ダフ屋
- 2017/09/18
- 22:28
前は何かの興行と言えば、余程に人気の無いモノ、たとえば邦楽演奏会ででもないかぎり、まずダフ屋がいたものです。今は「暴力団の資金源になっている」そうで、取り締まりも厳しいらしいですね。それもありますけど、チケットがイベント情報誌やネットで買える現状ではダフ屋も従来の営業ノウハウは、もう通じないでしょう。
私がプロレスの興行をやっていた40年以前は、興行の1週間前くらいに招待券を百枚チョイ届けました。何処へ? プロレスを大きく扱っている夕刊紙ですよ。社主が右翼の超大物・児玉誉士夫ですから・・・。怖いから?そうではなくって。その10年前くらいまでは日本プロレスの協会長は児玉でしたもの。ちなみに副は山口組三代目の田岡さん、あと東声会の町井さんとか、プロレスには俗に言う「裏社会の超大物」が並んでいました。
まあ、とにかく当時にあっては興行は、ヤクザが今の様に看板替えをしなくて堂々とオショクを張っていましたわ。
それで招待券ですが、記者さんがダフ屋(もちろんヤクザ)に売るんです。招待券に見合うリングサイド券が1枚5千円だとしたら、その5~10分の1、つまり百枚だと5万から10万円ですな、それが記者さんのサイドビジネスなのです。そのかわりに取材や記事で興行を煽ってくれますのでね。世の中は「持ちつ持たれつ」です。当時の全日本プロレスの渉外を任されていた米澤さんが上手いことを言いましたわ、「大橋さん、泣く子とナントカには勝てませんからね」。
相互依存でまあまあ上手に回っていたんですよ。米澤さんにしたって忙しい大物の海外渡航の面倒をみたりして副収入にしてましたぜ。韓国に野暮用の有った初代の若乃花なんか頻繁にビザを採ってもらっていました。
営業の責任者の〇さんだって表の給料は25万円でした。いくら当時は大学出の初任給が7万くらいたってОさんの力量から言って安すぎますよ。でも、副収入が有ったんでしょう。何しろ、この人、物腰の低いイイヒトでしたが、前はI連合の構成員、ダフ屋のプロでしたからね。
ダフ屋って、客の入りを予想するプロですが、「この興行は入らない」と踏んだら踏んだで商売になるのです。チケットを「義理買い」で多量に抱えた人や急に友人が来れなくなったりした人から格安で仕入れるんです。それで当日券を買おうと思っている人に売るんですよ。ですから、駅から会場までの路上で「チケット、余ってたら買うよ」と声をかけられた方も多いと思います。
このダフ屋が全く相手にしないのが邦楽です。当り前だわな、チケットが欲しい人なんていないもの。言っときますけど、人気が無くたって価値が有る物だって有ると私だって知ってますよ。でも、「人気が無いイコール価値が有る」なんて誰も思わないですわな。ですから「価値は有る、だけど残念ながら人気は無い」が正しい方程式です。
でもここで、有難いことにダフ屋の商売の対象になりうるケースが出てきました。「邦楽」ではない和楽器バンドなんかモロそうですが、純然たる古典の尺八でも中国だと、そうなる可能性が出てきました。すっかり概要が整うのが11月5日。ですから、それまで秘密は小出しにします。
私がプロレスの興行をやっていた40年以前は、興行の1週間前くらいに招待券を百枚チョイ届けました。何処へ? プロレスを大きく扱っている夕刊紙ですよ。社主が右翼の超大物・児玉誉士夫ですから・・・。怖いから?そうではなくって。その10年前くらいまでは日本プロレスの協会長は児玉でしたもの。ちなみに副は山口組三代目の田岡さん、あと東声会の町井さんとか、プロレスには俗に言う「裏社会の超大物」が並んでいました。
まあ、とにかく当時にあっては興行は、ヤクザが今の様に看板替えをしなくて堂々とオショクを張っていましたわ。
それで招待券ですが、記者さんがダフ屋(もちろんヤクザ)に売るんです。招待券に見合うリングサイド券が1枚5千円だとしたら、その5~10分の1、つまり百枚だと5万から10万円ですな、それが記者さんのサイドビジネスなのです。そのかわりに取材や記事で興行を煽ってくれますのでね。世の中は「持ちつ持たれつ」です。当時の全日本プロレスの渉外を任されていた米澤さんが上手いことを言いましたわ、「大橋さん、泣く子とナントカには勝てませんからね」。
相互依存でまあまあ上手に回っていたんですよ。米澤さんにしたって忙しい大物の海外渡航の面倒をみたりして副収入にしてましたぜ。韓国に野暮用の有った初代の若乃花なんか頻繁にビザを採ってもらっていました。
営業の責任者の〇さんだって表の給料は25万円でした。いくら当時は大学出の初任給が7万くらいたってОさんの力量から言って安すぎますよ。でも、副収入が有ったんでしょう。何しろ、この人、物腰の低いイイヒトでしたが、前はI連合の構成員、ダフ屋のプロでしたからね。
ダフ屋って、客の入りを予想するプロですが、「この興行は入らない」と踏んだら踏んだで商売になるのです。チケットを「義理買い」で多量に抱えた人や急に友人が来れなくなったりした人から格安で仕入れるんです。それで当日券を買おうと思っている人に売るんですよ。ですから、駅から会場までの路上で「チケット、余ってたら買うよ」と声をかけられた方も多いと思います。
このダフ屋が全く相手にしないのが邦楽です。当り前だわな、チケットが欲しい人なんていないもの。言っときますけど、人気が無くたって価値が有る物だって有ると私だって知ってますよ。でも、「人気が無いイコール価値が有る」なんて誰も思わないですわな。ですから「価値は有る、だけど残念ながら人気は無い」が正しい方程式です。
でもここで、有難いことにダフ屋の商売の対象になりうるケースが出てきました。「邦楽」ではない和楽器バンドなんかモロそうですが、純然たる古典の尺八でも中国だと、そうなる可能性が出てきました。すっかり概要が整うのが11月5日。ですから、それまで秘密は小出しにします。
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