12月の雑感
- 2018/12/15
- 18:22
国内展示会は、だいたい2か月前に決定します。10月の判断で「12月の展示会は、どうしようか」と考えた末、注文在庫をはきたいので、やらない事にしました。この12月というのは、前はカキイレドキだったのです。暮れのボーナスが出るので、ここで尺八も沢山売れました。今、というより15年くらい前から、他の月とかわらない、と言うより正月を控えて財布の紐が堅くなり、かえって尺八が売れなくなりました。まあ当たり前ですわな、もう皆がボーナスの入らないリタイヤ世代になってしまったのですから。
12月は今日で半分。それで入った注文といえば、今日までで25本ですから、展示会をやらなくて良かったと思っています。そして、その注文の入り方を見ても、もう、これまでの尺八界というものは終末期に入った事は明確です。25本のうち流とか会派の師匠が「門人用」として注文してきた尺八は1本なんですもの。
言っときますが、私は流とかからの注文だって多いんですよ、永廣真山より多いくらいです。多分そこでも私が日本一だと思います。なので「流や会派に属している人には大橋は人気が無いからだ」とか言うのは見当はずれなのです。常識で考えれば分かりますよね。これだけハッキリ口に出して流や会派について言ってるんですもの、流や会派の構成員達にシンパ層が出来るのは当たり前でしょうよ。
ですから、当り前の事を当たり前に考えて、もう流には新しい人が入ってきていない、もう10年前からですわ。
でも、組織に入らない尺八吹きは年毎に増え続けているようです。今後の尺八、もう、その姿は全貌を現しつつあります.。それが大筋で「二つの道」である点は、かなりハッキリしてきました。
一つはリタイヤ後を対象にした、シルバー産業としての尺八です。教える場所はカルチャー講座、ソフトは歌謡曲とかポピュラー音楽ですが、基本的に「何でも有り」です。
一生懸命になんてやりません。9割の人が「老後の楽しみ」です。財産家でなければ、当然、年金の許す範囲の支出ですし、ソフトも古典を採用すればアッという間に講習者がいなくなります。「現代邦楽は?」って、アナタ冗談を言ってるの、それだったら説明の段階で人が来ませんわな。
ここに焦点を当てるのが今の尺八業の主流ですが、もう一つ明らかに、ここと異質の世界も広がりました。
注意してテレビを見て下さい、主として「街歩き」、「旅番組」、「グルメ番組」、「物品紹介」ですが、そこで、これほど尺八や和楽器の音が使われている時代は、かつて有りませんでした。しかも短いフレーズしか流れませんが、どれも心地良いでしょう。これが現代オリジナルの和楽器曲です。特別の伝統を紹介する音楽番組でなければ、もう「考えて聞く現代邦楽」や、「分かったふりをして聞く古典邦楽」は全く使われないのです。
分かり易く言えば、和楽器音楽もようやく「大衆の心をつかめる」段階に入ったと言う事です。美しく心地良い現代オリジナルのベースは、明らかに邦楽です。もう邦楽にルーツを持たない曲も、尺八でやられていますが、まだ今の段階では人気が無いですね。ですからテレビで使われないのです。
ここに興味を持つ若い人で尺八を購入する人達も増えてきました。ここでは高額尺八もチョットは売れますが、ただ求めているモノが純然たる楽器なので、高額の根拠が「美術工芸品」では駄目だと思います・・・。
もう尺八も変革期の真ッタダ中です。これから東京オリンピックを控えて益々加速します。私ってね、オリンピックの後の時代になると「尺八は邦楽にも使われる和楽器」になると思っているんですよ。今の素晴らしさは、曲も伝統邦楽に根を持っていますし、演奏者も邦楽を演奏させても実に上手い。立派に「根が有る」、この点だと思います。だから、当然ですが、伝統邦楽の良さにも気ずく人も多くなりますね。
12月は今日で半分。それで入った注文といえば、今日までで25本ですから、展示会をやらなくて良かったと思っています。そして、その注文の入り方を見ても、もう、これまでの尺八界というものは終末期に入った事は明確です。25本のうち流とか会派の師匠が「門人用」として注文してきた尺八は1本なんですもの。
言っときますが、私は流とかからの注文だって多いんですよ、永廣真山より多いくらいです。多分そこでも私が日本一だと思います。なので「流や会派に属している人には大橋は人気が無いからだ」とか言うのは見当はずれなのです。常識で考えれば分かりますよね。これだけハッキリ口に出して流や会派について言ってるんですもの、流や会派の構成員達にシンパ層が出来るのは当たり前でしょうよ。
ですから、当り前の事を当たり前に考えて、もう流には新しい人が入ってきていない、もう10年前からですわ。
でも、組織に入らない尺八吹きは年毎に増え続けているようです。今後の尺八、もう、その姿は全貌を現しつつあります.。それが大筋で「二つの道」である点は、かなりハッキリしてきました。
一つはリタイヤ後を対象にした、シルバー産業としての尺八です。教える場所はカルチャー講座、ソフトは歌謡曲とかポピュラー音楽ですが、基本的に「何でも有り」です。
一生懸命になんてやりません。9割の人が「老後の楽しみ」です。財産家でなければ、当然、年金の許す範囲の支出ですし、ソフトも古典を採用すればアッという間に講習者がいなくなります。「現代邦楽は?」って、アナタ冗談を言ってるの、それだったら説明の段階で人が来ませんわな。
ここに焦点を当てるのが今の尺八業の主流ですが、もう一つ明らかに、ここと異質の世界も広がりました。
注意してテレビを見て下さい、主として「街歩き」、「旅番組」、「グルメ番組」、「物品紹介」ですが、そこで、これほど尺八や和楽器の音が使われている時代は、かつて有りませんでした。しかも短いフレーズしか流れませんが、どれも心地良いでしょう。これが現代オリジナルの和楽器曲です。特別の伝統を紹介する音楽番組でなければ、もう「考えて聞く現代邦楽」や、「分かったふりをして聞く古典邦楽」は全く使われないのです。
分かり易く言えば、和楽器音楽もようやく「大衆の心をつかめる」段階に入ったと言う事です。美しく心地良い現代オリジナルのベースは、明らかに邦楽です。もう邦楽にルーツを持たない曲も、尺八でやられていますが、まだ今の段階では人気が無いですね。ですからテレビで使われないのです。
ここに興味を持つ若い人で尺八を購入する人達も増えてきました。ここでは高額尺八もチョットは売れますが、ただ求めているモノが純然たる楽器なので、高額の根拠が「美術工芸品」では駄目だと思います・・・。
もう尺八も変革期の真ッタダ中です。これから東京オリンピックを控えて益々加速します。私ってね、オリンピックの後の時代になると「尺八は邦楽にも使われる和楽器」になると思っているんですよ。今の素晴らしさは、曲も伝統邦楽に根を持っていますし、演奏者も邦楽を演奏させても実に上手い。立派に「根が有る」、この点だと思います。だから、当然ですが、伝統邦楽の良さにも気ずく人も多くなりますね。
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