新たなチャレンジ
- 2018/05/14
- 17:35
今日から香港です。3Ⅾプリンターによるプラスチック尺八の製造の為です。出来たプラスチック尺八が1万円を越えて良いなら、なにも香港に行って研修をする意味も無いのですがね。
私が初めて香港に行ったのは1975年。もう43年も前になるんですね。当時大人気だったプロレスラーのデストロイヤーの貯金箱を香港で作り、そこへ本人の直筆サインを入れて売り、大儲けしようと思ったんですよ。見本を本人に見せたらイキナリ大声で、「ノーメイクマネー」です。「チョット待って。今説明するから」。そして、高額所得者のくせに「ションベン銭」でも儲けたいと思っているデストロイヤーセンセイに、持参した見本にサインを入れてもらいました。
当時は、今みたいに権利が重箱の隅にまで及んでいる様な時代では無かったのですがね。それでも、グッズ販売の馬場夫人、グッズ製造の野島さん、印刷の田中兄弟など、既得権益が様々有って面倒になって辞めました。皆分かってないなあ。ファンの欲しがる宝の山がゴロゴロしてたのが当時のプロレス界でしたから、スモールビジネスなら私に任せて、そこで権利金をピンハネした方がヨッポド金になったのに・・・。
仕事を成功させる秘訣。(私が言うのは当然ですが、そこはそれ世の中の約束事ですから、「僭越ですがが」と言っておきましょう)、それは、ともかく高品質の商品を他人が驚く低価格で提供する事に尽きます。その為ならば、日本の近隣では、まず香港が挙がります。
もう日本はアジアで、いかなる意味でも圧倒的な1位ではないことは皆さまも先刻承知だと思います。全体のGⅮPでなら中国は、不透明ながら、おそらく日本の2倍です。1人あたりのGⅮPでもシンガポールは日本の1.8倍。香港でも1.4倍です。つまり、かつての日本人は人件費を安くあげるために香港で製品の製作をしました。今は違うんですよ。最先端の技術で良い物を生産する為に香港に行くのです。しかも既得権益で縛られている日本と違い、そこは価格も安く出来る。香港やシンガポールは徹底した自由競争社会ですからね。
手作りの尺八と違い、プラスチック尺八は工業製品ですから、設計図とか別にすれば製作自体は機械の質で決まります。製造に時間がかかったり精密さに不安が有ったりしたら、いくら機械が安くてもダメだし、そうかと言って尺八ですから、高額のプリンターを買う、膨大な整備投資なぞは夢物語です。
香港に持ちだした尺八の内径データーは林鈴麟(雅寛)さんの「理想曲線バージョン3)です。今の日本でこれ以上の内径設計図は無いと思います。ただ、これは、これまで製品化しにくかったのです。吹き口が大きすぎて、吹く人が「吹きにくい」と感じる。また製作面でも、原理的に「中ぶくれ」を作れないプラスチック尺八は勿論、手作りによる従来の尺八でもヤスリやゲージが入れにくいのでデーターを復元し難い。でも3Ⅾプリンターなら事は簡単ですよね。吹き口だけ細く作れる。
私は尺八普及という大目標の為、創業以来、従来の尺八で「高性能・低価格」を目指してきました。ですから、私の所の尺八を他人が評価しなくとも何とも思わなかったのです。手で作る以上は数に限界が有り、創業1年目からフル生産で、今なお間に合わない状態が続いている以上、人が私の尺八を買わなくとも何でも有りません。ですから、返品した人に再アプローチした事もないし、返品の理由にも関心が無いので、特に訊きただした事も有りません。評価してくださる人が買ってくだされば良い事です。頑張ったって一定量以上は作れませんもの。
でも、今度の3Ⅾ尺八は違います。マア純然たる工業製品だと言って良いでしょう。ですから売り方も「尺八とは全く違うんです」と。「老人の古い感性や邦楽器の販売方法では駄目」なんですと。「他人の評価に敏感でなければ成功を持続できない」んだそうです・・・。
ですから、今度の香港行きも若者達に任せて、私は口を出さない事にしました。
私が初めて香港に行ったのは1975年。もう43年も前になるんですね。当時大人気だったプロレスラーのデストロイヤーの貯金箱を香港で作り、そこへ本人の直筆サインを入れて売り、大儲けしようと思ったんですよ。見本を本人に見せたらイキナリ大声で、「ノーメイクマネー」です。「チョット待って。今説明するから」。そして、高額所得者のくせに「ションベン銭」でも儲けたいと思っているデストロイヤーセンセイに、持参した見本にサインを入れてもらいました。
当時は、今みたいに権利が重箱の隅にまで及んでいる様な時代では無かったのですがね。それでも、グッズ販売の馬場夫人、グッズ製造の野島さん、印刷の田中兄弟など、既得権益が様々有って面倒になって辞めました。皆分かってないなあ。ファンの欲しがる宝の山がゴロゴロしてたのが当時のプロレス界でしたから、スモールビジネスなら私に任せて、そこで権利金をピンハネした方がヨッポド金になったのに・・・。
仕事を成功させる秘訣。(私が言うのは当然ですが、そこはそれ世の中の約束事ですから、「僭越ですがが」と言っておきましょう)、それは、ともかく高品質の商品を他人が驚く低価格で提供する事に尽きます。その為ならば、日本の近隣では、まず香港が挙がります。
もう日本はアジアで、いかなる意味でも圧倒的な1位ではないことは皆さまも先刻承知だと思います。全体のGⅮPでなら中国は、不透明ながら、おそらく日本の2倍です。1人あたりのGⅮPでもシンガポールは日本の1.8倍。香港でも1.4倍です。つまり、かつての日本人は人件費を安くあげるために香港で製品の製作をしました。今は違うんですよ。最先端の技術で良い物を生産する為に香港に行くのです。しかも既得権益で縛られている日本と違い、そこは価格も安く出来る。香港やシンガポールは徹底した自由競争社会ですからね。
手作りの尺八と違い、プラスチック尺八は工業製品ですから、設計図とか別にすれば製作自体は機械の質で決まります。製造に時間がかかったり精密さに不安が有ったりしたら、いくら機械が安くてもダメだし、そうかと言って尺八ですから、高額のプリンターを買う、膨大な整備投資なぞは夢物語です。
香港に持ちだした尺八の内径データーは林鈴麟(雅寛)さんの「理想曲線バージョン3)です。今の日本でこれ以上の内径設計図は無いと思います。ただ、これは、これまで製品化しにくかったのです。吹き口が大きすぎて、吹く人が「吹きにくい」と感じる。また製作面でも、原理的に「中ぶくれ」を作れないプラスチック尺八は勿論、手作りによる従来の尺八でもヤスリやゲージが入れにくいのでデーターを復元し難い。でも3Ⅾプリンターなら事は簡単ですよね。吹き口だけ細く作れる。
私は尺八普及という大目標の為、創業以来、従来の尺八で「高性能・低価格」を目指してきました。ですから、私の所の尺八を他人が評価しなくとも何とも思わなかったのです。手で作る以上は数に限界が有り、創業1年目からフル生産で、今なお間に合わない状態が続いている以上、人が私の尺八を買わなくとも何でも有りません。ですから、返品した人に再アプローチした事もないし、返品の理由にも関心が無いので、特に訊きただした事も有りません。評価してくださる人が買ってくだされば良い事です。頑張ったって一定量以上は作れませんもの。
でも、今度の3Ⅾ尺八は違います。マア純然たる工業製品だと言って良いでしょう。ですから売り方も「尺八とは全く違うんです」と。「老人の古い感性や邦楽器の販売方法では駄目」なんですと。「他人の評価に敏感でなければ成功を持続できない」んだそうです・・・。
ですから、今度の香港行きも若者達に任せて、私は口を出さない事にしました。
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