技術の進歩で、ここにきて、ようやく実現の段階に入りました。尺八の内径設計を20分の1ミリにまで設計しても50万円程度のプリンターでクリア出来る様になりました。まだ100分の1ミリ単位の精度を求めれば千万円単位になりますが、この0.05ミリという単位は精密機器ではいざ知らず、尺八では人間能力の閾値に入ってしまいます。 私は「3Ⅾ尺八が出た時点でプラスチック尺八は尺八史における歴史的役割を終える」と思っています。3Ⅾプリンター製作による尺八のプラスチック尺八に対する優位性を列記すれば以下の様になります。 ① プラスチック尺八は高価な金型が必要なので、コストメリットのはたらかない1尺8寸以外の製作はビジネスとして難易度が高い。でも3Ⅾプリンターなら少量多品種の生産が可能。 ② 設計変更が容易。たとえば悠は40数年前のモデルです。3Ⅾであれば部分修正など毎日でも出来る。 ③ 投資金額が桁違いに安い。先行投資の回収が無いのですから、出来た製品自体も安価で提供できます。