中国で製管スタート
- 2018/02/10
- 23:30
2月4日です。上海で尺八製作講座の第一回目がスタートしました。ここでまず目的および具体的進め方を話ました。以下は、その要点です。
① 中国の尺八拡大に拍車をかける為には、日本人製管師に頼っていてはダメ。中国人の購買力から見て価格が高すぎるし、数も到底足らない。中国生産をするしかない。
② 何年かかるか?との質問は分かるが、ここ一音無心に並んでいる真山、一城といった水準の尺八は貴方達には何年かかっても作れない。何故なら日本から製管師を常駐させて毎日何時間も指導をする事も無理だし、さりとて貴方達が日本に移住して製管師のもとで何年間もの修行も出来ない。
③ 私が教えるのは、そういう尺八ではない。尺八には楽器としての機能と別に長期の訓練を必要とする工芸品としての面が有る。その楽器としての機能は内径、孔の位置、歌口の構造認識だけ正確に把握していれば、後は、その復元だから難しくない。
④ そうやって、まず作り、皆さんの周囲の人に安く頒布して欲しい。そうして売っていくうちに段々と上手くなる。何故なら、金を出す客はクレームという形で指導してくれる最高の先生だし作っている事は練習時間。また余程にヘンテコな先入観さえ吹き込まれていなければ、人間は研究するものだから。
初めは安く売る、必然的に顧客は周囲の人。少しずつ注文が増え市場が広域に形成された後の価格は私は需給に任せるべきだと思う。何故なら、インターネットの発達した現代は、かつての日本の尺八界の様な需給関係無視の「洗脳商売」は通用しないと思うから。良ければ売れる、悪ければ売れない。
➄ 講習は一回2時間で5回を予定している。その5回は私の弟子達8人が主として、それぞれの得意分野を担当する。教科書は拙著(本当は拙著とは思っていないけど)『60歳から出来る尺八で飯を喰う方法』。要点を解説するので肝心な点だけ頭に入れ、そうして後は実践で向上して欲しい。
この説明が進むにつれ聞いている人達の熱気と期待が肌に伝わるほどに高まりました。今回の受講者は10人。毎回10人を予定しています。それが1番良い数ですね。ほぼ半年で終了して、次の受講者を新たに募集します。
そんな簡単な促成栽培でやるのか?とかの愚問は止しましょう。三塚泉州も林鈴麟も船明紫雲もそうだったんですよ。それでいて、ひとっ頃のヘッポコ製管師みたいにならなかったのは、彼らには卓抜な吹く力、証明を積み重ねる研究心、そして何よりバカな思い込みに惑わされない科学的な知識が有ったからです。彼らは作り始めて、すぐ売り始めましたが、初めの頃に作った尺八の「見た目」はかなりお粗末でした。今だって長時間の基礎訓練をしてきた竹仙系の上の人達と比べたら大した事はないですよ。でも長期の修行時間は技術は高めても古い迷信からは解放してくれませんでした。その証拠に、竹仙系は彼らの持つ科学的知識に欠けますもんね。今だって聞きますもの、「竹の材質と音とがどうの・・・」とか。
中国の皆さんに約束しました。私や私の弟子達は無報酬。だけど場所、宣伝を担当している一音無心に1回につき1万円、それと初回の教材竹材だけは日本から持ってくる物を1万円程度で購入していただきたい。それから後は価格とか植物検疫とかを考慮すると浙江や湖南に産する中国の竹を使った方が良い。
一部の道具も高くても東京の目白で買った方が結局は安上がりになる。ただ、ほとんどの工具は中国で調達出来る。
かくして中国での製管講座がスタートしました。一音無心は中国の全土展開を5月から始めます。ですから今後、第一次の候補地の北京、済南、昆明、重慶、武漢、広州、深圳でも製管講座をやるつもりです。「新しい尺八の歴史」に幕を開けたという自負を実現できるまで、願わくば私の寿命が有ります様・・・。
① 中国の尺八拡大に拍車をかける為には、日本人製管師に頼っていてはダメ。中国人の購買力から見て価格が高すぎるし、数も到底足らない。中国生産をするしかない。
② 何年かかるか?との質問は分かるが、ここ一音無心に並んでいる真山、一城といった水準の尺八は貴方達には何年かかっても作れない。何故なら日本から製管師を常駐させて毎日何時間も指導をする事も無理だし、さりとて貴方達が日本に移住して製管師のもとで何年間もの修行も出来ない。
③ 私が教えるのは、そういう尺八ではない。尺八には楽器としての機能と別に長期の訓練を必要とする工芸品としての面が有る。その楽器としての機能は内径、孔の位置、歌口の構造認識だけ正確に把握していれば、後は、その復元だから難しくない。
④ そうやって、まず作り、皆さんの周囲の人に安く頒布して欲しい。そうして売っていくうちに段々と上手くなる。何故なら、金を出す客はクレームという形で指導してくれる最高の先生だし作っている事は練習時間。また余程にヘンテコな先入観さえ吹き込まれていなければ、人間は研究するものだから。
初めは安く売る、必然的に顧客は周囲の人。少しずつ注文が増え市場が広域に形成された後の価格は私は需給に任せるべきだと思う。何故なら、インターネットの発達した現代は、かつての日本の尺八界の様な需給関係無視の「洗脳商売」は通用しないと思うから。良ければ売れる、悪ければ売れない。
➄ 講習は一回2時間で5回を予定している。その5回は私の弟子達8人が主として、それぞれの得意分野を担当する。教科書は拙著(本当は拙著とは思っていないけど)『60歳から出来る尺八で飯を喰う方法』。要点を解説するので肝心な点だけ頭に入れ、そうして後は実践で向上して欲しい。
この説明が進むにつれ聞いている人達の熱気と期待が肌に伝わるほどに高まりました。今回の受講者は10人。毎回10人を予定しています。それが1番良い数ですね。ほぼ半年で終了して、次の受講者を新たに募集します。
そんな簡単な促成栽培でやるのか?とかの愚問は止しましょう。三塚泉州も林鈴麟も船明紫雲もそうだったんですよ。それでいて、ひとっ頃のヘッポコ製管師みたいにならなかったのは、彼らには卓抜な吹く力、証明を積み重ねる研究心、そして何よりバカな思い込みに惑わされない科学的な知識が有ったからです。彼らは作り始めて、すぐ売り始めましたが、初めの頃に作った尺八の「見た目」はかなりお粗末でした。今だって長時間の基礎訓練をしてきた竹仙系の上の人達と比べたら大した事はないですよ。でも長期の修行時間は技術は高めても古い迷信からは解放してくれませんでした。その証拠に、竹仙系は彼らの持つ科学的知識に欠けますもんね。今だって聞きますもの、「竹の材質と音とがどうの・・・」とか。
中国の皆さんに約束しました。私や私の弟子達は無報酬。だけど場所、宣伝を担当している一音無心に1回につき1万円、それと初回の教材竹材だけは日本から持ってくる物を1万円程度で購入していただきたい。それから後は価格とか植物検疫とかを考慮すると浙江や湖南に産する中国の竹を使った方が良い。
一部の道具も高くても東京の目白で買った方が結局は安上がりになる。ただ、ほとんどの工具は中国で調達出来る。
かくして中国での製管講座がスタートしました。一音無心は中国の全土展開を5月から始めます。ですから今後、第一次の候補地の北京、済南、昆明、重慶、武漢、広州、深圳でも製管講座をやるつもりです。「新しい尺八の歴史」に幕を開けたという自負を実現できるまで、願わくば私の寿命が有ります様・・・。
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