小春
- 2016/11/13
- 23:24
今日は民謡の米若会の35周年記念発表会でした。会場に昼過ぎに行くと、原田直之さんが出てくるところでした。
「先生、どっかお探しですか?」。「いえ、天気が良いので少しブラブラしてコーヒーでもと思って」。
本当に昨日今日は良い気候でした。11月のこんな日を「小春日和」と言うんだそうです。
「小春」と言えば阪田三吉。歌にも歌われている「グチも言わずに ニョウボの小春」。でも、それは北条秀司の『王将』の話しであり、本当の阪田三吉の奥さんはコユウです。
「ナニワの王将」阪田三吉はタブン今でも一番有名な将棋指しではないですかね。もう違うかな?ともかく小説になったり、まして歌謡曲にまで歌われた人は、この人だけです。
阪田流向飛車とか袖飛車とか、この人独自の陣組で戦うのですが、初手に端歩を突くとか、とにかく定跡に拘りません。でも阪田に言わせると全て江戸時代の棋譜に有るそうです。
阪田三吉は学校に行かなかったので、字が読めなかったそうですが、バツグンの記憶力で古い棋譜を実に良く憶えていたと言います。
阪田流向飛車は中学生将棋でも使われましたが、袖飛車は他の者が使うと上手く行かない不思議な手です。私も中学高校と何百回となく対局しましたが、この袖飛車は見た事が有りません。現在でも疑問符がつく手ですが、阪田は現実に、この手で宿敵である十三世名人・関根金次郎を撃破しています。
この関根は名人位に勝ち負けを導入、つまり実力主義を持ちこみ、「近代将棋の父」と言われています。では、それ以前は・・・。
将棋のような「勝ち負け」で力量がはっきりするものですら、その昔は「家元」だったのです。ちなみに私は大橋ですが、「将棋家元」の大橋家とは関係有りません。
尺八みたいに判定がはっきりしないものが変るとすれば、誰か有力者が上から変えるのではなく、何時の間にか変わるのが普通です。
つまり改革ではなく変革。まさしく今の事態です。
もう世の中が変わったのです。女性だって「グチも言わずに・・・作る笑顔がいじらしい」なんて人、今はもういないでしょう。でも、それで伝統技法が失われるのは残念ですね。
形だけは後でも復元できますが、理解していないと使えないですよ。袖飛車みたいに・・・。
「先生、どっかお探しですか?」。「いえ、天気が良いので少しブラブラしてコーヒーでもと思って」。
本当に昨日今日は良い気候でした。11月のこんな日を「小春日和」と言うんだそうです。
「小春」と言えば阪田三吉。歌にも歌われている「グチも言わずに ニョウボの小春」。でも、それは北条秀司の『王将』の話しであり、本当の阪田三吉の奥さんはコユウです。
「ナニワの王将」阪田三吉はタブン今でも一番有名な将棋指しではないですかね。もう違うかな?ともかく小説になったり、まして歌謡曲にまで歌われた人は、この人だけです。
阪田流向飛車とか袖飛車とか、この人独自の陣組で戦うのですが、初手に端歩を突くとか、とにかく定跡に拘りません。でも阪田に言わせると全て江戸時代の棋譜に有るそうです。
阪田三吉は学校に行かなかったので、字が読めなかったそうですが、バツグンの記憶力で古い棋譜を実に良く憶えていたと言います。
阪田流向飛車は中学生将棋でも使われましたが、袖飛車は他の者が使うと上手く行かない不思議な手です。私も中学高校と何百回となく対局しましたが、この袖飛車は見た事が有りません。現在でも疑問符がつく手ですが、阪田は現実に、この手で宿敵である十三世名人・関根金次郎を撃破しています。
この関根は名人位に勝ち負けを導入、つまり実力主義を持ちこみ、「近代将棋の父」と言われています。では、それ以前は・・・。
将棋のような「勝ち負け」で力量がはっきりするものですら、その昔は「家元」だったのです。ちなみに私は大橋ですが、「将棋家元」の大橋家とは関係有りません。
尺八みたいに判定がはっきりしないものが変るとすれば、誰か有力者が上から変えるのではなく、何時の間にか変わるのが普通です。
つまり改革ではなく変革。まさしく今の事態です。
もう世の中が変わったのです。女性だって「グチも言わずに・・・作る笑顔がいじらしい」なんて人、今はもういないでしょう。でも、それで伝統技法が失われるのは残念ですね。
形だけは後でも復元できますが、理解していないと使えないですよ。袖飛車みたいに・・・。
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