サバイバルウォー
- 2017/05/23
- 16:13
琴三弦業界は遂にのっぴきならない段階に入りました。あと10年20年後にまで生き延びている店は、はたして何軒有るのでしょうか。
団体で言うと、二大流派のうち、山田流は終焉期に入っています。
私は尺八屋ですから、こういう事もハッキリ言えますが、活字出版業で正確な情報を発表するところなんか有りません。当たり前です。箏の団体たるや少しでも気に障ると圧力をかける事が再三ですから、呆れて相手を「理性有る団体」とは思わなくなりますし、後難を恐れて「泣く子と何とやらには」を決め込みます。
私は前に、宗時行さんに「山田からの抗議ですが、受けて立てば良いじゃないですか。貴方は天下の宗時行、いくらなんでも邦楽の御用学者に負けるとは思っていないでしょう。」と言いました。
谷田嵐山さんにも偶然に電車の中で隣り合わせたので、「宮城会からの抗議って、ありゃ何ですか。貴方は何も悪くない」と言った事が有ります。もう15年も前ですがね。面倒くさがって引くからイケないんですよ。
邦楽の流や社中は「仲間褒め専門」でファン層によって支えられていないから、こういう体質の弱さを露呈してしまうのです。言ってみれば自画自賛の国や団体が外部からの批判に対して過敏なのと一緒ですよわ。
琴屋は、すでに山田流には将来が無いと見きっていて、それが消滅する前提で生き残りの計画を立てています。箏三弦の需要は減る一方ですから、10年先に需要が半分になっても、店もまた半分は廃業しているから、生き延びさえすれば何とか寿命を数年は伸ばせる、そういう目論見です。
尺八は「のっぴきならない」とか言う段階を、とうの昔に過ぎていますから今さらは言っても仕方が無いです。では尺八屋は将来をどう考えているのでしょう。
今、プロ製管師は約30数社ですね。このうち仮にも「活況を呈している」と言えるのが3社。どんなに甘く見積もっても5社程度です。
半分以上は後継者がいないので、自分で終わる為、現在は在庫販売で新規生産は止まっています。
都山流楽会、日本尺八連盟といった大型社中でさえ団体の2パーセントにも満たない会員候補(会員ではなく)しか獲得できていないのが現実ですから、もう明日は有っても明後日は無い。つまり社中依存型の業界は終わったのです。
もう製管師は毎年の様に廃業者が出ています。琴古や民謡の需要が終焉した時には「技術未熟がいなくなった」と歓迎する雰囲気が強かったのに、今は上手な人でも潰れる時代が来ました。
問題は競争力であって、今は「あの人が廃業?上手かったけど競争力が無かったね」。こういう段階です。もう少しで「上手いし競争力だって有ったんだけどな。他がそれ以上だったんだな」という時代に入ります。
楽しみだ。本格的なサバイバルの時代。そこで尺八も遅まきながら世間一般の業界の仲間入りします。ウチだって油断していれば潰れますよ。
団体で言うと、二大流派のうち、山田流は終焉期に入っています。
私は尺八屋ですから、こういう事もハッキリ言えますが、活字出版業で正確な情報を発表するところなんか有りません。当たり前です。箏の団体たるや少しでも気に障ると圧力をかける事が再三ですから、呆れて相手を「理性有る団体」とは思わなくなりますし、後難を恐れて「泣く子と何とやらには」を決め込みます。
私は前に、宗時行さんに「山田からの抗議ですが、受けて立てば良いじゃないですか。貴方は天下の宗時行、いくらなんでも邦楽の御用学者に負けるとは思っていないでしょう。」と言いました。
谷田嵐山さんにも偶然に電車の中で隣り合わせたので、「宮城会からの抗議って、ありゃ何ですか。貴方は何も悪くない」と言った事が有ります。もう15年も前ですがね。面倒くさがって引くからイケないんですよ。
邦楽の流や社中は「仲間褒め専門」でファン層によって支えられていないから、こういう体質の弱さを露呈してしまうのです。言ってみれば自画自賛の国や団体が外部からの批判に対して過敏なのと一緒ですよわ。
琴屋は、すでに山田流には将来が無いと見きっていて、それが消滅する前提で生き残りの計画を立てています。箏三弦の需要は減る一方ですから、10年先に需要が半分になっても、店もまた半分は廃業しているから、生き延びさえすれば何とか寿命を数年は伸ばせる、そういう目論見です。
尺八は「のっぴきならない」とか言う段階を、とうの昔に過ぎていますから今さらは言っても仕方が無いです。では尺八屋は将来をどう考えているのでしょう。
今、プロ製管師は約30数社ですね。このうち仮にも「活況を呈している」と言えるのが3社。どんなに甘く見積もっても5社程度です。
半分以上は後継者がいないので、自分で終わる為、現在は在庫販売で新規生産は止まっています。
都山流楽会、日本尺八連盟といった大型社中でさえ団体の2パーセントにも満たない会員候補(会員ではなく)しか獲得できていないのが現実ですから、もう明日は有っても明後日は無い。つまり社中依存型の業界は終わったのです。
もう製管師は毎年の様に廃業者が出ています。琴古や民謡の需要が終焉した時には「技術未熟がいなくなった」と歓迎する雰囲気が強かったのに、今は上手な人でも潰れる時代が来ました。
問題は競争力であって、今は「あの人が廃業?上手かったけど競争力が無かったね」。こういう段階です。もう少しで「上手いし競争力だって有ったんだけどな。他がそれ以上だったんだな」という時代に入ります。
楽しみだ。本格的なサバイバルの時代。そこで尺八も遅まきながら世間一般の業界の仲間入りします。ウチだって油断していれば潰れますよ。
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