2月1日から5日まで、上海で展示即売会をやってきました。当初、現地の提携先・一音無心は「春節間際なので人が来ないかもしれない」と随分と危ぶみました。大丈夫、大丈夫。私は自信が有りました。
蓋を開けてみれば、来客は前年9月の展示会の2割です。でもね、売れた数量は前の時を1本上回りました。ホラネ、春節間際に来るんですから、買う気満々の人ばかりです。

冬の中国は何度来ても寂しい雰囲気ですね。

一音無心の上海2号店がオープンしました。他人事ながら経済状態が心配になります。

この2号店は上海の駅に近く、周りは中国政府が企画した芸術村です。その中に有る。ご覧ください。立派でしょう。

左から社長の曹さん、通訳の王さん、そしてスタッフの鄭思文さんです。

右端の美男子が大橋鯛山、私です。

ウチの展示会ですもの、春節だろうとオリンピックだろうと乃木坂46の上海公演でも無いかぎりは客の入らないわけが無い。

これでも9月は、この5倍いましたよ。

私と薮内洋介に挟まれている人は劉さん、映画の脚本家です。はるばる大連から来てくださいました。「尺八の為なら距離なんて関係無い」そうです。4本買ってくださいました。2本は自分用、後の2本は仲間達の分だそうです。

この人は明さん。笛のプロで山東から6時間かかってきました。満州族だそうで、先祖は李自成を追って、1644年に清の軍人として山海関を越えて本土に入ったそうです。

浙江省の金華から来た劉さん。金華って知らないでしょう?私も知りませんでした。

この人も遠方です。なんせ新疆ウイグル自治区です。それもウルムチからさらに奥です。飛行機に乗ってからでも6時間という距離です。

極めつけは、この人、徐さん。サンパウロですって。外語大学のポルトガル語科を出てブラジルに就職したんですと。今回の通訳の王女史とは大学の同級生で、全くの偶然の再会だそうです。

4日の夕食は箏の王さんの家に招待されました。一音無心のスタッフ一同も一緒です。

この茶室は八畳間で王さんの持ち物です。ここで王さんは箏と茶道(裏千家)を教えて生活しています。後ろの女性は御弟子さん。半部だけ映っているのが私の長男の亮太です。

毎朝、ここの店で御飯を食べました。

ソバを注文してトッピング。豚の角煮、煮卵、ハンペンなど3種入れて1杯300円(日本円)です。まだまだ庶民の店だと安いです。日頃贅沢をしているセレブな私もたまには庶民の味を経験しなくては・・・。
一音無心は「今年は勝負」と考えています。3月には真山の展示会、5月から中国全土展示会を開始します。もう6月と9月の予定は決まっていますが、もう2回くらいは増えそうです。
機会均等が私のモットーですから、他の製管師が参加する事は歓迎します。ただ、いくら中国とは言え10万円上の尺八はたやすくは売れませんよ。また、仮に5万円だとしても中国人の感覚では日本人の3倍に感じます。ですから、購入までには3~4時間はじっくり見定めます。
「安い物は品質が悪い」とか寝言を言っている暇が有ったら合理化に取り組みなさいな。他の産業は、そんな甘ったれていないですよ。でも、それぞれの自由ですから、トドノツマリはご自由に。結果は自己責任。
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