ドタキャン
- 2014/12/25
- 18:33
演奏の仕事でドタキャンほど頭にくるものはありません。 特に、自分でなくて人につないだ仕事でドタキャンが有れば面目丸つぶれです。
これまでの最悪のケースを言いましょう。1984年、オンデコ座の田耕さんからヨーロッパ演奏公演の話しが来ました。
半年間拘束でアゴとアシが付くのは当たり前として、ギャラが1月あたり10万円だと言うのです。 これでは相当に探すのは難しいですが、「なんとか頼みますよ」と言われ、何人かの若い尺八家に当たってみると、これが案ずるより何とやらで、何人かの人から「行っても良い」の返事。さっそく当時のオンデコの本拠地・長崎県の雲仙に2人行ってもらい、そのうちの1人に決まりました。
そのまま何か月か経って、ヨーロッパ講演の2日前になって、その尺八吹きから「今日オンデコからキャンセルの連絡が有りました・・・」と電話が有りました。ビックリして私はオンデコに電話しましたが、田さんは逃げ回って電話口に出ず、応対した女の人は「すみません」としか言わない。私がナニを言っても、「すみません」これだけ・・・。
いくら何でも半年拘束の仕事が2日前にキャンセルでは何処へ出しても通る話ではありません。私にとって救いは、その若者に事前に「田さんはとかくのウワサの有る人だから、必ず契約書を取り交わすように」と言ってあったのに当人が怠っていたことです。そうでなければ私も責任を免れなかったでしょう。
亡くなった人ですが、私は田さんを非難することには躊躇しません。私は松田さんには何の悪く思う所も有りませんが、今も少しでもオンデコが関わっているイベントにはイッサイ協力しません。
聞くと、ドタキャンはかなり有るそうです。「しっかり契約を取り交わさないからだ」と言う人もいますが、興行の実態が分かっていないですね。日本人からは契約社会だと思われているアメリカだって、その頃の大半の興行は契約書なんか有りませんぜ。
例えばプロレスですが、当時はアメリカのテリトリーで契約書が有った所なんて聞いたことがありません。ギャランティーだって、試合が終わってはじめて金額が分かるのです。アメリカ人レスラーを日本やオーストラリアに呼ぶ場合は期間と週あたり幾らの契約が有りました。このあたり邦楽界とそっくりですね。でも邦楽では外国で演奏する人の大半がノンギャラですから、呼ぶ方も気楽か・・・
わたしは以来、キャンセルの場合の取決めが無い演奏依頼は他人に取り次ぎません。
これまでの最悪のケースを言いましょう。1984年、オンデコ座の田耕さんからヨーロッパ演奏公演の話しが来ました。
半年間拘束でアゴとアシが付くのは当たり前として、ギャラが1月あたり10万円だと言うのです。 これでは相当に探すのは難しいですが、「なんとか頼みますよ」と言われ、何人かの若い尺八家に当たってみると、これが案ずるより何とやらで、何人かの人から「行っても良い」の返事。さっそく当時のオンデコの本拠地・長崎県の雲仙に2人行ってもらい、そのうちの1人に決まりました。
そのまま何か月か経って、ヨーロッパ講演の2日前になって、その尺八吹きから「今日オンデコからキャンセルの連絡が有りました・・・」と電話が有りました。ビックリして私はオンデコに電話しましたが、田さんは逃げ回って電話口に出ず、応対した女の人は「すみません」としか言わない。私がナニを言っても、「すみません」これだけ・・・。
いくら何でも半年拘束の仕事が2日前にキャンセルでは何処へ出しても通る話ではありません。私にとって救いは、その若者に事前に「田さんはとかくのウワサの有る人だから、必ず契約書を取り交わすように」と言ってあったのに当人が怠っていたことです。そうでなければ私も責任を免れなかったでしょう。
亡くなった人ですが、私は田さんを非難することには躊躇しません。私は松田さんには何の悪く思う所も有りませんが、今も少しでもオンデコが関わっているイベントにはイッサイ協力しません。
聞くと、ドタキャンはかなり有るそうです。「しっかり契約を取り交わさないからだ」と言う人もいますが、興行の実態が分かっていないですね。日本人からは契約社会だと思われているアメリカだって、その頃の大半の興行は契約書なんか有りませんぜ。
例えばプロレスですが、当時はアメリカのテリトリーで契約書が有った所なんて聞いたことがありません。ギャランティーだって、試合が終わってはじめて金額が分かるのです。アメリカ人レスラーを日本やオーストラリアに呼ぶ場合は期間と週あたり幾らの契約が有りました。このあたり邦楽界とそっくりですね。でも邦楽では外国で演奏する人の大半がノンギャラですから、呼ぶ方も気楽か・・・
わたしは以来、キャンセルの場合の取決めが無い演奏依頼は他人に取り次ぎません。
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