お帰り梅毒庵
- 2017/07/25
- 21:22
今日、林嵐山が帰国しました。4月の九州展示会が終わって、すぐに世界一周の豪華客船に尺八吹きとしてやとわれ、3か月半にわたって海の上にいました。
さっぱり林と連絡がつかないので、中には「懲役に行ったのではないか」と推察なされた方もいたとは思いますが、そういう事情でした。「どこだ、網走か?」だと、違うと言ってんだろうが。私の友人を侮辱すると許さんぞ。
豪華客船は日本人外国人あわせて900人の乗客で、百日にわたって船に乗るわけですから、様々な洋上講座が設けてあり、その尺八講座の講師として林が雇われたわけです。
驚いたのは船会社でしょう、なにしろ百人、乗客の12パーセントが参加する人気ぶりだったのですから。当初の申し込みは約50名でしたが、面白そうにだという事で、開始早々に参加申し込みが相次ぎ、大人気講座になりました。
詳細は彼が『邦楽ジャーナル』に寄稿する予定になっていますので、詳しくは、それを読んでください。
「外国人には尺八は知られていない。そして一般の日本人は尺八には酷く悪いイメージを持っている」というのが彼の感想です。でも、尺八を実際に聴いて、その音や演奏に興味を抱く人が続出して、参加希望者がどんどん出てきたと言います。
しかも途中で投げ出す人がほとんどいない。これも驚きです。
尺八講座を受けた人のうち日本人は、ほとんどが年配者です。当り前ですわな。百日の空き時間と1人2百~3百万円の金銭を支出できるわけですからね。
この世代だとユーチューブは見ないそうです。ですから、尺八に「イジケタ老人が背中を丸めてシケタ音を出している」という従来のイメージを持っているわけです。
これが今現在急速に変化しているという事を実感しているプロは、演奏にも製管にも、それほど多くありません。新しい需要を受け止めていないからです。
おそらく現在の尺八界で新規に発生している竹製尺八需要の2割から3割が私の処に来ているのだと思いますが、そのうち流派に属くさないフリー層が約半数になってしまいましたので、これから年毎に「流人」とか会員達が少なくなり、その反面フリー層が増えていき、近い、それも極めて近い将来に逆転が起きます。
このフリー層が増加するかどうかは、10年前には「将来の賭け」だったのです。流派会派などの既成勢力が再生不能の見切りをつけられたのは10~15年前です。ですから、尺八は、ゼロにはならないまでも滅んでも仕方が無かった。
それを救ったのはインターネットですよ。ユーチューブで、尺八は欠伸発生装置でも無ければ、音痴製造器でもないことが分かる様になりましたし、先生につかなくても(場合によっては、つかない方が)楽しんで吹ける事も広く知られてしまいました・
今回の洋上講座でも、尺八が外国人には「民族楽器の概念を覆す脅威的な笛」と受け止められたらしいですし、なら私だって負けていないですよ。「世界一周尺八展示会」。実現できる日にむけて希望が湧いてきました。5年以内を目途にします。
さっぱり林と連絡がつかないので、中には「懲役に行ったのではないか」と推察なされた方もいたとは思いますが、そういう事情でした。「どこだ、網走か?」だと、違うと言ってんだろうが。私の友人を侮辱すると許さんぞ。
豪華客船は日本人外国人あわせて900人の乗客で、百日にわたって船に乗るわけですから、様々な洋上講座が設けてあり、その尺八講座の講師として林が雇われたわけです。
驚いたのは船会社でしょう、なにしろ百人、乗客の12パーセントが参加する人気ぶりだったのですから。当初の申し込みは約50名でしたが、面白そうにだという事で、開始早々に参加申し込みが相次ぎ、大人気講座になりました。
詳細は彼が『邦楽ジャーナル』に寄稿する予定になっていますので、詳しくは、それを読んでください。
「外国人には尺八は知られていない。そして一般の日本人は尺八には酷く悪いイメージを持っている」というのが彼の感想です。でも、尺八を実際に聴いて、その音や演奏に興味を抱く人が続出して、参加希望者がどんどん出てきたと言います。
しかも途中で投げ出す人がほとんどいない。これも驚きです。
尺八講座を受けた人のうち日本人は、ほとんどが年配者です。当り前ですわな。百日の空き時間と1人2百~3百万円の金銭を支出できるわけですからね。
この世代だとユーチューブは見ないそうです。ですから、尺八に「イジケタ老人が背中を丸めてシケタ音を出している」という従来のイメージを持っているわけです。
これが今現在急速に変化しているという事を実感しているプロは、演奏にも製管にも、それほど多くありません。新しい需要を受け止めていないからです。
おそらく現在の尺八界で新規に発生している竹製尺八需要の2割から3割が私の処に来ているのだと思いますが、そのうち流派に属くさないフリー層が約半数になってしまいましたので、これから年毎に「流人」とか会員達が少なくなり、その反面フリー層が増えていき、近い、それも極めて近い将来に逆転が起きます。
このフリー層が増加するかどうかは、10年前には「将来の賭け」だったのです。流派会派などの既成勢力が再生不能の見切りをつけられたのは10~15年前です。ですから、尺八は、ゼロにはならないまでも滅んでも仕方が無かった。
それを救ったのはインターネットですよ。ユーチューブで、尺八は欠伸発生装置でも無ければ、音痴製造器でもないことが分かる様になりましたし、先生につかなくても(場合によっては、つかない方が)楽しんで吹ける事も広く知られてしまいました・
今回の洋上講座でも、尺八が外国人には「民族楽器の概念を覆す脅威的な笛」と受け止められたらしいですし、なら私だって負けていないですよ。「世界一周尺八展示会」。実現できる日にむけて希望が湧いてきました。5年以内を目途にします。
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