リンチ
- 2017/02/10
- 23:03
今、話題になってますな。万引きをした人の顔を出してインターネットや店内張り出しで私的制裁をする事の是非が。
これって難しい問題ですよ。前も本屋さんが万引きの常習中学高校生を防犯カメラで撮って、そのテープを公開して物議をかもしましたが、「やりすぎだ」と言う意見が有る一方で激励する人もかなりいました。
これが「私的制裁の禁止」という法律に抵触する事は分かりますが、「なら、どうすれば良いんだ」という業者の言い分にどう答えるんですかね?
オマエは? そうですね、心情大賛成。よくやった、ざまあ見ろ、アタリメエだ。そうだとしても理性反対です。
業者の言い分、万引きが如何に小売店にとって経営を苦しめるか、それを聞いたら私的制裁も奨励しないまでも賛成せざるを得ないでしょう。でも、その半面、濡れ衣だったとなったら大変です。単なるイヤガラセで出すことだって、可能性としては有り得ますな。
結局のところ、マスコミの言うキレイゴトではカタズカない以上は、自己責任で「良い」と思った店はやるしかないでしょうよ。賛同メンバーを募るまでも無く、もう歯止めが効かないんではないかしら。アッチでもコッチでも、万引きに私的制裁を加える所が出ている現状は、もう法律が実情に合っていない事を示しています。
「ヒドイ、出された人の人権はどうなる」と言う意見は分かりますよ。それでも商業という命がけの行為に重大な支障を及ぼす人を放置できないでしょう。
バブルがはじけて日本経済が先の見えない不況に突入してからというもの、それまで年間2万人だった自殺者が20年以上にわたって3万人に増えました。経済活動って人間生活の根本、言わば生死の問題なのですわ。
尺八って前は景気が良かったですからね。タイガイの製管師は、かなりの額の「売上未収金」を抱えていましたよ。でも、その頃に製管師がやった事と言えば、2,3回電話して、それでオシマイです。凄く忙しかったので、面倒な事をするより尺八を作っていた方が良いという感覚で、事実上放置していました。
昭和の終わりの頃でしたか、何人かの製管師とそういう話題になり、「もう尺八の景気が悪くなっているんだから、これを放置出来ないだろう」という話になりました。
そこで出た案が二つ。
ブラックリストを作る 製管師同士が情報を共有していないから、何人もの製管師が同じ人の踏み倒しに遭っている。この原因は、教授産業尺八の衰退で、それまで専業教授者で生活していた人が苦境に陥ってしまい、弟子に次々と尺八を押し付け、その代金を踏み倒して、生活費に当てていたのです。
製管師もその事情はウスウス知っていましたが、過去にさんざん儲けさせてもらっていたので、あまり強く出られませんでしたが、せめて情報を横通しして被害の拡大を防ごうとしたのです。
もう一つの案はリンチです。都山三派の機関誌、それと邦楽ジャーナルに製管師が金を出し合って、広告スペースに尺八代金を払わない客の氏名を載せようというものでした。
金を出した製管師全員の名前と、払わない尺八吹きの名前をただ出すだけ。何の説明もしないで名前だけという点がミソですね。これなら文句の云われようも無いですし、名前を出された人の不名誉は尺八界にイッペンに広まります。
今は「少額裁判」を同業者には奨めています。1万円もかからない費用、きわめて簡単な手続きで1回の裁判で結審します。自分の居住地で裁判を起こすので、来なければならない相手には苦痛感が多大です。
今はどの製管師も甘い事は言えません。もうプロ製管師の半分は在庫販売で竹材の新規購入も無く、言わば有名な靴屋と同じ「閉店セール」の状態です。
でも、それより大きいのが税務署です。今は余程の努力の跡が無いと欠損扱いにしてくれませんし、売上金放置は「余程に景気が良いな」という間違ったメッセージを与えてしまいます。
もう製管師は昔みたいにノドカな商売ではないですわ・。
これって難しい問題ですよ。前も本屋さんが万引きの常習中学高校生を防犯カメラで撮って、そのテープを公開して物議をかもしましたが、「やりすぎだ」と言う意見が有る一方で激励する人もかなりいました。
これが「私的制裁の禁止」という法律に抵触する事は分かりますが、「なら、どうすれば良いんだ」という業者の言い分にどう答えるんですかね?
オマエは? そうですね、心情大賛成。よくやった、ざまあ見ろ、アタリメエだ。そうだとしても理性反対です。
業者の言い分、万引きが如何に小売店にとって経営を苦しめるか、それを聞いたら私的制裁も奨励しないまでも賛成せざるを得ないでしょう。でも、その半面、濡れ衣だったとなったら大変です。単なるイヤガラセで出すことだって、可能性としては有り得ますな。
結局のところ、マスコミの言うキレイゴトではカタズカない以上は、自己責任で「良い」と思った店はやるしかないでしょうよ。賛同メンバーを募るまでも無く、もう歯止めが効かないんではないかしら。アッチでもコッチでも、万引きに私的制裁を加える所が出ている現状は、もう法律が実情に合っていない事を示しています。
「ヒドイ、出された人の人権はどうなる」と言う意見は分かりますよ。それでも商業という命がけの行為に重大な支障を及ぼす人を放置できないでしょう。
バブルがはじけて日本経済が先の見えない不況に突入してからというもの、それまで年間2万人だった自殺者が20年以上にわたって3万人に増えました。経済活動って人間生活の根本、言わば生死の問題なのですわ。
尺八って前は景気が良かったですからね。タイガイの製管師は、かなりの額の「売上未収金」を抱えていましたよ。でも、その頃に製管師がやった事と言えば、2,3回電話して、それでオシマイです。凄く忙しかったので、面倒な事をするより尺八を作っていた方が良いという感覚で、事実上放置していました。
昭和の終わりの頃でしたか、何人かの製管師とそういう話題になり、「もう尺八の景気が悪くなっているんだから、これを放置出来ないだろう」という話になりました。
そこで出た案が二つ。
ブラックリストを作る 製管師同士が情報を共有していないから、何人もの製管師が同じ人の踏み倒しに遭っている。この原因は、教授産業尺八の衰退で、それまで専業教授者で生活していた人が苦境に陥ってしまい、弟子に次々と尺八を押し付け、その代金を踏み倒して、生活費に当てていたのです。
製管師もその事情はウスウス知っていましたが、過去にさんざん儲けさせてもらっていたので、あまり強く出られませんでしたが、せめて情報を横通しして被害の拡大を防ごうとしたのです。
もう一つの案はリンチです。都山三派の機関誌、それと邦楽ジャーナルに製管師が金を出し合って、広告スペースに尺八代金を払わない客の氏名を載せようというものでした。
金を出した製管師全員の名前と、払わない尺八吹きの名前をただ出すだけ。何の説明もしないで名前だけという点がミソですね。これなら文句の云われようも無いですし、名前を出された人の不名誉は尺八界にイッペンに広まります。
今は「少額裁判」を同業者には奨めています。1万円もかからない費用、きわめて簡単な手続きで1回の裁判で結審します。自分の居住地で裁判を起こすので、来なければならない相手には苦痛感が多大です。
今はどの製管師も甘い事は言えません。もうプロ製管師の半分は在庫販売で竹材の新規購入も無く、言わば有名な靴屋と同じ「閉店セール」の状態です。
でも、それより大きいのが税務署です。今は余程の努力の跡が無いと欠損扱いにしてくれませんし、売上金放置は「余程に景気が良いな」という間違ったメッセージを与えてしまいます。
もう製管師は昔みたいにノドカな商売ではないですわ・。
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