集団化への道
- 2017/05/15
- 23:01
流や会派が終末期を迎えたという事は、もはやほとんどの人が理解している事です。尺八という世界は構成している人の大部分が男性社会人で、世の中が良く分かっているのです。でも、自分の生活に直接の影響が無い以上は敢えて摩擦を起こすことも無いですから、、こういう余計な事は言いません。
言葉尻を捉えて「女性蔑視」だなどと言いなさんな。相対的に社会経験が豊富で、「家元制度の権威」など本当は信じていないと言ってるだけです。
加えて、尺八界もすでにほとんどの人が戦後生まれになってしまいましたので、家元や帰属組織に対して忠誠心を核にした有り方は今や期待できません。
それの行き着く先は既に見えています。今後は個人の技術や魅力で一代限りの会を形成するのです。その上でソサエティが出來ていくかどうかが日本での尺八の将来を決めます。
団体というものが家元制度を中心においた流や会派によってのみ形造られたのは、ある意味これまでは仕方が無いとも言えます。30年以上前に三塚幸彦さんが喝破したように、家元制度とは畢竟は会社です。それで利益を得ている人達がいる以上、傍でいくら「不必要」と言ったところで、何の意味も有りません。
日本の様な社会体制では芸術といえども発展の為には団体化する必要が有ります。例えば日本三曲協会とか都山流などは、有れば便利で構成員の役にも立っています。
大きなイベントが出来る。時に政治に働きかける事が可能。講習に多量の楽器を貸し出せる。質の高い実演ボランティアが実行できる。数えたら利点もキリが無いですよ。でも、これが終焉した以上は次なる有り方を作るしかないでしょう。
去年アメリカでようやくソサエティが出来ました。ヨーロッパ、台湾、オーストラリアに続いてですけど一歩前進です。でも現時点では「ただ出来ただけ」です。成長していけば良いとは思いますが、広大な国土、独立心が旺盛で我の強い人達、それを考えると正直期待薄です。
ヨーロッパでのソサエティは「利権集団」を前提にしていないので、いざイベントを実行するとなると結集できるパワーに欠けますね。去年プラハでやるはずだった尺八世界大会も流れ、代わって今年にまわったロンドン大会も中止、急遽コペンハーゲンでサマースクールをやる事になりました。
「来年はロンドン大会が決定した」との事ですが、もし実現したとして、どういう内容になりますかね。だって、もう1年しか無いですよ。前回の倉橋にしろ前々回のライリーにしろ3年も前から準備に動いていました。
でも、とりあえず彼の地ではソサエティまでは有るのです。
日本は国の広さも統一体としてまとまれる広さですし言葉も同じです。また群れるのも好きですし、考えてみたらソサエティを形成する為の、この上ない条件に有るのです。ですから、大体のものに有りますよね。日本○×連盟とか○×協会というのが。
尺八で無いのは、評価が「主観判断」で勝ち負けや記録で明確にならないからです。ですから貶し合いや妬みも横行していますし、それ以上に「唯我独尊」でやっていけたので、あえて連合体を作る必要が無かったのです。
でも今からはソサエティを作ると目に見えて実利の方が多くなります。ヨーロッパではソサエティは所詮「利権集団」には成り得ませんが、日本では相互に便宜や利益を分け合える形での組織が成り立つと思います。
言葉尻を捉えて「女性蔑視」だなどと言いなさんな。相対的に社会経験が豊富で、「家元制度の権威」など本当は信じていないと言ってるだけです。
加えて、尺八界もすでにほとんどの人が戦後生まれになってしまいましたので、家元や帰属組織に対して忠誠心を核にした有り方は今や期待できません。
それの行き着く先は既に見えています。今後は個人の技術や魅力で一代限りの会を形成するのです。その上でソサエティが出來ていくかどうかが日本での尺八の将来を決めます。
団体というものが家元制度を中心においた流や会派によってのみ形造られたのは、ある意味これまでは仕方が無いとも言えます。30年以上前に三塚幸彦さんが喝破したように、家元制度とは畢竟は会社です。それで利益を得ている人達がいる以上、傍でいくら「不必要」と言ったところで、何の意味も有りません。
日本の様な社会体制では芸術といえども発展の為には団体化する必要が有ります。例えば日本三曲協会とか都山流などは、有れば便利で構成員の役にも立っています。
大きなイベントが出来る。時に政治に働きかける事が可能。講習に多量の楽器を貸し出せる。質の高い実演ボランティアが実行できる。数えたら利点もキリが無いですよ。でも、これが終焉した以上は次なる有り方を作るしかないでしょう。
去年アメリカでようやくソサエティが出来ました。ヨーロッパ、台湾、オーストラリアに続いてですけど一歩前進です。でも現時点では「ただ出来ただけ」です。成長していけば良いとは思いますが、広大な国土、独立心が旺盛で我の強い人達、それを考えると正直期待薄です。
ヨーロッパでのソサエティは「利権集団」を前提にしていないので、いざイベントを実行するとなると結集できるパワーに欠けますね。去年プラハでやるはずだった尺八世界大会も流れ、代わって今年にまわったロンドン大会も中止、急遽コペンハーゲンでサマースクールをやる事になりました。
「来年はロンドン大会が決定した」との事ですが、もし実現したとして、どういう内容になりますかね。だって、もう1年しか無いですよ。前回の倉橋にしろ前々回のライリーにしろ3年も前から準備に動いていました。
でも、とりあえず彼の地ではソサエティまでは有るのです。
日本は国の広さも統一体としてまとまれる広さですし言葉も同じです。また群れるのも好きですし、考えてみたらソサエティを形成する為の、この上ない条件に有るのです。ですから、大体のものに有りますよね。日本○×連盟とか○×協会というのが。
尺八で無いのは、評価が「主観判断」で勝ち負けや記録で明確にならないからです。ですから貶し合いや妬みも横行していますし、それ以上に「唯我独尊」でやっていけたので、あえて連合体を作る必要が無かったのです。
でも今からはソサエティを作ると目に見えて実利の方が多くなります。ヨーロッパではソサエティは所詮「利権集団」には成り得ませんが、日本では相互に便宜や利益を分け合える形での組織が成り立つと思います。
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