尺八グッズ
- 2017/07/30
- 12:17
昨夜、小林一城さんから電話をもらいました。私達と取引の有る中国人、曹氏が来日しており、その訪問を受けた様子を話してくれました。
大阪の次は東京に来て、私がいろいろな所に案内する予定になっております。
邦楽ジャーナルの田中さんから始まって、尾崎澤山、引地容山、三塚泉州の諸氏、そして「ね色」の石田さんです。小林さんの前には永廣真山、星梵竹さんを訪問していますし、私の前には群馬の木村筦山さんの処に行き、今回は時間的に難しいのでパスしましたが、ジョン・ネプチューンさんと三浦龍畝さんとも会う希望を私に述べました。これって今の尺八界でのトップグループほぼ全員ですよね。
また、大阪芸大の志村哲先生を訪問し、石田さんとも会う事で分かる様に、曹さんは古管の収集にも熱意を見せています。
言うまでもなく、これまで再三言いました様に、今度上海でオープンした尺八センターの充実の為です。これまで日本ではついに出来なかった尺八の総合施設が上海で出来た。これに「損は抜きに出来ないけど得抜き」で協力しようと私は思っています。
「綺麗事を言う」は大好きなミーですが、ここは違いますぜ。中国からの大量の注文だって、取り扱い分母の大きい私の会社にとって、何が何でも確保しなければならないという様なものでも有りません。尺八が広域に広まり、尺八に携わる皆が幸せになれば良いのです。その為には、まず自由競争、機会均等。そして、その結果としての優勝劣敗が何より大切だと思えばこそ、南極よりサハラ砂漠より環境としては過酷な日本の夏の中、一銭の得にもならないのに同業者の所に案内するのですよ。
「ガチ」では通用しない口ばかりの伝統、正統なんかでは人はもう洗脳されません。怖がらずに間断無く新しいものを飲み込み、異端、邪道をすら消化して、その身に取り込んだた骨太の伝統や正統こそ、本物と選別されている時代です。
でも翻って、なぜに日本では尺八の総合施設が出来なかったのでしょう? 昭和50年代以降は無理ですが、その前には、その気になりさえすれば造れたはずです。
大倉喜七郎、安川第五郎、出光計助などの大財界人の協力を仰げる時期だって有ったのです。第一そんな必要無い。「ションベン銭でも造れる」とまでは言いませんが、たかが尺八、総合施設と言ったところで「人生を賭けた大博打」という程のものでもなく、バブルの時に流行った、「税金逃れの為のミニ博物館」の数十分の一の費用で出来ます。でも出来なかった。
アタリめえだ、尺八界は派閥の論理が他との壁を作っていたんだもの。
今や流や会の崩壊で、ここにきて尺八は日本でも海外でも嘗て無く自由に動ける様になりました。その中でも旺盛な国内の尺八需要に支えられた中国で、まずダイナミックな一歩が記されました。
小林さんの話で面白い事が有りました。曹さんが小林さんの所持している青木鈴慕先生の色紙を熱心に欲しがったそうです。ですから、私の家に来たおりに、青木鈴慕、山本邦山、横山勝也と沢井忠夫の俗に言う「三本会+ワン」の色紙を差し上げようと思っています。先生方の色紙を粗末に思っていると言うわけではないけど、サイン色紙って欲しいですか?よしんば乃木坂の白石麻衣ちゃんや西野七瀬様のだって私はもういらないですけどね。(高山一実姫のなら少し欲しいけどね。)
そう言えば、4年前の上海展示会の時です。ゲストに依頼したプロ尺八家の張聴さんが青木先生の名前と紋が入った風呂敷を欲しがったので、「こんなのホントに欲しいの?」とあげて、大喜びされました。
こういう感覚は身近にプロと接している私達には希薄なものです。張聴って中国では並ぶ者のいない尺八のスターなんですよ。それでも、私達が「こんな他愛もない」と思うような品に大喜びするのです。
今、尺八の古管やグッズの収集に最も熱心なのが中国人です。日本でも一昔前にはかなりいた古管収集マニアや尺八家所縁の品に熱意を持つ方達が、このところ、すっかり少なくなってしまいました。そして、その反面、中国では激増しています。
これって明治維新や戦後の混乱期に起きた文化財の海外流出に似ているとは思いませんですか。
「何とかしなくては」そう思うっかって?別に。欲しい人、値打ちを認めた人が、「命の下、虚栄心の上」のお金を出して買うんですもの、それに何の異議が有りましょう。「海外に流れて残念だ」と思うならば、その人が口先でなく実際に金を出して1点でも2点でも守れば良いだけの事でしょう。
そんな事は無いと思うけど、「流出文化財」みたいに、後になって「買戻したい」と思ったら、買い戻せば良いでしょうよ。その時に、今の何倍もの金銭と労力が必要であっても、それは仕方が無いですわな。
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大阪の次は東京に来て、私がいろいろな所に案内する予定になっております。
邦楽ジャーナルの田中さんから始まって、尾崎澤山、引地容山、三塚泉州の諸氏、そして「ね色」の石田さんです。小林さんの前には永廣真山、星梵竹さんを訪問していますし、私の前には群馬の木村筦山さんの処に行き、今回は時間的に難しいのでパスしましたが、ジョン・ネプチューンさんと三浦龍畝さんとも会う希望を私に述べました。これって今の尺八界でのトップグループほぼ全員ですよね。
また、大阪芸大の志村哲先生を訪問し、石田さんとも会う事で分かる様に、曹さんは古管の収集にも熱意を見せています。
言うまでもなく、これまで再三言いました様に、今度上海でオープンした尺八センターの充実の為です。これまで日本ではついに出来なかった尺八の総合施設が上海で出来た。これに「損は抜きに出来ないけど得抜き」で協力しようと私は思っています。
「綺麗事を言う」は大好きなミーですが、ここは違いますぜ。中国からの大量の注文だって、取り扱い分母の大きい私の会社にとって、何が何でも確保しなければならないという様なものでも有りません。尺八が広域に広まり、尺八に携わる皆が幸せになれば良いのです。その為には、まず自由競争、機会均等。そして、その結果としての優勝劣敗が何より大切だと思えばこそ、南極よりサハラ砂漠より環境としては過酷な日本の夏の中、一銭の得にもならないのに同業者の所に案内するのですよ。
「ガチ」では通用しない口ばかりの伝統、正統なんかでは人はもう洗脳されません。怖がらずに間断無く新しいものを飲み込み、異端、邪道をすら消化して、その身に取り込んだた骨太の伝統や正統こそ、本物と選別されている時代です。
でも翻って、なぜに日本では尺八の総合施設が出来なかったのでしょう? 昭和50年代以降は無理ですが、その前には、その気になりさえすれば造れたはずです。
大倉喜七郎、安川第五郎、出光計助などの大財界人の協力を仰げる時期だって有ったのです。第一そんな必要無い。「ションベン銭でも造れる」とまでは言いませんが、たかが尺八、総合施設と言ったところで「人生を賭けた大博打」という程のものでもなく、バブルの時に流行った、「税金逃れの為のミニ博物館」の数十分の一の費用で出来ます。でも出来なかった。
アタリめえだ、尺八界は派閥の論理が他との壁を作っていたんだもの。
今や流や会の崩壊で、ここにきて尺八は日本でも海外でも嘗て無く自由に動ける様になりました。その中でも旺盛な国内の尺八需要に支えられた中国で、まずダイナミックな一歩が記されました。
小林さんの話で面白い事が有りました。曹さんが小林さんの所持している青木鈴慕先生の色紙を熱心に欲しがったそうです。ですから、私の家に来たおりに、青木鈴慕、山本邦山、横山勝也と沢井忠夫の俗に言う「三本会+ワン」の色紙を差し上げようと思っています。先生方の色紙を粗末に思っていると言うわけではないけど、サイン色紙って欲しいですか?よしんば乃木坂の白石麻衣ちゃんや西野七瀬様のだって私はもういらないですけどね。(高山一実姫のなら少し欲しいけどね。)
そう言えば、4年前の上海展示会の時です。ゲストに依頼したプロ尺八家の張聴さんが青木先生の名前と紋が入った風呂敷を欲しがったので、「こんなのホントに欲しいの?」とあげて、大喜びされました。
こういう感覚は身近にプロと接している私達には希薄なものです。張聴って中国では並ぶ者のいない尺八のスターなんですよ。それでも、私達が「こんな他愛もない」と思うような品に大喜びするのです。
今、尺八の古管やグッズの収集に最も熱心なのが中国人です。日本でも一昔前にはかなりいた古管収集マニアや尺八家所縁の品に熱意を持つ方達が、このところ、すっかり少なくなってしまいました。そして、その反面、中国では激増しています。
これって明治維新や戦後の混乱期に起きた文化財の海外流出に似ているとは思いませんですか。
「何とかしなくては」そう思うっかって?別に。欲しい人、値打ちを認めた人が、「命の下、虚栄心の上」のお金を出して買うんですもの、それに何の異議が有りましょう。「海外に流れて残念だ」と思うならば、その人が口先でなく実際に金を出して1点でも2点でも守れば良いだけの事でしょう。
そんな事は無いと思うけど、「流出文化財」みたいに、後になって「買戻したい」と思ったら、買い戻せば良いでしょうよ。その時に、今の何倍もの金銭と労力が必要であっても、それは仕方が無いですわな。
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