2018年、上海展示会その3
- 2018/09/17
- 12:24
今年3回目の上海展示会です。「いくら何でもやりすぎだ」、そういう意見も有りましたが、私には別の思惑が有りました。一つは中古尺八のオークション。これが予想以上の大ヒット。もう一つが「尺八キット」を使っての製管講習。こちらは、なお研究の余地が有ります。
上海の浦東空港に着きました。一音無心の曹社長と通訳さんが出迎えてくれました。写真は左から、佐野鈴霏さん、石内蛍童、大橋鯛山、ね色の石田社長、大橋亮太、曹社長。

一音無心です。

上海の芸術村の中に在ります。周りは全て絵画、彫刻、手工芸などの工房ばかりです。数えたことは無いですが、たぶん2百軒くらいは有ります。

青テンの販売所だってあります。

何回やっても盛況。誰がエライ? オレだよ、オレ・・・。

これから中古尺八のオークションです。会場に来た人と、ネットで同時配信を見ている人が参加します。物凄い売れ行きで、中国尺八界のパワーを思い知りました。デモで1本ずつ吹いてくださったのは佐野さん。流石、どの尺八も長所が引き出され、とても魅力的な楽器と受け取られました。オークションの大成功の一因です。

左の2人、北京から来た祝さんと郭さん、佐野さんの講習にも参加しましたし、オークションでも活発に手を挙げました。尺八は三橋貴風さんにも習っています。佐野さんに言わせると日本でも、かなり上位にくる吹き手だそうです。二人とも道教の道士です。3日間いましたので、いろいろ道教について訊きました。
私って神や仏、霊魂、物理の原理と反する能力なんかは少しも信じていませんが、宗教家の話を聞くのは大好きなんです。「宗教知識」では無いですよ、そんなもんなら本でもネットでも分かります。私の立ち位置。神なんて実在していない。当り前だが、ほとんどの宗教家や信者もそう思っている。ただ実在、非実在を超越した「実在」が大切だと信じて、真摯に向き合う人が存在している、その人の心を少しでも知りたい。そう思っています。ですから、「御利益宗教」なんかには全く興味が無いのです。

佐野さんと酒を酌み交わしたのは何時以来でしょうか?ともに関東学生三曲連盟出身で、所属も同じ鈴慕会ですが、意外と、そういう機会って無いんですよ。

佐野さんのコンサートです。司会は不(ママ)不肖、私がやりました。

会場はキャパが約百人、それが満員。驚くのは、そのノリです。吹いた6曲すべて古典本曲でしたが、皆さんが喜んで聴きました。会場の客が本気で聞いているか、それとの欠伸を噛み殺して内心「早く終われ」と思っているのかは、私くらいなると分かる。これは本当。分かる。なんですと、「誰にだってわかる。ただ言ったらイザコザのもとになるから言わないだけだ」ですと。イカンデスナア、そういう優しさが邦楽家を勘違いさせて、今日の落ちぶれを招いたんですよ。

毎朝食べに行った食堂。今日は豚の脳と青菜が入ったワンタンです。これが実に美味い。肉料理の下手だった日本でも、料理法が知られて、今では筋、豚足、内臓なんかは人気が高まっています。そうなると値段も高くなりました。残り僅かの聖域の一つが脳でしょう。でも、さがしても何処にも売っていません。
私は昔、お客の肉屋さんから大量の牛の脳を送ってもらいましたが、15年前の「狂牛病騒ぎ」で駄目になりました。なるかならないか分らない狂牛病なんかの為に、美味い物が制限されるなんて、アンタそりゃ本末転倒でしょうが。ユッケだってレバ刺しだって、私は自己責任で自分で作って食べてまっせ。「ユッケで現に食中毒で死人が出てる」とおっしゃるアナタ、ふぐ刺しや他の料理では出ていないと思ってるんですかい。

中国の、一見すると食中毒をおこしそうな食堂で、ビックリするような美味しい味に出会うと新鮮な驚きが有ります。台湾、香港、東南アジアみたいに、どこの屋台店でも一応のレベルに達していると、もう驚きは有りません。日本や中国の食堂って、尺八師範みたいなもの、こう言ったら流石に言い過ぎか・・・。

お帰りの記念写真。左端は太鼓の奏者・黄さんです。

上海の浦東空港に着きました。一音無心の曹社長と通訳さんが出迎えてくれました。写真は左から、佐野鈴霏さん、石内蛍童、大橋鯛山、ね色の石田社長、大橋亮太、曹社長。

一音無心です。

上海の芸術村の中に在ります。周りは全て絵画、彫刻、手工芸などの工房ばかりです。数えたことは無いですが、たぶん2百軒くらいは有ります。

青テンの販売所だってあります。

何回やっても盛況。誰がエライ? オレだよ、オレ・・・。

これから中古尺八のオークションです。会場に来た人と、ネットで同時配信を見ている人が参加します。物凄い売れ行きで、中国尺八界のパワーを思い知りました。デモで1本ずつ吹いてくださったのは佐野さん。流石、どの尺八も長所が引き出され、とても魅力的な楽器と受け取られました。オークションの大成功の一因です。

左の2人、北京から来た祝さんと郭さん、佐野さんの講習にも参加しましたし、オークションでも活発に手を挙げました。尺八は三橋貴風さんにも習っています。佐野さんに言わせると日本でも、かなり上位にくる吹き手だそうです。二人とも道教の道士です。3日間いましたので、いろいろ道教について訊きました。
私って神や仏、霊魂、物理の原理と反する能力なんかは少しも信じていませんが、宗教家の話を聞くのは大好きなんです。「宗教知識」では無いですよ、そんなもんなら本でもネットでも分かります。私の立ち位置。神なんて実在していない。当り前だが、ほとんどの宗教家や信者もそう思っている。ただ実在、非実在を超越した「実在」が大切だと信じて、真摯に向き合う人が存在している、その人の心を少しでも知りたい。そう思っています。ですから、「御利益宗教」なんかには全く興味が無いのです。

佐野さんと酒を酌み交わしたのは何時以来でしょうか?ともに関東学生三曲連盟出身で、所属も同じ鈴慕会ですが、意外と、そういう機会って無いんですよ。

佐野さんのコンサートです。司会は不(ママ)不肖、私がやりました。

会場はキャパが約百人、それが満員。驚くのは、そのノリです。吹いた6曲すべて古典本曲でしたが、皆さんが喜んで聴きました。会場の客が本気で聞いているか、それとの欠伸を噛み殺して内心「早く終われ」と思っているのかは、私くらいなると分かる。これは本当。分かる。なんですと、「誰にだってわかる。ただ言ったらイザコザのもとになるから言わないだけだ」ですと。イカンデスナア、そういう優しさが邦楽家を勘違いさせて、今日の落ちぶれを招いたんですよ。

毎朝食べに行った食堂。今日は豚の脳と青菜が入ったワンタンです。これが実に美味い。肉料理の下手だった日本でも、料理法が知られて、今では筋、豚足、内臓なんかは人気が高まっています。そうなると値段も高くなりました。残り僅かの聖域の一つが脳でしょう。でも、さがしても何処にも売っていません。
私は昔、お客の肉屋さんから大量の牛の脳を送ってもらいましたが、15年前の「狂牛病騒ぎ」で駄目になりました。なるかならないか分らない狂牛病なんかの為に、美味い物が制限されるなんて、アンタそりゃ本末転倒でしょうが。ユッケだってレバ刺しだって、私は自己責任で自分で作って食べてまっせ。「ユッケで現に食中毒で死人が出てる」とおっしゃるアナタ、ふぐ刺しや他の料理では出ていないと思ってるんですかい。

中国の、一見すると食中毒をおこしそうな食堂で、ビックリするような美味しい味に出会うと新鮮な驚きが有ります。台湾、香港、東南アジアみたいに、どこの屋台店でも一応のレベルに達していると、もう驚きは有りません。日本や中国の食堂って、尺八師範みたいなもの、こう言ったら流石に言い過ぎか・・・。

お帰りの記念写真。左端は太鼓の奏者・黄さんです。

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