アリババ
- 2017/01/13
- 23:02
イギリスの大英博物館に行った人は、その圧倒的な質量にまず驚くでしょう。そして、感慨を持ちます。「よくもまあ世界中からこれほど集めたもんだ」。大英博物館はかつてのイギリスの武力の象徴でもあります。
入るのは無料ですが、出る時に扉の前で思わず「開け、ゴマ」と叫びそうになりますね。
盗賊の宝庫に紛れ込んだアリババと違い、中国のアリババはインターネットビジネスで怪物的な業績を上げています。このところアリババも尺八に興味を持ちだしたみたいですね。規模的にやや劣る私の所にもアプローチが有ります。
当然ですな。近所の食堂で食べるのはラーメンでなく、いつもチャーシューメン、このオイラのセレブぶりがアリババの強力な情報網にかかったのでしょう。
尺八販売に大きく期待を持つ中国圏の楽器店は多いのですが、楽器店と言っても台湾ですと日本の楽器店と外見的には変わりません。ただ中国楽器が多い点が日本と異なります。
ですが、中国の楽器店、特に尺八の様な特殊な(洋楽器ではないという意味で)楽器を扱って「一山当てよう」と目論んでいる楽器屋というのは様相が違います。店はマンション、その一部屋にコンピューターが数台から10台くらい置いてあり、それで日夜を問わないビジネスを展開しています。アリババの小型版ですよ。
広大な中国、その農村部では隣の集落に行くのも半日がかりという場所も珍しくありません。そういう所では食料品とか衣料でなければ店売りは成り立ちません。でも、そういう場所でもインターネットと宅急便が入り込んでいます。
私が初めて中国に行った40年前ですと、全員が人民服で、上海などの大都市でも、平均的労働者の場合で一日働いて林檎がわずか5個しか買えませんでした。商業はまだ「業」ではありませんでした。
1978年に中国の実質的ナンバーワン・鄧小平が来日しましたが、日本円にすると「月給6万円」と本人が言いました。その頃、上海で、ちょっとコマシな喫茶店に入ると、コーヒーが1杯50円でした。それより一般商店にはほとんど商品と言える物が無かった。
それが今ですと、中国の奥地でもビックリするくらいに稼いでいる人がいて、しかもユーチューブで世界中の楽器の情報を持っているのです。
そこをアリババはカバーしていますし、私達の尺八を販売してくれる楽器店も成立しうるのです。
ことは台湾や中国、韓国の楽器店を見たら分かります。どこでも民族楽器が豊富に並んでいます。日本での琴屋というのとは数の桁が違うのです。有る場所だと集中して何軒も有ります。その上でさらにネットショップで需要の底浚いをしています。
「日本、もう駄目だろう」ではないんですよ。今、私が世界に売っているのは尺八であって「日本」ではないのです。コンピューターやインターネットが国籍を知っていると思いますか?
「伝統」と称するモノに、はたして実体が有るのか無いのか?、尺八でまず問いたい。世界で通用すれば日本の楽器店にも並ぶ様になりましょう。
それからですよ、尺八の周辺に有る文化「日本」を自国民にも問える様になる。
入るのは無料ですが、出る時に扉の前で思わず「開け、ゴマ」と叫びそうになりますね。
盗賊の宝庫に紛れ込んだアリババと違い、中国のアリババはインターネットビジネスで怪物的な業績を上げています。このところアリババも尺八に興味を持ちだしたみたいですね。規模的にやや劣る私の所にもアプローチが有ります。
当然ですな。近所の食堂で食べるのはラーメンでなく、いつもチャーシューメン、このオイラのセレブぶりがアリババの強力な情報網にかかったのでしょう。
尺八販売に大きく期待を持つ中国圏の楽器店は多いのですが、楽器店と言っても台湾ですと日本の楽器店と外見的には変わりません。ただ中国楽器が多い点が日本と異なります。
ですが、中国の楽器店、特に尺八の様な特殊な(洋楽器ではないという意味で)楽器を扱って「一山当てよう」と目論んでいる楽器屋というのは様相が違います。店はマンション、その一部屋にコンピューターが数台から10台くらい置いてあり、それで日夜を問わないビジネスを展開しています。アリババの小型版ですよ。
広大な中国、その農村部では隣の集落に行くのも半日がかりという場所も珍しくありません。そういう所では食料品とか衣料でなければ店売りは成り立ちません。でも、そういう場所でもインターネットと宅急便が入り込んでいます。
私が初めて中国に行った40年前ですと、全員が人民服で、上海などの大都市でも、平均的労働者の場合で一日働いて林檎がわずか5個しか買えませんでした。商業はまだ「業」ではありませんでした。
1978年に中国の実質的ナンバーワン・鄧小平が来日しましたが、日本円にすると「月給6万円」と本人が言いました。その頃、上海で、ちょっとコマシな喫茶店に入ると、コーヒーが1杯50円でした。それより一般商店にはほとんど商品と言える物が無かった。
それが今ですと、中国の奥地でもビックリするくらいに稼いでいる人がいて、しかもユーチューブで世界中の楽器の情報を持っているのです。
そこをアリババはカバーしていますし、私達の尺八を販売してくれる楽器店も成立しうるのです。
ことは台湾や中国、韓国の楽器店を見たら分かります。どこでも民族楽器が豊富に並んでいます。日本での琴屋というのとは数の桁が違うのです。有る場所だと集中して何軒も有ります。その上でさらにネットショップで需要の底浚いをしています。
「日本、もう駄目だろう」ではないんですよ。今、私が世界に売っているのは尺八であって「日本」ではないのです。コンピューターやインターネットが国籍を知っていると思いますか?
「伝統」と称するモノに、はたして実体が有るのか無いのか?、尺八でまず問いたい。世界で通用すれば日本の楽器店にも並ぶ様になりましょう。
それからですよ、尺八の周辺に有る文化「日本」を自国民にも問える様になる。
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