尺八の租庸調
- 2016/11/12
- 22:59
とうとう身障者手帳を取る事にしました。7年半前に脳梗塞になり右半身不随になりました。その時にリハビリ病院でも取得する事を勧められましたし、また町の福祉課の人、医者、税理士にも勧められました。ことに税理士には「まず、障碍者手帳が有りさえすれば年間27万円の控除が受けられる。自動車税も高速料金も半額。その他いろいろの特典が有る」と強く言われました。また「手帳を取らないと余程に儲かっていると税務署に誤解される」とも言われました。取らなかった事が損失だったとすれば、この7年半で2、3百万円は損をしています。
理由は簡単。私が身障者手帳をこれまで貰わなかったのは、半身不随になったと言っても、これまでのペースで仕事をしていますし、それに税金も納めていましたので、「貰うのは潔くない」と思ったからです。年に4回ほど海外で仕事をしていますが、飛行機の優先搭乗もしないし、空港内でも「カートに乗らないか?」と勧められても「ノーサンキュウ」。毎月のように3,4泊の出張をしていますし、「だったら手帳を貰わなくても良いだろう」という気持ちでした。
勿論これは私の気持ちだけの事であり、他人がどうしようと何も問題ではないです。それと断じて「国に悪い」とかではありません。美学でも意地でもありませんし、愛国心とは勿論違います。単に気が進まなかっただけですよ。
それが今になって何故? 医者にも言われましたよ。
マイナンバーになって国も強気ですね。頼んでいる税理士の源泉も従業員の所得税も前払いになりましたし、それに今年は久しぶりに予定納税をくらいましたわ。これって立場の弱い自営業者イジメだす。何で先払いしなければならないの?
「ルール通りだ。何も文句を言われる筋合いは無い」が先方の言い分でしょうよ。
ゴモットモです。だから私も正真正銘のカタワ者ですから、ルール通りに手帳を申請して、各種税金の割り戻しの権利を行使するのです。
10何年か前ですね、演奏会の手伝いをしていた鈴慕会の人5人くらいで帰りましたが、その時に誰かが林鈴麟さんに、「僕達はたまにだから良いが、貴方はいつも先生のお手伝いで大変だね。」と言いましたら、林さんは「邦楽界ってボランティア活動で回っているようなものですからね」と笑いましたが、ミンナがシーンとしてしまいました。「こういうやり方が何時まで通用するんだろう」と、来たるべき新時代に思いをはせて、邦楽の将来が不安になったのですね。
邦楽界はイニシエの昔の税法と同じ。「租庸調」と言います。租が月謝、庸は無償の労働奉仕すなわち各種のお手伝い。調とはチケット、ⅭⅮ、免状、盆暮れの贈答品。
これをイヤだと思わなかったのは私達の世代までです。正直もう私の世代でも受け入れていたのは一部の人達です。ですから、その一部に庸が集中するのです。
昭和40年代には、もうすでに少数のプロ志願者以外には反対給付は無くなっていました。今では租以外は拒否する人が大多数になってしまいました。
私の場合はムカッときても身障者手帳を申請するだけですが、今の50代から下ですと「何で?」と感じた事については、報酬とか罰則が伴わないと承服しませんよ。
ですから、どっちも無い尺八の流や会には人が来なくなったのです。
理由は簡単。私が身障者手帳をこれまで貰わなかったのは、半身不随になったと言っても、これまでのペースで仕事をしていますし、それに税金も納めていましたので、「貰うのは潔くない」と思ったからです。年に4回ほど海外で仕事をしていますが、飛行機の優先搭乗もしないし、空港内でも「カートに乗らないか?」と勧められても「ノーサンキュウ」。毎月のように3,4泊の出張をしていますし、「だったら手帳を貰わなくても良いだろう」という気持ちでした。
勿論これは私の気持ちだけの事であり、他人がどうしようと何も問題ではないです。それと断じて「国に悪い」とかではありません。美学でも意地でもありませんし、愛国心とは勿論違います。単に気が進まなかっただけですよ。
それが今になって何故? 医者にも言われましたよ。
マイナンバーになって国も強気ですね。頼んでいる税理士の源泉も従業員の所得税も前払いになりましたし、それに今年は久しぶりに予定納税をくらいましたわ。これって立場の弱い自営業者イジメだす。何で先払いしなければならないの?
「ルール通りだ。何も文句を言われる筋合いは無い」が先方の言い分でしょうよ。
ゴモットモです。だから私も正真正銘のカタワ者ですから、ルール通りに手帳を申請して、各種税金の割り戻しの権利を行使するのです。
10何年か前ですね、演奏会の手伝いをしていた鈴慕会の人5人くらいで帰りましたが、その時に誰かが林鈴麟さんに、「僕達はたまにだから良いが、貴方はいつも先生のお手伝いで大変だね。」と言いましたら、林さんは「邦楽界ってボランティア活動で回っているようなものですからね」と笑いましたが、ミンナがシーンとしてしまいました。「こういうやり方が何時まで通用するんだろう」と、来たるべき新時代に思いをはせて、邦楽の将来が不安になったのですね。
邦楽界はイニシエの昔の税法と同じ。「租庸調」と言います。租が月謝、庸は無償の労働奉仕すなわち各種のお手伝い。調とはチケット、ⅭⅮ、免状、盆暮れの贈答品。
これをイヤだと思わなかったのは私達の世代までです。正直もう私の世代でも受け入れていたのは一部の人達です。ですから、その一部に庸が集中するのです。
昭和40年代には、もうすでに少数のプロ志願者以外には反対給付は無くなっていました。今では租以外は拒否する人が大多数になってしまいました。
私の場合はムカッときても身障者手帳を申請するだけですが、今の50代から下ですと「何で?」と感じた事については、報酬とか罰則が伴わないと承服しませんよ。
ですから、どっちも無い尺八の流や会には人が来なくなったのです。
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