新時代
- 2017/08/26
- 10:49
上海の展示会が迫ってきました。販売だけではなく、尺八製作も本格的に指導しますので、この展示会が尺八界全体にとっての新時代になると期待していますし、また、そうなる可能性の探求でもあります。
先方から昨日、「その期間は展示してある他の製管資師の尺八を撤去する」という申し出が有りましたので、そのまま他社製品も並べておいて欲しいと連絡しました。「良いカッコしい」だと言う人がいても、私って他人の批評は全く気にしませんので何とも思いません。だって、負けるわけないですもの。負けたら負けた敗因を研究して次に勝てば良いのです。
これも昨日。林嵐山から電話が有り、「中国に必要以上に尺八商売のノウハウを教えるのは考え物ではないか。後で自分の商売に跳ね返ってくる。現実にそれで困っている産業が沢山有るぞ」と忠告されました。林ほどの利口者でも中国との提携には一歩引いたスタンスだという事でしょう。
中国と提携して後で泣きをみた話なんか何も珍しく無い。日経を読まなくたって週刊誌にもたくさん事例が載っています。でも、それは物事の片面ですね。中国と提携した事で発展した企業はそれ以上に有る。だからこそ40年前には世界最貧国レベルだった中国が、「世界の工場」として、今の経済規模にまで成長したのです。誰もかれもが「屍の山」を築く国や地域に乗り出すほど商売人は迂闊ではありませんぜ。
それ以前に、私は3、40年前の「中キチさん」みたいに中国礼賛派ではありませんし、ダイイチそれを言うなら、ノウハウ全面公開は中国に対してだけではなく、どこの国の人にも平等に公開しています。
この夏の中国人達の製管師訪問に際しても「技術公開はするな」と警戒した人もいましたが、バカのやることです。秘密にしたところで平気で公開する所も多数有りますから無意味ですし、情報の真偽判定さえできればインターネットで知りえない製管ノウハウなんて有りませんよ。
世の中の全産業、芸術産業だってそうですが、ノウハウと実際の技術の二本立てによって成り立っています。たとえば陶器の作り方、小説の書き方、尺八の演奏法、こんなことを秘密にしている人っていると思いますか? ノウハウの隠し立てなんか無意味です。
たしかに昔は「秘密にしておく必要」が有った。大正期までの製管は、はっきり言って高校生でも半年で習得出来るレベルでしたから、こういう段階の産業は秘密と身分固定で新規参入から守らならければ生活の安定が図れなかったのです。
今は生き残っているプロ製管師って、技術的には素晴らしい人達ばかりです。「下手だから売れない」の段階を過ぎて、もう「技術的に2流だけど値段は1流」とかで売れない、つまり一般産業と同じく競争力の時代に入りつつあると言う事です。ノウハウなんか公開した方が良いんです。実際の技術力は自分で身に着けなければならなのです。
そこでも外国に負ける事態になったら。「より良い段階」と受け止める人ばかりではないでしょう。ですが、私の様に「それこそ本望。尺八が世界楽器となるステップ。自分も努力しよう」と思う人間もいるのです。
つまり、私タイプの人間がいる以上はノウハウの非公開なんか何の意味も無いってことです。
先方から昨日、「その期間は展示してある他の製管資師の尺八を撤去する」という申し出が有りましたので、そのまま他社製品も並べておいて欲しいと連絡しました。「良いカッコしい」だと言う人がいても、私って他人の批評は全く気にしませんので何とも思いません。だって、負けるわけないですもの。負けたら負けた敗因を研究して次に勝てば良いのです。
これも昨日。林嵐山から電話が有り、「中国に必要以上に尺八商売のノウハウを教えるのは考え物ではないか。後で自分の商売に跳ね返ってくる。現実にそれで困っている産業が沢山有るぞ」と忠告されました。林ほどの利口者でも中国との提携には一歩引いたスタンスだという事でしょう。
中国と提携して後で泣きをみた話なんか何も珍しく無い。日経を読まなくたって週刊誌にもたくさん事例が載っています。でも、それは物事の片面ですね。中国と提携した事で発展した企業はそれ以上に有る。だからこそ40年前には世界最貧国レベルだった中国が、「世界の工場」として、今の経済規模にまで成長したのです。誰もかれもが「屍の山」を築く国や地域に乗り出すほど商売人は迂闊ではありませんぜ。
それ以前に、私は3、40年前の「中キチさん」みたいに中国礼賛派ではありませんし、ダイイチそれを言うなら、ノウハウ全面公開は中国に対してだけではなく、どこの国の人にも平等に公開しています。
この夏の中国人達の製管師訪問に際しても「技術公開はするな」と警戒した人もいましたが、バカのやることです。秘密にしたところで平気で公開する所も多数有りますから無意味ですし、情報の真偽判定さえできればインターネットで知りえない製管ノウハウなんて有りませんよ。
世の中の全産業、芸術産業だってそうですが、ノウハウと実際の技術の二本立てによって成り立っています。たとえば陶器の作り方、小説の書き方、尺八の演奏法、こんなことを秘密にしている人っていると思いますか? ノウハウの隠し立てなんか無意味です。
たしかに昔は「秘密にしておく必要」が有った。大正期までの製管は、はっきり言って高校生でも半年で習得出来るレベルでしたから、こういう段階の産業は秘密と身分固定で新規参入から守らならければ生活の安定が図れなかったのです。
今は生き残っているプロ製管師って、技術的には素晴らしい人達ばかりです。「下手だから売れない」の段階を過ぎて、もう「技術的に2流だけど値段は1流」とかで売れない、つまり一般産業と同じく競争力の時代に入りつつあると言う事です。ノウハウなんか公開した方が良いんです。実際の技術力は自分で身に着けなければならなのです。
そこでも外国に負ける事態になったら。「より良い段階」と受け止める人ばかりではないでしょう。ですが、私の様に「それこそ本望。尺八が世界楽器となるステップ。自分も努力しよう」と思う人間もいるのです。
つまり、私タイプの人間がいる以上はノウハウの非公開なんか何の意味も無いってことです。
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