日本産
- 2018/11/16
- 17:51
8月でした。三塚泉州さんに訊かれました。「竹材、どうすれば良いんですかね、皆どうするんだろう❔」。そうですよね。もう竹堀り人もいないし・・・。
考えてみたら当り前ですわ、掘ったって売れませんもの。もう大半の製管師が新しく竹を買ってまでして、尺八を作る意欲も希望も無くしています。この業界の将来を諦めちゃってるんですわ。ともかくも仕事が有るのは海外市場を持っている所(だけ、とまでは言いません。近いけど)。
三塚さんの言は続きます。「いくら中国で需要が高まってきても、供給する側が応じられないですよ」。ゴモットモ。その通りだと私も思います。マア竹に一本3万円出すなら、まだ集まります。
掘る側にだって言い分が有りますよ。「オレッチは普及の為に慈善事業をしてるんじゃねえんだ。老齢でもう体がきついし、第一掘ったって買ってくれないじゃないの。だから少数の物凄く良い竹だけを見つけて、高く買ってくれる所に売る。文句有っか?」。
ネエよ。でもね、それももうおしまいです。わずかに残った高額需要も年々少なくなっています。じゃあ結局のところ手詰まりか?
いいえ、中国の需要は中国の竹で作れば良いと思います。
中国の竹材は日本産と見分けがつきません。『あらゆる点で」です。私が分からない以上は分る人はいません。今年8月のロンドン国際尺八大会の時、出店の中に中国産の竹で作った尺八を売っているドイツ人(たぶん)がいました。あれは分る。普通の尺八家に分らなくとも、まして欧米人には分からなくとも、私には分かる。掘った中国人の名前まで分かる。でも、全く分からない竹を産する土地も有るのです。「杭州」だと言う事でしたが、さすがは広大な中国です。1本2~3千円ですが、製管師のイメージする竹に較べて、あまりの似ように唸ってしまいました。
早速に実験の為に50本オーダーしましたが、まだ届いていません。寸法や太さなんか、合っていれば良いんであれば、1本3千円も払えば、その辺の中学生が喜んで掘ってきますよ。当然もっと重要な点が有ります。割れないか?タメの戻りが無いか?その50本で実験して大丈夫であれば販売にかかれます。尤も販売対象地域は日本以外です。
だって・・・、分かりますよね。根拠は不明でも、この国では「日本産」が売り物になるんです。私の若いころは「舶来崇拝」でしたけど・・・。
今、外国人労働者の大規模受け入れをめぐって与野党が論戦の真っ最中です。良い事、悪い事、それぞれ有るのでしょうが、私は賛成です。この国が多民族国家だったのは紀元前4、5世紀くらいから8世紀くらいまでの約千年チョットの間と、19世紀終わりから20世紀半ばまでの50年間でした。私は、この期間に日本が多民族だったことによって受けた社会発展、文化面等の恩恵の方を重視する者です。
今と同じく人手不足にあえいでいたバブル時代には、法を拡大解釈してのナアナア、事実上の「お目こぼし外国人労働者受け入れ」でしたが、気が付いたら、もう日常、普通に外国人が働いている様になりました。今だって法の条文云々ではなくて、事実上の「単純労働市場の開放」ですから、この辺りで法律上も確定した方が良いのでは、と考えます。
「私達の世代」と言うか、私って、あまり「日本だから」とか「日本人だから」とか考えないんですよね。日本固有の文化とか風俗を外国人が真似ると喜ぶ人達がいますが、そういう感じでもありません。ですから、仮に民族的にゴチャマゼになっても「そうなりましたか」という感じで受け止めると思います。日本が三度「多民族国家」になるなら、その方が良いと受け止めます。
だけど私は日本人ですし、この日本は(どこでもそうですが)、やっぱり自国民を一番優先してくれます。ですから、ヨッポドの事でも無ければ外国に移住しようとは思いません。それに日本の文化に好きなモノも有ります。尺八は、その最たるものです。だけど「日本産」だけで済ませて良いわけはないとも思っています。日本固有でも外国産でも、より良い物、好ましいものが有れば、そっちを選びたいと思っています。難しく考えなくとも、寿司は好きだがスキ焼きは外食では食べない、肉なら朝鮮焼肉だ。酒も日本酒よりビール、だけどグラビアは日本のオンナが良い。とかの話ですよ。
伝統邦楽とか言いますがね、材料で言えば箏、三味線なんか上から下まで外国産ですぜ。何時から?さあ、私の知っている時代では、そうでなかった時は有りませんでした。
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考えてみたら当り前ですわ、掘ったって売れませんもの。もう大半の製管師が新しく竹を買ってまでして、尺八を作る意欲も希望も無くしています。この業界の将来を諦めちゃってるんですわ。ともかくも仕事が有るのは海外市場を持っている所(だけ、とまでは言いません。近いけど)。
三塚さんの言は続きます。「いくら中国で需要が高まってきても、供給する側が応じられないですよ」。ゴモットモ。その通りだと私も思います。マア竹に一本3万円出すなら、まだ集まります。
掘る側にだって言い分が有りますよ。「オレッチは普及の為に慈善事業をしてるんじゃねえんだ。老齢でもう体がきついし、第一掘ったって買ってくれないじゃないの。だから少数の物凄く良い竹だけを見つけて、高く買ってくれる所に売る。文句有っか?」。
ネエよ。でもね、それももうおしまいです。わずかに残った高額需要も年々少なくなっています。じゃあ結局のところ手詰まりか?
いいえ、中国の需要は中国の竹で作れば良いと思います。
中国の竹材は日本産と見分けがつきません。『あらゆる点で」です。私が分からない以上は分る人はいません。今年8月のロンドン国際尺八大会の時、出店の中に中国産の竹で作った尺八を売っているドイツ人(たぶん)がいました。あれは分る。普通の尺八家に分らなくとも、まして欧米人には分からなくとも、私には分かる。掘った中国人の名前まで分かる。でも、全く分からない竹を産する土地も有るのです。「杭州」だと言う事でしたが、さすがは広大な中国です。1本2~3千円ですが、製管師のイメージする竹に較べて、あまりの似ように唸ってしまいました。
早速に実験の為に50本オーダーしましたが、まだ届いていません。寸法や太さなんか、合っていれば良いんであれば、1本3千円も払えば、その辺の中学生が喜んで掘ってきますよ。当然もっと重要な点が有ります。割れないか?タメの戻りが無いか?その50本で実験して大丈夫であれば販売にかかれます。尤も販売対象地域は日本以外です。
だって・・・、分かりますよね。根拠は不明でも、この国では「日本産」が売り物になるんです。私の若いころは「舶来崇拝」でしたけど・・・。
今、外国人労働者の大規模受け入れをめぐって与野党が論戦の真っ最中です。良い事、悪い事、それぞれ有るのでしょうが、私は賛成です。この国が多民族国家だったのは紀元前4、5世紀くらいから8世紀くらいまでの約千年チョットの間と、19世紀終わりから20世紀半ばまでの50年間でした。私は、この期間に日本が多民族だったことによって受けた社会発展、文化面等の恩恵の方を重視する者です。
今と同じく人手不足にあえいでいたバブル時代には、法を拡大解釈してのナアナア、事実上の「お目こぼし外国人労働者受け入れ」でしたが、気が付いたら、もう日常、普通に外国人が働いている様になりました。今だって法の条文云々ではなくて、事実上の「単純労働市場の開放」ですから、この辺りで法律上も確定した方が良いのでは、と考えます。
「私達の世代」と言うか、私って、あまり「日本だから」とか「日本人だから」とか考えないんですよね。日本固有の文化とか風俗を外国人が真似ると喜ぶ人達がいますが、そういう感じでもありません。ですから、仮に民族的にゴチャマゼになっても「そうなりましたか」という感じで受け止めると思います。日本が三度「多民族国家」になるなら、その方が良いと受け止めます。
だけど私は日本人ですし、この日本は(どこでもそうですが)、やっぱり自国民を一番優先してくれます。ですから、ヨッポドの事でも無ければ外国に移住しようとは思いません。それに日本の文化に好きなモノも有ります。尺八は、その最たるものです。だけど「日本産」だけで済ませて良いわけはないとも思っています。日本固有でも外国産でも、より良い物、好ましいものが有れば、そっちを選びたいと思っています。難しく考えなくとも、寿司は好きだがスキ焼きは外食では食べない、肉なら朝鮮焼肉だ。酒も日本酒よりビール、だけどグラビアは日本のオンナが良い。とかの話ですよ。
伝統邦楽とか言いますがね、材料で言えば箏、三味線なんか上から下まで外国産ですぜ。何時から?さあ、私の知っている時代では、そうでなかった時は有りませんでした。
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