老いの影
- 2017/10/13
- 18:17
年を取っても元気な人っているものです。たとえば郷ひろみ。もう61でしょう、それなのに若さが溢れていますし、相変わらずダンスのキレも良い。若い時から間断なく練習や節制を続けてきた事が分かります。
私は前は、この人に良い感情を持っていませんでした。それと言うのも、挨拶をして無視された事が有るからです。北島三郎、五木ひろし、森進一など当時の売れっ子は大体が礼儀正しかった。挨拶をすれば、ちゃんと挨拶が返ってきました。
でも、私も年をくって人生のいろいろの事が分かる様になり、無視された郷ひろみの事も気持ちが理解出来るようになりました。彼も若かったから、ライバル心がモロに出てしまったのですね。
若い時の事は良い、その後、精進を続けて今でも若い時の体型やパフォーマンス能力を維持しているのは頭が下がります。
「継続は力」と言いますが、私の同僚でも林嵐山や後輩の高橋(河童)なんかは、大学を出てからも尺八の稽古を続け、何時の間にか、顔以外は何処に出しても恥ずかしくない尺八吹きになってしまいました。それでも年齢からくる衰えは有るでしょう。
私の場合も、57,8から人の名前がとっさに出てこなくなりました。幸い法政大学三曲会では、互いに本名で呼ぶ習慣が有りませんから何の支障も有りませんが、お客様の顔も経歴も分かっているのに名前が出てこないのは困りものです。「本名など所詮は親の願望、アダナこそ本質」とは言え、まさかお客をアダナでは呼べませんや。
それをカバーする為にいろいろ工夫をしているのですが、ここにきて中国人のお客が激増してしまい、それがまた中国人って姓が少なく、しかも一字姓でしょう、台湾だとさらに少なく、ために顔と名前が一致しません。若いころですと、こんなの何の苦労も無く覚えられたんですがね・・・。
でも、年を取るって生物の宿命ですから受け入れなくてはなりませんな。郷ひろみにしたって、若いころから努力を重ねているとは言え、やはり本人には衰えが分かっていると思います。要は「欠けた部分」を見せないようにする技術ですわな。
私と同年配の尺八家にしたところで、本音を言えば、若い元気なプロには敵わない所だらけでしょう。その中で「年の功」の一点。「まあ、とりあえず何処からでも来なさい」と言う余裕ですね。この自信の源泉、それは経験を積んだ実績です。大概の事は一度や二度は経験してますもの。それと、これが邦楽界では重要なのですが、若い時と違い、何を言っても「生意気だ」と言われることが無いですからね。
私のささやかな自慢。それは若い時から他人に「生意気だ」と言った事が無いんですよ。これを口に出すほど精神が老化したら、即く身を引きます。生意気でない若者、若者と張り合う気の無い年寄りなんかじゃ何も出来ませんよ。
私は前は、この人に良い感情を持っていませんでした。それと言うのも、挨拶をして無視された事が有るからです。北島三郎、五木ひろし、森進一など当時の売れっ子は大体が礼儀正しかった。挨拶をすれば、ちゃんと挨拶が返ってきました。
でも、私も年をくって人生のいろいろの事が分かる様になり、無視された郷ひろみの事も気持ちが理解出来るようになりました。彼も若かったから、ライバル心がモロに出てしまったのですね。
若い時の事は良い、その後、精進を続けて今でも若い時の体型やパフォーマンス能力を維持しているのは頭が下がります。
「継続は力」と言いますが、私の同僚でも林嵐山や後輩の高橋(河童)なんかは、大学を出てからも尺八の稽古を続け、何時の間にか、顔以外は何処に出しても恥ずかしくない尺八吹きになってしまいました。それでも年齢からくる衰えは有るでしょう。
私の場合も、57,8から人の名前がとっさに出てこなくなりました。幸い法政大学三曲会では、互いに本名で呼ぶ習慣が有りませんから何の支障も有りませんが、お客様の顔も経歴も分かっているのに名前が出てこないのは困りものです。「本名など所詮は親の願望、アダナこそ本質」とは言え、まさかお客をアダナでは呼べませんや。
それをカバーする為にいろいろ工夫をしているのですが、ここにきて中国人のお客が激増してしまい、それがまた中国人って姓が少なく、しかも一字姓でしょう、台湾だとさらに少なく、ために顔と名前が一致しません。若いころですと、こんなの何の苦労も無く覚えられたんですがね・・・。
でも、年を取るって生物の宿命ですから受け入れなくてはなりませんな。郷ひろみにしたって、若いころから努力を重ねているとは言え、やはり本人には衰えが分かっていると思います。要は「欠けた部分」を見せないようにする技術ですわな。
私と同年配の尺八家にしたところで、本音を言えば、若い元気なプロには敵わない所だらけでしょう。その中で「年の功」の一点。「まあ、とりあえず何処からでも来なさい」と言う余裕ですね。この自信の源泉、それは経験を積んだ実績です。大概の事は一度や二度は経験してますもの。それと、これが邦楽界では重要なのですが、若い時と違い、何を言っても「生意気だ」と言われることが無いですからね。
私のささやかな自慢。それは若い時から他人に「生意気だ」と言った事が無いんですよ。これを口に出すほど精神が老化したら、即く身を引きます。生意気でない若者、若者と張り合う気の無い年寄りなんかじゃ何も出来ませんよ。
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