものなら、「アイツ、何をやったんだ」で尺八界で相手にされなくなりましたよ。タブンですが、実際にはそういう人は一人もいなかったと思います。
高平艟山だって、私の様な立場の者にとっては少しも怖くなかったですが、大都山流の実質的支配者でしたから、都山流楽会のプロにとっては敵にまわしたくない人でした。池田静山、北原篁山、笹岡汀山といった実力者が都山楽会の仕事からは徹底的に干されたのを見てますからね。
私が怖くなかったのは、もし高平先生が怒って、名指しで私を攻撃したとしましょうよ。そしたら楽会の師匠達にも「面白いヤツがいる」と受け止められて、尺八の注文が増える事が確実だったからです。
今は、その人達の弟子達の時代ですから、人数も多くなり、自動的に影響力も分散しました。私は歓迎すべき事態だと思っています。
次のケネディは暗殺されたので、その後5年くらい日本では異常に人気が高かったですね。日本で有名なアメリカ大統領と言うと、ワシントン、リンカーン、ケネディですが、アメリカ人に聞くとケネディはサホドの評価では有りません。訊いた時期にもよりましょうが、歴代の中で意外ですがレーガンが人気が有りましたね。
アメリカみたいに4年に1度政治で盛り上がるのは良いですね。日本ではいつの間にか、すっかり政治に無関心になってしまいました。「どうせ誰がやっても同じだよ」と言うことでしょう。私の若い頃みたいに、資本主義か社会主義かの選択で、選挙の結果が体制のチェンジではないですからね。
「若い者が選挙に行かない」と政権与党の代議士すら嘆くポーズを採りますが、本当に若い者が大挙して選挙に行く事態になったら、困るのはアンタ達だってミンナが知ってまっせ。
アタシはねえ、間もなくそういう時代が来ると思ってんですよ。トランプみたいなのが出て、一部の若者の熱狂的支持を集めますぜ。
インターネットで様子を見ながら、少しずつ主張を極端な方向に誘導する利口者が出て来て、選挙に行かない若者の10パーセントにでも熱狂的に支持されたら大きな流れになります。
主張は簡単明瞭。「老人達の為に何でオレが苦しまなくてはならないんだ。年金、医療費、福祉をギリギリまで落とせ。今の赤字を垂れ流したのはオマエラ老人だ。自業自得だ」。
そして、こういう主張は必ず対外的にも強い態度を示して、イノセントな人達の喝采を浴びようとします。歴史の、と言うより政治手法のイロハですよ。
アタシはそれよりも「ハの字忘れてイロばかり」の方が余程良いですがね・・・。
尺八の世界には、もうこういう強い主張はないですね。「自分で良いと思った事を勝手にやる」という方向で、他を巻き込んだ「運動」にはしないし、また、ならないですね。
前は尺八界にも大きな影響力を発揮できる人がいました。初代都山が尺八史上で最も大きな権力を持った人でしょう。私の若い頃でも、青木鈴慕、山口五郎、山本邦山、横山勝也、宮田耕八朗の5人は、トコトン怒らせたら、ある程度の影響力は行使出来ました。だって、ほとんどの尺八のプロは、この5人の人の弟子ですし、仲が良いかは別にして、相互に話が出来る関係の人がいましたからね。
それに青木先生を除く人達(特に山口先生)が本気で怒ろうものなら、「アイツ、何をやったんだ」で尺八界で相手にされなくなりましたよ。タブンですが、実際にはそういう人は一人もいなかったと思います。
高平艟山だって、私の様な立場の者にとっては少しも怖くなかったですが、大都山流の実質的支配者でしたから、都山流楽会のプロにとっては敵にまわしたくない人でした。池田静山、北原篁山、笹岡汀山といった実力者が都山楽会の仕事からは徹底的に干されたのを見てますからね。
私が怖くなかったのは、もし高平先生が怒って、名指しで私を攻撃したとしましょうよ。そしたら楽会の師匠達にも「面白いヤツがいる」と受け止められて、尺八の注文が増える事が確実だったからです。
今は、その人達の弟子達の時代ですから、人数も多くなり、自動的に影響力も分散しました。私は歓迎すべき事態だと思っています。
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