皆様明けましておめでとうございます。
でも私にとって、1月1日は12月31日の次の日という感じしかありません。しいて1年の区切りをつけるとすれば、日は特定できませんが、3月上旬のいつか、確定申告が終わった時です。売り上げ金額が少なければ、御褒美ではないにしろ納税金額も少なくてすみますし、知恵の限り人間の頭で考えつく限りの合法的脱税手段(人はこれを節税と呼ぶ)を採って、それでもなお諦めの段階に入るほど税金を納めなくてはならない、たとえば今年の様な年であれば、その分売り上げが多かったのですから、結局は、売上が多いにしろ少ないにしろ納得できます。
創業以来、赤字の年は1年も無く毎年税金を収めてきた事は私のささやかな自慢です。十数年前ですが、大学の後輩に「自営は良いですね、税金が軽くて」と言われ、「サラリーマンほど税金面で優遇されている人種はいないよ。たとえば妻と子供2人で年収490万以下だったら無税(当時)じゃないかよ」と反論して、「そんな事無いですよ」と言われ、その程度にまで税法に無知でも支障が無いほどに給与生活者は恵まれていると新めて思った事が有ります。
私が何度も言う事です。後先考えないで脱税するんなら別ですが、合法の範囲内では給与所得控除を持つサラリーマンが税金面では一番恵まれているんですよ。
やはり何年か前ですが、高校の同期会で「大橋はメチャクチャ儲かってんだろう」と言われた事が有りました。その時も言い返しました。「メチャクチャ儲けるなんて、オレくらい顧客数が多ければ、その気になれば3年や5年は出来るよ、単価をアップすれば良いんだからね。でも、今の時代だと零細企業それも特許とか持っていない所はメチャクチャ儲けると命取りになるぜ。オレみたいに税金対策の為に新規事業を立ち上げる頭も度胸も無い者にはホドホドが一番だよ」。自営業者が多いだけに皆うなずいてくれました。
私は、客を含めて皆が笑顔で過ごせる会社でありたいと思っているのです。
さて今年ですが、すでに海外展示会が4回決まっています。中国3回ヨーロッパ1回ですが、海外がもう一つ二つ決まりそうなのです。
1年に行う展示会は7回、多くても8回が限度です。10年前に9回やった事が有りますが、そうなると日頃の需要対応に多大な支障が出ました。
今年の様に、年間展示会中半数以上が外国などという現象を継続していく事が可能であるかは別にして、今は需要の存在する所に力をそがなければ企業活動は継続しないほど邦楽関係は落ち込んでいます。
時世時節が変わろうとママの「浮世離れ産業」は、私だって値打ちを認めないわけではないのですが、私の所はやれません。
今年は箏製造業界の最大手が、また一つ無くなります。そこの社長は大勢の前で、箏三絃の中国生産をする業者を名指しで批判していました。その言い分は分かりますがね、言い分はどちらにも有りますから・・・。正しいか間違っているかは別として、その業者は舞台から消えたのです。
2018年は尺八の歴史に中で大きな区分になる年です。中国で尺八の講習がyoukuで流れます。その集中エネルギーは日本の「NHK尺八講座」の比ではありません。そして、当たれば急拡大しますし、もし思ったほどの経済効果が無ければ、そこはそれ日本のNHKの様な「文化の為」なんていう論理ではないので、1年で撤退する事も大いに有り得ます。つまり今年は勝負の年なのです。
私の今年の「中国展示会3回ないし4回」は、youku がたとえ成功しても失敗しても良い為の布石です。
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