不用品扱い
- 2017/03/21
- 21:57
私が子供時代に住んでいた二子玉川は、遊園地が在ったので毎週日曜日になると駅から商店街に出るまでの道、ほんの50メートルくらいのものだったと思いますが、その両側にテキヤが青天ムシロの店を出していました。
今の「昔なつかしい」を売りモノにしてる駄菓子屋とは違います。もう商品からして全く違っていました。セルロイドのお面、金魚すくい、ヨーヨー釣り、ベッコウ飴、ハッカパイプなんかは今でも祭りなんかで見ますが、もう見れ無いモノも有ります。動物モノですよ。
ハツカネズミ、ヒヨコ、陸ヤドカリ、カメ。ペット用ではないですが「鳥目の特効薬」のヤツメウナギ。このうちで今でも有るのはカメくらいですかね。ただこれも昔は銭亀が主流だったのですが、その後は輸入物が売られていました。
ハツカネズミは意外と獰猛で共食いもするしクサいしで何時の間にか人気はハムスターに移ってしまいました。陸ヤドカリは今でもペットショップでタマに売られていますね。
ヒヨコは孵化場で雄雌が選別された後、不用品扱いとなって殺処分になるはずのオスを1羽10円で売っていました。仕入れ値はたぶん只だったでしょう。同時に少数ながらメスも1羽50円で売られていましたが、当然のこと全部オスです。「サギじゃねえか」、そんな事、昭和30年代の日本で言う人なんかいませんよ。テキヤの云う事なんか当時は政治家と仲人の次に信用されませんでしたわ。
このヒヨコの雌雄選別は今の様に機械とか様々な手段で判定される前には、日本人の特技とされていて、特殊能力者として日本はもとより、世界中で「引っ張りだこ」だったものです。ものすごいスピードで判定できたので「1羽幾ら」で雇われるのですが、途方もない収入になったみたいです。
余談ですが、昔しプロレスに沖識名というレフリーがいた事を50歳以上の方なら憶えているでしょう。この沖さん、プロレスの出来なかった戦時中はハワイでヒヨコの選別をしていたんですと。それで仲間の日系人で真似してデタラメに判定して、サンザン稼いだ後で行方をくらましたヤツがいました。何か月かして雌のはずの鶏にトサカが生えてきて、騙された養鶏場主がカンカンに怒って鉄砲を持って探しまわったという話です。
ヒヨコの肛門を見て間違わずに瞬時にして雄雌を判定する。これがどうして日本人の特技とされたのかと言えば、そもそもが技術開発したのが日本です。その前ですと見た目で判定出来る様になる数週間は餌代を必要経費としなければならなかったのです。
卵を多量に産む種類の鶏だと食肉用としては向かないので、オスだと餌代が損になる為に、こういう処置をするのです。
人によって受け取り方は違うと思いますが、卵生産業を成立させて行く為には必要な事でしょう。
尺八価格は同一製作者の場合には、「見た目で決まる」と言って良いでしょう。ですから前はプロ製管師は仕入れた竹の一部しか使用しなかったのです。作る時間は竹の外観が良くても悪くても同じ、いや悪い方が修正する分、余計な手間がかかります。使う竹が2割だとすれば、当然の事ながら使わない竹の代金も尺八価格に含まれています。
私は仕入れた竹を出来るだけ使うようにしています。どんな見た目が悪い竹でも、竹藪の中ではプロの堀師が「尺八用として適当」と判定したのです。工夫しても使えない竹など極く少数でしかありません。
見てくれの悪い竹は余計な手間がかかって高くは売れません。でも、尺八生産業を成立させる為には普及品が必要だと思えば、価格差が見た目ですから外観の悪い竹を工夫して使うしかないないでしょう。私だって高い尺八も売れなければ会社経営という点で無理ですよ。
でもですよ、見なさいな、、高い尺八ばかり作っていた製管師は軒並みオチブレたでしょう。新規需要を掘り起こせなかったのですから当然ですわな。
今の「昔なつかしい」を売りモノにしてる駄菓子屋とは違います。もう商品からして全く違っていました。セルロイドのお面、金魚すくい、ヨーヨー釣り、ベッコウ飴、ハッカパイプなんかは今でも祭りなんかで見ますが、もう見れ無いモノも有ります。動物モノですよ。
ハツカネズミ、ヒヨコ、陸ヤドカリ、カメ。ペット用ではないですが「鳥目の特効薬」のヤツメウナギ。このうちで今でも有るのはカメくらいですかね。ただこれも昔は銭亀が主流だったのですが、その後は輸入物が売られていました。
ハツカネズミは意外と獰猛で共食いもするしクサいしで何時の間にか人気はハムスターに移ってしまいました。陸ヤドカリは今でもペットショップでタマに売られていますね。
ヒヨコは孵化場で雄雌が選別された後、不用品扱いとなって殺処分になるはずのオスを1羽10円で売っていました。仕入れ値はたぶん只だったでしょう。同時に少数ながらメスも1羽50円で売られていましたが、当然のこと全部オスです。「サギじゃねえか」、そんな事、昭和30年代の日本で言う人なんかいませんよ。テキヤの云う事なんか当時は政治家と仲人の次に信用されませんでしたわ。
このヒヨコの雌雄選別は今の様に機械とか様々な手段で判定される前には、日本人の特技とされていて、特殊能力者として日本はもとより、世界中で「引っ張りだこ」だったものです。ものすごいスピードで判定できたので「1羽幾ら」で雇われるのですが、途方もない収入になったみたいです。
余談ですが、昔しプロレスに沖識名というレフリーがいた事を50歳以上の方なら憶えているでしょう。この沖さん、プロレスの出来なかった戦時中はハワイでヒヨコの選別をしていたんですと。それで仲間の日系人で真似してデタラメに判定して、サンザン稼いだ後で行方をくらましたヤツがいました。何か月かして雌のはずの鶏にトサカが生えてきて、騙された養鶏場主がカンカンに怒って鉄砲を持って探しまわったという話です。
ヒヨコの肛門を見て間違わずに瞬時にして雄雌を判定する。これがどうして日本人の特技とされたのかと言えば、そもそもが技術開発したのが日本です。その前ですと見た目で判定出来る様になる数週間は餌代を必要経費としなければならなかったのです。
卵を多量に産む種類の鶏だと食肉用としては向かないので、オスだと餌代が損になる為に、こういう処置をするのです。
人によって受け取り方は違うと思いますが、卵生産業を成立させて行く為には必要な事でしょう。
尺八価格は同一製作者の場合には、「見た目で決まる」と言って良いでしょう。ですから前はプロ製管師は仕入れた竹の一部しか使用しなかったのです。作る時間は竹の外観が良くても悪くても同じ、いや悪い方が修正する分、余計な手間がかかります。使う竹が2割だとすれば、当然の事ながら使わない竹の代金も尺八価格に含まれています。
私は仕入れた竹を出来るだけ使うようにしています。どんな見た目が悪い竹でも、竹藪の中ではプロの堀師が「尺八用として適当」と判定したのです。工夫しても使えない竹など極く少数でしかありません。
見てくれの悪い竹は余計な手間がかかって高くは売れません。でも、尺八生産業を成立させる為には普及品が必要だと思えば、価格差が見た目ですから外観の悪い竹を工夫して使うしかないないでしょう。私だって高い尺八も売れなければ会社経営という点で無理ですよ。
でもですよ、見なさいな、、高い尺八ばかり作っていた製管師は軒並みオチブレたでしょう。新規需要を掘り起こせなかったのですから当然ですわな。
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