補助金
- 2017/04/20
- 20:26
中国での、このところの尺八熱の一因ではないか、そう思える事が有ります。教えてくれたのは邦楽ジャーナル社主の田中さんです。それによれば、中国では楽器の高度演奏家には助成金を出していて、それで生活出来るらしいのです。
中国の国家予算は大雑把に250~300兆円の間と考えられていますが、これはアメリカに次ぐ第二位。日本が一般会計、特別会計合わせて200兆円ですから、途方もない規模です。ですから芸術にも大盤振る舞いが出来るのです。ことに伝統文化には力を入れており、例えば仮に一人あて月額2万円だとすると、日本では「少額援助」ですが、中国だと生活出来てしまうのです。
ですから、尺八はタテマエ上は「中国の伝統楽器」。「中国では歴史の中に埋没してしまったが、日本で生き延びていて、最近中国に里帰りした」という事になっているので、この助成金制度が使えるからではないか。そう考えると辻褄が合います。
伝統音楽の実演産業者といっても、技能試験は当然有るはずです。仮に洞簫で評価を受けるとすると大変です。その演奏家の数、技術レベル共にハンパじゃないですが、それが尺八というジャンルであれば、その難易度はグーと低下します。
こういう「穴」は世の中に有るものなのですね。例えば、前は芸大の付属高校に尺八が存在していまして、しかも志望者は毎年ゼロでしたから、ここを受ければ芸大に入るのも楽でした。「単に入ったからって、それでどうなるもんでもネエだろう」とか言わないでね、私はタトエバナシをしているんですからね。
大学に入るんでも、ガチで受験するより、その大学に推薦枠を持っている高校にまず入る方がはるかに楽です。今はどこでも私大は経営が大変ですから、入学試験の簡単な高校でも、結構有名私大の推薦枠を持っているものです。
ともかくですね、この辺はじっくりウラを採りますが、それであれば、中国における尺八熱がここしばらくは冷めないと思います。こういう具合の文化に対する補助は日本はまだまだ薄いですな。「文化を余分なもの」とする意識がいまだに濃厚です。私の父の頃までは、音楽や文学などに熱中すると、親に怒られたと言います。
これは私の頃でも同じですよ。「そんな事に熱中せず勉強しろ」。ただ私達が子供の頃には親の云う事を聞かない時代になっていただけです。そのオトナの価値観をどうこう言っても始まりませんや。良い悪いは別にして「勉強すれば良い会社に入れて安定した生活がおくれる」という至極真っ当な価値観でも有りますからね。
「良い会社に入って何か良い事が有るんか?」。今でもこう言う人は少数派でしょうよ。勉強しなくて良い会社に入らず本当に良かった、こう思っている人間も私はじめ多いですがね・・・。
でも、中国だと「食えちゃう」んですよ、尺八は。それもタブン他の仕事で喰うよりも実の所かなり楽なはずです。それならやるでしょうよ。
伝統とか文化とかが役に立たないモノなのか、それとも社会を維持発展する為に必須のモノなのか?知りませんよ、そんな事。中国や欧米ではどう考えたって、ここは日本ですからね。でも、このところの旧序列の崩壊で日本でも人生選択の自由度は増えました。その分、自己責任の領域は増えましたけどね・・・。
私で言うと尺八人生は楽しかったですよ。嫌な事なんかが全く無かったわけではないですが、辛い事、これは皆無でした。
中国の国家予算は大雑把に250~300兆円の間と考えられていますが、これはアメリカに次ぐ第二位。日本が一般会計、特別会計合わせて200兆円ですから、途方もない規模です。ですから芸術にも大盤振る舞いが出来るのです。ことに伝統文化には力を入れており、例えば仮に一人あて月額2万円だとすると、日本では「少額援助」ですが、中国だと生活出来てしまうのです。
ですから、尺八はタテマエ上は「中国の伝統楽器」。「中国では歴史の中に埋没してしまったが、日本で生き延びていて、最近中国に里帰りした」という事になっているので、この助成金制度が使えるからではないか。そう考えると辻褄が合います。
伝統音楽の実演産業者といっても、技能試験は当然有るはずです。仮に洞簫で評価を受けるとすると大変です。その演奏家の数、技術レベル共にハンパじゃないですが、それが尺八というジャンルであれば、その難易度はグーと低下します。
こういう「穴」は世の中に有るものなのですね。例えば、前は芸大の付属高校に尺八が存在していまして、しかも志望者は毎年ゼロでしたから、ここを受ければ芸大に入るのも楽でした。「単に入ったからって、それでどうなるもんでもネエだろう」とか言わないでね、私はタトエバナシをしているんですからね。
大学に入るんでも、ガチで受験するより、その大学に推薦枠を持っている高校にまず入る方がはるかに楽です。今はどこでも私大は経営が大変ですから、入学試験の簡単な高校でも、結構有名私大の推薦枠を持っているものです。
ともかくですね、この辺はじっくりウラを採りますが、それであれば、中国における尺八熱がここしばらくは冷めないと思います。こういう具合の文化に対する補助は日本はまだまだ薄いですな。「文化を余分なもの」とする意識がいまだに濃厚です。私の父の頃までは、音楽や文学などに熱中すると、親に怒られたと言います。
これは私の頃でも同じですよ。「そんな事に熱中せず勉強しろ」。ただ私達が子供の頃には親の云う事を聞かない時代になっていただけです。そのオトナの価値観をどうこう言っても始まりませんや。良い悪いは別にして「勉強すれば良い会社に入れて安定した生活がおくれる」という至極真っ当な価値観でも有りますからね。
「良い会社に入って何か良い事が有るんか?」。今でもこう言う人は少数派でしょうよ。勉強しなくて良い会社に入らず本当に良かった、こう思っている人間も私はじめ多いですがね・・・。
でも、中国だと「食えちゃう」んですよ、尺八は。それもタブン他の仕事で喰うよりも実の所かなり楽なはずです。それならやるでしょうよ。
伝統とか文化とかが役に立たないモノなのか、それとも社会を維持発展する為に必須のモノなのか?知りませんよ、そんな事。中国や欧米ではどう考えたって、ここは日本ですからね。でも、このところの旧序列の崩壊で日本でも人生選択の自由度は増えました。その分、自己責任の領域は増えましたけどね・・・。
私で言うと尺八人生は楽しかったですよ。嫌な事なんかが全く無かったわけではないですが、辛い事、これは皆無でした。
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