イメージ向上
- 2018/11/03
- 21:35
今日3日は甥の結婚式で、大学時代を過ごした懐かしい市ヶ谷に行って来ました。甥は自衛官なので、「自衛隊御用達」のホテルグランドヒル市ヶ谷で挙式したというわけです。現役自衛官が30人くらい参列しまして、まあ賑やかでしたわ。甥は幼児の頃、私がプロレスでサンザンいたぶったせいで、私に復讐したい一心から格闘技に興味を持ち、その延長で自衛官になりました。こっちは無抵抗の幼児をいたぶるのが何よりのストレス解消と思ってやっていたのに、感謝されて変な気持ちです。
今、日本人の9割以上が自衛隊に好感を持っているといいます。けど私の若いころは大変だったんですぜ。当時はインテリ階層にヒダリの勢力が強かった影響で、自衛隊は「憲法違反の暴力装置」と当たり前に言われていました。ですから、ナリテがいなくてねえ。駅などで人相の悪い2人ずれが、ガタイだけは良い、いかにも頭の悪そうなニイチャンの肩を叩いて、「自衛隊に来ませんか」と声をかける、そのステレオタイプのイメージは多くの人が、まだ記憶しています。
ところがですよ、私が30代を過ごした80年代は、日毎夜毎にヒダリが信用を落としていった時代で、それに連動して自衛隊のイメージがグングン上がりました。それに加えて、自衛隊員が日本人の脳裏に鮮烈な好印象を植え付けたのが災害時救助活動。なかでも阪神大震災、そして東日本大震災で危険な地域にあっても、整然と行動する姿がテレビで放映され、皆が感動した事が大きいと思います。阪神淡路大震災の際には日本最大の暴力団、山口組も救援活動をして、神戸市民に感謝されたんですがね。同じ「暴力装置」でも、こちらはテレビ放映が無かったのでイメージは上がりませんでしたな。
もう40年以上前になりますが、当時の統幕議長だった栗栖弘臣さんが「自衛隊は有事の際は超法規的に行動する」と発言して物議をかもしました。言ってる事を良く吟味すれば、その当時の法律では、敵が先制奇襲攻撃をかけてきた場合には対処出来なかったんですから、「主張としては至極当たり前」なんですがね。でも、まだ戦前の統帥権の記憶が、忘れようたって忘れられない時代ですからね、その発言で栗栖さんは首になりましたし、議員選挙でも落選したほどに、まだヒダリだけでなく日本人の大方は「有事活動」にさえも賛同しない時代でした。
でも、そのオカゲで以後は徐々にタブー視せずに論議できる時代になったと思います。2003年でしたか「武力攻撃事態対処関連3法」が成立して、まだ御存命だったと思いますが、栗栖さんの感慨如何ばかりかと拝察いたします。
甥の結婚式に列席していた自衛隊員は皆が気持ちの良い人達でした。この自衛隊員には、また尺八吹きが実に多く、私のお客でも何十人もいます。中には総監部(自衛隊の位階には大将は存在しないのですが、5人しかいない総監部は大将待遇です)すらいます。
中には思想的に偏向した人もいますがね、大多数は至極常識人で気持ちの良い人達です。もっとも自衛隊員の多数がヘイトスピーチみたいな事を言い出したら、それは真に憂慮すべき段階でっせ・・・。
この多くの人に持たれてるイメージ、とりわけ好感度って何より大切です。尺八に対して10年前までの一般人がまず抱くイメージは虚無僧でした。次に演奏を聴いた人のイメージですが、概ねは芳しいものではなかったですね。イジケタ老人が背中を丸めてシケタ音を出している、それとそんなに離れてはいないイメージを与えていました。
中に、そこを突破して尺八界に入ってくる人達がいるんですよ。「この前に聴いた尺八の音色、いやあ素晴らしかった」に代表される動機です。でも「曲が素晴らしかった」ではないんです。ここに尺八がナカナカ次のステージに上がれない理由が有りました。
高度な吹奏力をもった清新な若手尺八家の輩出で、今は急速に尺八のイメージが向上しています。でも、周りを見てみなさいな、まだまだだと思うでしょう。一般には、まだまだ知られていないのですよ。
でも、多くの人達のイメージを一新するに違いない事態が、もうすぐ起こると私は思うのですよ。それが東京オリンピックの開会式および閉会式。10億単位の人達が見ますからね。ですから、そこに希望を託して、私は今も頑張っているのです。
今、日本人の9割以上が自衛隊に好感を持っているといいます。けど私の若いころは大変だったんですぜ。当時はインテリ階層にヒダリの勢力が強かった影響で、自衛隊は「憲法違反の暴力装置」と当たり前に言われていました。ですから、ナリテがいなくてねえ。駅などで人相の悪い2人ずれが、ガタイだけは良い、いかにも頭の悪そうなニイチャンの肩を叩いて、「自衛隊に来ませんか」と声をかける、そのステレオタイプのイメージは多くの人が、まだ記憶しています。
ところがですよ、私が30代を過ごした80年代は、日毎夜毎にヒダリが信用を落としていった時代で、それに連動して自衛隊のイメージがグングン上がりました。それに加えて、自衛隊員が日本人の脳裏に鮮烈な好印象を植え付けたのが災害時救助活動。なかでも阪神大震災、そして東日本大震災で危険な地域にあっても、整然と行動する姿がテレビで放映され、皆が感動した事が大きいと思います。阪神淡路大震災の際には日本最大の暴力団、山口組も救援活動をして、神戸市民に感謝されたんですがね。同じ「暴力装置」でも、こちらはテレビ放映が無かったのでイメージは上がりませんでしたな。
もう40年以上前になりますが、当時の統幕議長だった栗栖弘臣さんが「自衛隊は有事の際は超法規的に行動する」と発言して物議をかもしました。言ってる事を良く吟味すれば、その当時の法律では、敵が先制奇襲攻撃をかけてきた場合には対処出来なかったんですから、「主張としては至極当たり前」なんですがね。でも、まだ戦前の統帥権の記憶が、忘れようたって忘れられない時代ですからね、その発言で栗栖さんは首になりましたし、議員選挙でも落選したほどに、まだヒダリだけでなく日本人の大方は「有事活動」にさえも賛同しない時代でした。
でも、そのオカゲで以後は徐々にタブー視せずに論議できる時代になったと思います。2003年でしたか「武力攻撃事態対処関連3法」が成立して、まだ御存命だったと思いますが、栗栖さんの感慨如何ばかりかと拝察いたします。
甥の結婚式に列席していた自衛隊員は皆が気持ちの良い人達でした。この自衛隊員には、また尺八吹きが実に多く、私のお客でも何十人もいます。中には総監部(自衛隊の位階には大将は存在しないのですが、5人しかいない総監部は大将待遇です)すらいます。
中には思想的に偏向した人もいますがね、大多数は至極常識人で気持ちの良い人達です。もっとも自衛隊員の多数がヘイトスピーチみたいな事を言い出したら、それは真に憂慮すべき段階でっせ・・・。
この多くの人に持たれてるイメージ、とりわけ好感度って何より大切です。尺八に対して10年前までの一般人がまず抱くイメージは虚無僧でした。次に演奏を聴いた人のイメージですが、概ねは芳しいものではなかったですね。イジケタ老人が背中を丸めてシケタ音を出している、それとそんなに離れてはいないイメージを与えていました。
中に、そこを突破して尺八界に入ってくる人達がいるんですよ。「この前に聴いた尺八の音色、いやあ素晴らしかった」に代表される動機です。でも「曲が素晴らしかった」ではないんです。ここに尺八がナカナカ次のステージに上がれない理由が有りました。
高度な吹奏力をもった清新な若手尺八家の輩出で、今は急速に尺八のイメージが向上しています。でも、周りを見てみなさいな、まだまだだと思うでしょう。一般には、まだまだ知られていないのですよ。
でも、多くの人達のイメージを一新するに違いない事態が、もうすぐ起こると私は思うのですよ。それが東京オリンピックの開会式および閉会式。10億単位の人達が見ますからね。ですから、そこに希望を託して、私は今も頑張っているのです。
スポンサーサイト