4月19日から22日まで展示会をやりました。この時期の展示会は、5月の中旬が香港、6月の下旬が上海という事も有り、やろうかやるまいか、随分悩みましたわ。ですから赤字にならなければ良いという判断でしたが、結局のところ赤は免れています。純利が何だかんだで25万円くらいですから、まあ良しとしましょう。
でも業界ナンバー1の売れっ子の私が業界最強のセレクションを展開して4日の展示会、前後を含めて6日も留守にして、これではね。先が思いやられます。
初日は高松です。香川県って都山流楽会の県です。だから新しく人も入ってこないし、老齢化も急速に進んでいます。それに8寸と6寸だけの楽会の所属員は既に尺八を持っています。それも良い物を。
今後有望なのは、むしろ多流派が混在していて、合奏団グループの多い徳島です。ウドンは行ったからには食べますが、今は関東にも讃岐うどんの店は多いし、美味しいです。
高松の駅前。正面の高い建物が会場です。

2日目は高知です。高知の展示会は初めてです。高知は沖縄の次に尺八人口の少ない県ですが、それでも赤字にならないのは私の所だけでしょう。いろいろ県の尺八事情を聞けて情報収集が出来ました。例によって初めての土地は来てくれた人が皆驚き、口々に「この値段は信じられない。相場の半値以下じゃないか」と言います。「どうして?」と訊かれる度に答えます。「今までの購入金額が変だと思った事は無いのですか?」。尺八の悲劇は、ほとんどの人が「変だとは思ったさ」と答えるところに有ります。
正面に高知城が見えますね。山内一豊が築いたんだと思います。その前、長曾我部元親、盛親の時代は岡豊が本拠地でした。今の南国市です。

四国山地の中のオアシスです。まだまだ彦根まで延々とドライブです。

彦根って恵まれていますよね。ここ10年だけでも何回も大河ドラマに取り上げられているでしょう。正面に見えるのが佐和山。石田三成の居城の在った山です。石田三成は今は人気が有ります。朱印地19万石、実収でも30万石程度の実力で、10倍の勢力の徳川家康を相手に互角の戦いをしたところが受けているのでしょう。

最終日は奈良。会場は分かりにくいと言いますが、なら町で観光客が沢山います。車の入れない路地ばかりですが、周りは古い家ばかりで観光客目当ての店になっています。興福寺の裏。3分も歩けば猿沢池です。
今回の展示会では一番客が多く、尺八も一番売れました。

ここが会場の
ぼたん。オーナーの竹本すみれさんです。綺麗で優雅で聡明で、それでいて事業家でもあります。

暗いですね。写真の採光を間違えました。

10人くらいお客がいるんです。そのうちの5人は誘い合わせて福井県から来た人達です。

ドンドン展示会の日程が延びています。それだけ尺八の市場が縮小しているのです。でも、その反面、これまでは行けなかった所でも展示会がやれる様になりました。ほんの10年前までは2日間で最低20本は売れる期待が持てない場所ではやりませんでしたから。今は4日がかりですよ。
でも3日になっても4日になっても、それで経費が1.5倍、2倍になったわけではありません。3日間でも以前の2日間展示会と経費は変わりません。だって前は毎日が飲み会。それも1次会では終わりませんでした。ひどい時は4次会まで有りました。今みたいに移動に時間がとられると飲み会は隔日。それも1次会で終わりです。
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